那覇市久茂地に立ち食い蕎麦屋「永當蕎麦」ができました。永當蕎麦と書いてえいとうそばと読むそうです。沖縄移住後、立ち食い蕎麦を見かけなく「食文化的に沖縄には根付かないのかもなぁ」と考えたこともありましたが、そんなことはなかったのです。さすがせんべろの火付け役となった足立屋チェーン、目の付け所が違うなぁ!ということで、さっそく永當蕎麦のレポート行ってみよ〜!
那覇市の立ち食いそば「永當蕎麦」について
どこにあるの?
永當蕎麦は那覇市久茂地の久美橋付近にあります。長く駐輪場に使われていた物件が改装着工していたのが2020年の秋頃。久茂地川沿いや久美橋を使う際に絶対目に入る場所なので、周囲の仲間とここにどんなお店ができるのだ!?とワクワクしていました。周辺勤務のサラリーマンやタクシー運転手が食べに訪れるお店です。夜も営業していて、飲み終わりのシメに立ち寄りがちな好立地とも言えます。
お店の様子
永當蕎麦は10時〜22時の営業です。朝ごはんには遅いのですが、周囲の飲食店がランチ営業し始めるよりは早いので、ちょっと抜け出して早ランチに持ってこいなのも気に入っています。
店内を折り返す様に立ち食いのカウンター席が設けられています。窓が大きいけれど、久茂地川沿いを行く人や車の往来も気になりません。コンパクトながらもお手洗いもあり、サッと食べて出るには十分です。
営業時間
2021年3月1日より、朝6時オープンとなっています。この記事の他の写真には10時からという掲示が写り込んでいたりしますが、6時オープンが最新情報です。久茂地2丁目付近で早朝営業している飲食店は殆どないのでめっちゃありがたい!これからもできるだけ継続してもらえると嬉しいなぁと思います。
メニューと券売機
永當蕎麦のメニューはこちら。券売機で食券を購入する仕組みです。オススメの天玉蕎麦・とり天蕎麦・肉蕎麦は大きく目立つ様に配置されています。いちばん安いのはかけそば・もりそばで190円、もっとも高いのは肉蕎麦の490円です。メニューがいろいろあって悩ましい。サイドメニューとして丼ものやトッピング各種、お酒も一部販売しています。
実食!グルメレポート
天玉蕎麦(440円)
わたしが最初にいただいたのは、永當蕎麦のオススメであろう天玉蕎麦(440円)です。
天玉蕎麦は読んで字のごとく、天ぷらと温泉玉子がついてきます。この組み合わせ大好き!
まずは蕎麦つゆから。甘じょっぱい、味のしっかりとした関東風。これだよ、これこれ。
自家製の蕎麦。ボリュームは多過ぎず少な過ぎずの腹八分。東京でサラリーマンしていた頃、時間がなくて立ち食い蕎麦で済ませていたランチを思い出します。どの街、どの駅にも立ち食い蕎麦の1軒や2軒はあったよねぇ。
タマネギやニンジンで構成された天玉蕎麦のかき揚げ。関東風の蕎麦つゆに油物は欠かせない。
温泉玉子を崩し、蕎麦と一緒にすするウマさ。これがたまらんのです。
天玉蕎麦には七味を振りかけて味変。あー、ウマかった。在宅勤務が多く、会社に出勤する回数は減っていますが、久茂地を訪れる日のルーティンに組み込むことを決めました。
肉蕎麦(490円)に春菊天トッピング
この日は肉蕎麦(490円)をポチり。するとなんということでしょう。肉蕎麦のボタンを押した後に、手書きのパクチー(100円)と春菊天(200円)が目に飛び込みました。「食券をお渡しの際スタッフにお声がけ下さい」とな。
わたしは自分の欲望に素直な人間です。食券をお渡しの際に「パクチーと春菊天があるんですか?」と声をかけました。パクチーも天ぷらかと思ったのですが、どうやら生とのこと。じゃあ春菊天だけいただこうと現金で支払いました。その後、スタッフさんが「よかったらパクチーも試して」と生パクチーをサービスしてくださいました。なにーっ、立ち食い蕎麦でサービスだとーっ!ラッキーチャンスがありがたい。永當蕎麦、只者ではありません。
肉蕎麦のトッピング肉はとってもやわらか。煮込みのおいしい足立屋系列なだけありますね。
肉の旨味や煮込んだ出汁が蕎麦つゆに合わさり、味わいの深みが蕎麦と合います。
一通り食べたところで春菊天の出番。
ドカンと乗せて蕎麦つゆを染み込ます。サクサク、じゅわじゅわ。立ち食い蕎麦と春菊天の組み合わせ、間違い無いですね。
スタッフさんに「肉蕎麦には辣油も試してみて」と声をかけられたので、こちらもチャレンジ。なるほど、こうくるか。七味とは異なるホットでオイリーな辛味も和の出汁にあうじゃないですか。
最後にサービスでいただいたパクチーを。生パクチーと蕎麦、これが妙に合うのです。もしかすると肉蕎麦との相性がよいのかもしれません。冷静に考えると日本蕎麦はシソやミョウガ、それに春菊とも相性も良いので、パクチーだってイケる気もしてきました。生パクチーを見かけたらまた試してみよう。
コロッケ蕎麦(290円)に温泉玉子トッピング
明らかに寒く腹ペコだったこの日。こんな時は絶対にコロッケ蕎麦(290円)で決まりです。
地味に大好物のコロッケ蕎麦、これにトッピングするのは温泉玉子(100円)です。抜群の組み合わせ!
