沖縄市にある沖縄県総合運動公園のオートキャンプ場へ行ってきました。ここは通称「県総(ケンソウ)」と呼ばれ親しまれる県の施設です。陸上競技場やサッカー場などのスポーツゾーン、自然体験学習のできる森と水のゾーン、そしてオートキャンプ場などの海浜ゾーンに分かれたとても大きな公園で、中でもオートキャプ場は昨今のキャンプブームのおかげで大人気!予約が取れないことでも有名です。ということで、運良く予約できた県総キャンプ場のレポート行ってみよ〜!
予約が取れない!人気の県総キャンプ場
チェックイン/チェックアウトの時間
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場のチェックイン・チェックアウト時間です。このキャンプ場の特徴のひとつとして滞在時間が長いことが上げられます。日帰りも宿泊もチェックイン時間が9時と早く、チェックアウトが21時遅いことから、必然的に滞在時間を長く取ることができます。こんなにゆっくりできるキャンプ場、沖縄県内で他にないのでは。施設的には「15時までのチェックインと、それ以降になる場合は事前連絡が欲しい」とのことです。
利用区分 | チェックイン | チェックアウト | 滞在時間 |
日帰り | 9時 | 21時 | 最大12時間 |
1泊 | 9時 | 翌21時 | 最大36時間 |
料金が安い
利用料金が安いのも沖縄県総合運動公園オートキャンプ場の特徴です。サイトの使用料金だけで1人いくらという課金はありません。滞在時間が長いのにこの単価は破格すぎ!県総キャンプ場が人気の理由はその安さとも言えます。こちらは2021年1月時点の情報なので、最新の料金は施設にお問い合わせください。
利用区分 | 料金/1区画 |
日帰り | 1370円 |
1泊 | 2760円 |
2泊 | 5520円 |
予約方法
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場の予約は、現在電話のみとなっています。電話先で希望のサイト番号・氏名・電話番号を伝えます。1回の電話につき1サイトの予約です。複数サイトを一度に押さえられないとのことです。
また、人気日程の予約開始日は電話が殺到し全く繋がりません。わたしが予約争奪戦に挑んだ時は100回近くかけました。アイドルコンサートの電話予約並みに繋がらない...!
県総キャンプ場に聞いてみた
キャンプ当日のチェックイン時に、念の為「電話以外に予約方法はありますか?」と確認してみました。すると受付スタッフが「よく質問されるけれど、公平性の観点から電話予約しか受けていないんです」と回答してくれました。いわゆるネット予約だとか、管理棟(キャンプセンター)での直接予約は対応していないそうです。よーし、しばらく電話で頑張ろう。
受付の様子とレンタル品
こちらが沖縄県総合運動公園オートキャンプ場の管理棟・キャンプセンターです。チェックイン・チェックアウトや物販・レンタル品貸し出しの機能を担います。キャンプ場の敷地の中心部にあります。
チェックインと利用料金支払いはこちらのカウンターで行います。
キャンプで出たゴミ処理もゴミ袋を購入すれば可能ですし、キャンプに必要な消耗品類やお菓子類の販売もあります。
確かにこれがあれば手軽に1品追加できるなぁと思える食品類も。痒い所に手が届くってヤツですね。
レンタル品もいろいろと。今度七輪借りてみようかな。
炭や薪の販売もあったし、餅つきセットなるものもレンタルしていました。こんなのやったら盛り上がりそう。
キャンプサイト
受付を済ませた後、キャンプサイトへ向かいました。沖縄県総合運動公園オートキャンプ場は60サイト以上ある大きなキャンプ場です。ドローンでもなければ全体像を撮影できません。
区画H・I
初回、H・Iサイトを利用しました。キャンプ場のいちばん端で、管理棟や炊事場から距離がありますが大型遊具に近いメリットがあります。子ども優先のキャンプです。サイトによってメリットデメリットがあるので、事前の下調べと予約時の運が鍵ですね。
夜も夜とていい表情。初の母子キャンプにしては合格点。
区画32・33
2回目の利用は区画32・33でした。キャンプセンターの真横で、トイレが近くゴミ捨ても便利。何か不足した時はすぐに買い物もできます。洗い場も近くてよかったです。シャワーがやや遠いけれど、気にならないレベルです。
木が多かったので、タオルやドライネットを引っ掛けるために洗濯ロープを張れました。が、根っこが邪魔してペグの打ち込みがちょっとだけ大変でしたが、鍛造ペグがあれば問題なし。
共用設備
予約の取れない沖縄県総合運動公園オートキャンプ場ですが、共用設備が整って便利な点も人気の秘訣だと思います。
炊事場・かまど場
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場の炊事場は何箇所かあり、それぞれにかまど場がセットされていました。
ピザ窯もありましたが、カラーコーンが置かれているということは多分予約が必要で、一般キャンパーは使えないんだろうなぁ。
足洗い場やて洗い場も完備しているので、子連れで訪れやすい印象が強いです。設備が整っていると安心ですね。
ゴミ袋購入で処分OK
公園指定のゴミ袋を購入すれば、燃えるゴミ・燃えないゴミを処分してもらえるそうです。ゴミ袋は1枚300円で45リットルサイズ。ゴミ袋には燃えるゴミだけ入れ、その他の燃えないゴミ(ペットボトル・缶など)は別の袋に分別して持ち込みます。これ、めっちゃ便利!助かりますね。
トイレ
トイレも各所に設置されています。今回は幼い子ども連れだったので、トイレが目の前のサイトを選んだのですが、大正解でした。一人でトイレに行きたがる年齢のため、往復する様子をサイトから見守っていれば済んで本当にラクだった〜!
トイレは水洗、ペーパーも完備。
トイレの手洗い場にはハンドソープも用意されていました。これ、アウトドア好き・子持ちとしてはとても嬉しいです。定期的にスタッフの見回りがあり、備品補充があって便利だなぁと思いました。
シャワー
シャワールームも完備な上、目の前でとても便利でした。
こちらは3分100円(近くに両替機なし)で温水シャワーが利用できます。利用時間は季節によって異なり、5月〜10月は6時〜22時、11月〜4月は7時〜22時となっています。
我が家は子どもと一緒に入って200円、6分使いました。湯温調整やお湯を一時的に止めるボタンもあります。脱衣所とはカーテンで仕切っているだけなので、子どもがはしゃぐとビチャビチャになっちゃうかもしれません。スニーカーではなくサンダルで訪れるとよいでしょう。
我が家のキャンプレポート
テント設営の様子
今回はニューアイテムを投入です。かわいいウサギマークでお馴染みのDOD(ディーオーディー)から3人用ワンポールテントといつかのタープです。この日のキャンプが決まってすぐに即購入しました。どちらもコンパクトだし、とってもお手軽価格。なので「ワンポールテントってどうなの?」とか「タープってどうなの?」と思っている人は買いです。特にこの形のワンポールテントは終売で、出回ってる分しか手に入りません。
お子サマーがペグをトンカン遊んでいる間に...
カーチャンは大人ひとりで設営を頑張りました。しばらくキャンプ続きになりそうなので、毎日キャンプなるInstagramアカウントも作りました。
この投稿をInstagramで見る
ワンポールテントとタープ、テーブル、チェアなどほとんどひとりで設営できました。腰が痛いです。
ワンポールテントってどうなの?と思ってたんですが...
3人用テントは、お子サマーとふたりでちょうど良いサイズ感です。ただ、ここに大人がもう1人追加は考えられない。テントを支える真ん中のポールが居住空間を狭めます。大人2子ども1なら5人用のワンポールテントだと余裕がありそうですね。
陽が落ちた後、子どもがロープに足を引っ掛けそうだったので、蛍光ブレスレットをセット。転げないようにしたものの、それでも1回はひっかかったかなー。そうやって物事を覚えていくんだね。
県総の大型遊具で遊び放題
沖縄県総合運動公園オートキャンプ場がファミリー層に人気なのは、大型遊具で遊び放題だからじゃないでしょうか。対象年齢6〜12歳の安全で楽しい遊び場はキャンパーはもちろん、公園遊びをしにきているファミリー層にも大人気。近いキャンプサイトからだと子どもの足で1分もあれば到着する距離感です。まさに目と鼻の先。
お子サマーは全身を使って縦横無尽に遊び倒していました。
大型遊具のお隣には、別の遊具もあります。こちらはやや古めでしょうか、人の数は新しい方よりも少ないです。難易度の高めな滑り台もあれば、幼児向けのおとなしめな遊具もあります。お子サマーは新しい方と古い方のどちらも行き来し初めて、気付いたら見失ってしまい... これには本当に困りました。母子キャンプで最も危険なのは公園遊びでした。ただでさえ広くて迷子になりそうな県総です、目が離せません。気の休まる時間がなく、何度も発信機をつけたいと思っちゃった。
陽の暮れてきた頃にLOGOSヘッドライトを出してみました。頭につけた男児は、公園脇でしばらく地中探索。
どこかに大きな穴があって、覗き込んでみると... ヤシガニ!?
夜ごはん
子どもたちが地中探索している間に、大人は夕飯の準備です。子どもに手がかかる様子が目に浮かんでいたので、野菜類は全部カットして持ち込み、鍋に突っ込んで加熱・味付けすればお手軽鍋の出来上がり。沖縄県総合運動公園オートキャンプ場は焚き火や炭火の利用もできますが、この夜は風が強く、火の粉が飛んだらTCではないテント&タープに被害が出そうで怖くて焚き火をできませんでした。なので火器はガスボンベのみです。
保冷剤代わりの冷凍うどんは、子どもの夜ごはんになりました。
カセットコンロではできない遊びを。こちらもニューアイテムのSOTOのシングルバーナーST-320です。組み立てがちょっと難しいけど、畳んでコンパクトになる点が気に入ってます。
シングルバーナーでマシュマロを炙ってトロトロになったところで...
ビスケットではさみ、夜のおやつをいただきました。おいしかったね〜!
わんぱくと行く夜の冒険
お腹いっぱい食べた後は、LOGOSヘッドライトをつけて冒険に出発。真っ暗で人の少ないキャンプサイトに若干ビビる子どもたち。
こちらは県総の遊歩道コース。街頭も少なめで暗く子どもたちが怖がる様子もありましたが、別れ道のたび「次どっち行くかじゃんけんで決めよう」と遊びながら、勇敢な冒険を続けました。
遊歩道を進むと海岸に到着です。真っ暗で何も見えない。
キャンプ場へ戻ります。子どもを見守りつつ、他サイトの設営状況を眺めながら自分のテントに戻りました。
戻ると「ねむい」「もうねる」と言うので、早々におやすみなさい。
大人タイムもしっかり楽しむ
秒で寝かしつけが終わった大人たちは、冬キャンプの必須アイテム・LOGOSアウトドア熱燗セットを取り出しました。
日中は汗ばむ気温の沖縄ですが、屋外だとさすがに夜の寒さが身に沁みます。熱燗で体を温めてナンボだね。
とはいえ、わたしはビール党。寒かろうが暑かろうが、片手にビールを手放しません。サーモス保冷缶ホルダーに入れてみましたが冬キャンなら不要かも。それと350mlはすぐ飲んじゃうので、できれば500mlサイズが欲しいですね。
朝ごはん
日の出が遅い沖縄、7時だとまだこの暗さ。
朝は淹れたてのコーヒーが飲みたいよね。こちらも購入したてのハリオ コーヒーサーバーです。インドアとアウトドア、どちらでも使えるようハリオで揃えましたが、サーバー・ドリッパー・フィルターの3点で1500円もしなかったな。
子どもたちが起きてきたので、シングルバーナーでホットサンドを焼きます。
ママ友が作ってくれたミネストローネ。トマトで体が喜ぶ!
タンクトップで朝ごはんを食べるお子サマー。寒くないの?と確認したけど、「さむくない!あつい!」と朝から元気いっぱい。
時間を気にせずゆっくり遊べる
一般的なキャンプ場ってチェックアウトが10時だとか11時なんです。でも沖縄県総合運動公園のオートキャンプ場はチェックアウトが21時。朝ごはんを食べ終わった後、10時間以上ゆっくりできます。なので食後にバタバタと撤収作業に移るのではなく、子どもをゆっくりと遊ばせながら過ごせます。
「きのぼりしたい!」というわんぱく坊主。サイトによっては木々に囲まれていたり、ハンモックが使えたりもします。裸足でいっぱい遊べてよかったねぇ。
お昼ごはん
滞在時間が長いので、お昼ごはんもキャンプ場でいただきます。せっかくサツマイモを持ってきていたので、少し離れた場所で焚き火で焼き芋。
キッチンペーパーに包んでしっかり濡らし、アルミホイルを3重に巻いて、焚き火に放り込み30分。ほかほかあちちのちな焼き芋ができました。過去最高においしく焼けたぞ〜。
食材も減ってきたので、ランチは手軽に。熱燗の徳利を温めるちろりに水を入れ、パウチに入った鶏肉を温めます。これ、めっちゃ便利だったし、レトルト食材を温めるなど横展開できそうです。パウチを出した後に卵を入れて、ゆで卵も作れますね。
昨日の鍋の残りに朝のミネストローネをミックスして、お昼はトマト鍋。野菜ばっかり食べて健康的なアウトドアです。
撤収&チェックアウト
子どもを遊ばせている間に、少しずつ荷物をまとめていきます。テントをたたみ、グラウンドシートを干し、焚き火台を片付け、テーブルと椅子をたたみ、タープをしまって完全撤収。「まだ帰りたくない!」とやや抵抗するお子サマーを嗜めつつ車に乗せると、即寝落ち。いっぱい遊んだね、よくできました!
帰宅後の撤収作業を考え、この日は16時くらいにチェックアウト。ただ、県総で行われていたイベント終了時刻とかぶってしまい、脱出できたのは30分以上後でした。キャンプ場スタッフに「混んでるから時間をずらした方がいいですよ」と言われたのは正解だったなぁ。
まとめ
ということで、沖縄県総合運動公園のオートキャンプ場で母子キャンプしてきました。料金面・滞在時間の長さ・設備面・大型遊具など総合的に考えて、予約が殺到するのも納得のキャンプ場だと思います。沖縄県内のファミリー向けキャンプ場No.1はここだな〜!子どもが行方不明になりそうなくらい広いので、迷子に気をつけながらリピート利用したいなぁと思っています。
初投入のキャンプギアが多かった今回。ワンポールテントはとても張りやすく、2名利用ならこのサイズでちょうどですね。コツさえわかればタープも一人でもサクッと張れそう。シングルバーナーはめっちゃ便利だし、熱燗セットも冬キャンの必需品です。何よりヘッドライトの子どもたちのはしゃぎよう!あの喜ぶ姿を見れてわたしも嬉しかったです。購入して大正解でした。
いろんな発見があった県総キャンプ。とっても楽しかったです。また予約できるといいな〜。
終わり。
お店の情報
店名 | 沖縄県総合運動公園オートキャンプ場 |
住所 | 〒904-2173 沖縄県中頭郡沖縄市比屋根5丁目3-1 |
営業時間 | 9時〜17時 |
定休日 | 火曜 |
駐車場 | キャンプサイトに駐車スペースあり |