はやる気持ちを押さえつつ、まずは大人の嗜みで蕎麦つゆを。そして麺をずるずる。ああ、今日も永當蕎麦が落ち着く。
さてお待ちかねのコロッケです。コロッケを蕎麦つゆに沈めたことがある人と無い人とでは、経験値は天地の差ですよね。この時のコロッケは触り過ぎない方がいいし、いかに蕎麦つゆにコロッケを溶かさないよう食べるか全集中するべきです。
但し、コロッケに集中しすぎるといけないので、途中温泉玉子で息抜きを。コロッケ、温玉、コロッケ、温玉。この繰り返しで完食しました。コロッケ好きには最高だー。
シメのかき揚げ蕎麦(390円)
夜に通りかかると、思いのほか密ではなかった永當蕎麦。時計を見ると21時半。閉店間際ですが、これは立ち寄るしか無い。
さくっといただけそうなかき揚げ蕎麦(390円)をオーダーしました。閉店間際です、急がねば。はじめから七味をたっぷりと振りかけました。
ハフハフいただきます。熱々ですが、緑茶割り(350円)があるので大丈夫。
かき揚げが入っているのに、さらに辣油で油を追います。これはこれでおいしい。蕎麦に辣油なんて誰が最初に試したんだろう。全くもってアリアリのアリ。酔っ払った味覚にB級のウマさです。お腹いっぱいすぎて緑茶割りのグラスを空けきれませんでした。悔しい。
とろろ蕎麦(340円)に温泉玉子トッピング
この日は出勤前に立ち寄りました。朝ごはんは、とろろ蕎麦(340円)に温泉玉子(100円)をトッピング。パッと見た感じ、全体が白い。失敗した、生玉子にすればよかった。
とろろと蕎麦、おいしいですよね。こう考えると蕎麦って汎用性が高く、可能性が広がるばかりの食べ物だ。
きつね蕎麦(310円)に生玉子トッピング
朝は卵を食べたいな。ちょうどいいところに立ち食い蕎麦屋があるぞ。そんな気持ちで立ち寄ることが多い永當蕎麦。この日は、きつね蕎麦(310円)に生玉子(50円)を入れてもらいました。
温かい出汁をまとった蕎麦をすすります。丼に口元を寄せ、崩した卵の白身と出汁、そして黄身と蕎麦をズルズルと。ウマい。
お揚げは薄手の甘辛系。これで蕎麦が進みます。
とり南蛮丼(300円)に温泉玉子トッピング
丼もおいしいと聞いて食べてみることに。とり南蛮丼(300円)に温泉玉子(100円)を乗せました。卵の出現率高すぎ。
とり南蛮は胸肉かな、その天ぷらに甘い南蛮ソースとマヨネーズ系ソースがかけられています。B級だなぁ(褒め言葉)。ごはんの量はお茶碗に軽く1膳くらいなのでこれだけでは少ないけれど、そばと一緒に食べると多い気もする。うまい落とし所があればいいのだけど、今のところ見当たらない。蕎麦のハーフサイズとかあればいいのにな。
もりそば(190円)に生卵&ネギトッピング
気温が上がってきたので、もりそば(190円)に生卵とネギ(各50円)を追加しました。もりそばにトッピング2品つけても290円って、安すぎでしょ!
しかもこの蕎麦の量が多い!温かい蕎麦を食べるより、もりそばの方がお腹にずっしりくるって、明らかにボリューム多くないですか!?
ネギの量も多くないですか!?蕎麦猪口に1/2は入って嬉しいやらつけ汁が足りなくなるやら。
ネギまみれーの、生玉子まみれーの。見かけは悪いし粋ではないだろうけど、実はこれが一番好きな食べ方。
チーズカレー蕎麦(450円)に温泉玉子トッピング
いろいろ食べ漁ったので、変わり種にチャレンジ。チーズカレー蕎麦(450円)と温泉玉子(100円)です。
まずは温泉玉子をドーン。
その脇からカレー蕎麦をはしあげ。
そもそもカレー蕎麦自体あまり食べたことがないのに、そこにチーズまで入ってるなんて。ジャパニーズジャンクフードや〜!めっちゃウマかったけど汗が吹き出したので、寒い時にリピートしようと思います。
えび天蕎麦(390円)にわかめトッピング
そういえば、えび天蕎麦(390円)がまだだったなぁと気付き。色合い的にわかめ(50円)も乗せてみました。
まずは蕎麦。たっぷりのわかめと蕎麦、合います。ここに卓上の七味唐辛子をかけてもおいしいです。
そしてえび天。衣で誤魔化さないちゃんとしたサイズ感だったと思います。さくさくいただいてもよし、出汁を吸わせてグダグダにしてもよし。油と小麦と蕎麦ってなんで相性いいんでしょうね〜。
まとめ
ということで、那覇市久茂地の「永當蕎麦」で立ち食い蕎麦を食べてきました。最近のお仕事はランチタイムがバラバラで、早ランチや遅ランチになりがちです。そんなサラリーマンの救いの神・永當蕎麦にはよくお世話になっています。ワンコイン以下でお腹が満たされて、お財布的にも嬉しい限り。蕎麦の大盛りもあるし、サイドメニューの丼ものもいただけます。トッピングも豊富で、立ち食い蕎麦なのにサービスをしていただいたり。滅多にないと思うけど、とてもありがたいことですね。これまで立ち食い蕎麦を見かけなかった沖縄ですが、この永當蕎麦が風穴を開ける存在になって欲しいなぁと勝手に願っています。
終わり。
お店の情報
店名 | 永當蕎麦 |
住所 | 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2丁目6-1 |
営業時間 | 10時〜22時 |
定休日 | 日曜 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |