那覇市「お食事処みかど」地元民や観光客に人気！ランチ＆夕食に食べたい沖縄の大衆食堂。

那覇には有名な食堂がいくつもありますが、まずは「お食事処みかど」を紹介しなければ始まりません。以前は24時間営業でしたがコロナを境に短縮していき、そして現在は10時〜21時の営業となっています。時代の流れ・環境の変化に順応しつつ、これからも長く営業してほしいお店のひとつです。ということで、さっそくレポートいってみよ〜！

那覇の58号線沿いにある「お食事処みかど」について

どこにあるの？

那覇市松山にあるみかどは、那覇から北向きに走る国道58号線沿いにあります。バス停留所の沖縄タイムス前（旧・農林中金前）からすぐの場所にあり、アクセス的にはかなり便利な食堂です。久茂地交差点から近く、平日ランチは周辺の会社員でいっぱいになりますし、週末は観光客も結構食べに訪れる有名店です。

駐車場は？

お食事処みかどには専用の無料駐車場はありません。ですがお店の裏手方面に、いくつもコインパーキングが用意されています。車で訪れる場合はそれらを使うと良いでしょう。

このあたりには企業が多いため、日中のコインパーキングは満車の可能性も高いです。お昼を過ぎるとパラパラと空車が見られることが多く、夜は比較的停めやすいと思います。

お店の様子

国道58号線沿いにある、お食事処みかど。入り口が少し奥まっていますが、ガラス張りなので店内の様子は確認しやすいと思います。空席があるようなら、すぐに中に入ってみましょう。満席の場合はお店の外に並んで待ちましょう。

店内にはカウンター席とテーブル席があります。清潔感が感じられ、女性ひとりで食べに入っても全然問題ありません。ランチタイムやディナータイムは入れ替わり立ち替わりお客さんがやってきて、あっという間に満席になります。時間に余裕を持って訪れるか、少し早めの行動が吉かもしれません。

キッチンのおばちゃんたちの腕前は見事なもの。混雑していてもテキパキお料理を作り上げていくので、待ち時間が長くなることは少ないように思います。

カウンター席の端っこには、食事を作る担当スタッフの写真や名前、一言メッセージが添えられていました。いろんな食堂を食べ歩いてますが、こういう張り出し方をしているお店はあまりないかも！おもてなしとして好感を持ちました。

メニューを確認

お食事処みかどのメニューはこちらです。定食、ちゃんぷるー、ちゃんぽん、カレー、バーガー等など、沖縄の大衆食堂らしいメニューが一通り揃っています。一部写真付きのメニューも用意されていました。写真ありのメニューは「ふーちきなー」「ちゃんぽん」「沖縄そば」「ソーキそば」です。店員さんに確認しがちなメニューばかりなので、それでテーブルに置かれているのでしょうね。

メニュー表

写真付きのメニューもあった

店頭にある写真メニュー

尚、値上げラッシュのご時世です。このブログで紹介しているメニューの値段と店頭価格が異なるかもしれません。最新情報は必ずお店で確認してください。

実食！グルメレポート

ふーちきなー

沖縄出身の方が「みかどのふーちきなーがおいしい」と教えてくれたので、さっそく食べてみました。炒め物にごはん、お味噌汁がついて600円（2015年12月時点）です。

ふーちきなーとは、からし菜とお麩とポークとシーチキンの炒め物。沖縄らしい組み合わせ、且つ、お麩の炒めものが大好きなわたしには、ぴったりな炒め物でした。

炒めたてのふーちきなーにはコーレーグースも良く合います。まずはそのままいただきますが、コーレーグースで味変を楽しむのもオススメです。かけすぎは辛くなるので少しずつがいいと思います。

おかずの味付けはもとより、みかどはごはんの炊き方がとても上手だと思います。お米の一粒一粒が立っていてベタつきを感じません。ここのごはんは特別においしい気がして、すっかりみかどが大好きになりました。

ちゃんぽん みかど風

生活様式がすっかり変わってしまったコロナ禍ですが、みかどは変わらず私を受け入れてくれました。実に3年半振りの訪問です。この日わたしは基本に戻って、ちゃんぽん みかど風（800円、2023年1月時点）を食べると決めていました。沖縄のちゃんぽんは麺類ではなく、ごはんの上に卵とじの野菜炒めが乗せられているんですよね。

ちゃんぽんはキャベツ・ニンジン・タマネギ・青菜、そしてコンビーフハッシュなどがたっぷりの卵でとじられています。ただのコンビーフではなく、ジャガイモが含まれるコンビーフハッシュというのが沖縄らしいですよね。味付けはそこまで濃くなく、具材の下のごはんもそんなに多くないかな〜と思いきや、結構なボリュームでお腹パンパンです。

一緒に食べに行ったウチナンチュの教えに従い、ここでの味変は一味にしてみました。ちゃんぽんのオイリーさがやや抑えられ、味わいが引き締まるような気がします。この食べ方もよいですね。

沖縄そば

飲み終わりの23時過ぎに松山を通りかかりました。このところシメラーメン・シメステーキ・シメたこ焼きなどいろいろ楽しんできましたが、初心に戻ってシメの沖縄そばを食べようとみかどに入店。メニュー確認もそこそこに沖縄そば（580円、2019年9月時点）をオーダーしました。

熱々のあっさり系スープは、しっかりと出汁を感じます。飲んだ後なので、これが嬉しい。

麺は平打ちの縮れ麺。このあたりの食堂で、ここまで縮れているのは珍しい気がします。

沖縄そばのトッピングはかまぼこ2枚、三枚肉2枚、ネギでした。三枚肉は味付けがしっかりして、ほどほどよい柔らかさ。脂身のとろけ具合と赤身の肉質のバランスはよかった記憶です。

沖縄そばにはコーレーグースをお忘れなく。入れすぎると辛くておいしくないけれど、2〜3滴垂らすと味変しておいしいです。添えられた紅生姜を入れて変化を楽しむのも好きです。

ソーキそば

麺類好きなお子サマーが、ソーキそば（750円、2024年6月時点）を注文しました。

お子サマー曰く「スープにソーキの味が染みてる。おいしい」とのこと。若干7歳でソーキの味が染みてるとかコメントするあたり、めちゃくちゃ凄いな！と思いつつ、わたしも一口いただいてみました。以前食べた沖縄そばと同様、あっさりと食べやすく、塩味バランスもよいです。専門店ではありませんがそば出汁いいですね！

そばメニューを注文したのは5年振りでしたが、縮れ麺は健在でした。この縮れの強さは、おそらく照喜名製麺所の照喜名ウェーブ！

硬い骨のついた本ソーキ。お肉はほろほろし過ぎず、ほどよく柔らか。年齢問わず食べやすそうなでした。

味噌汁

食堂の味噌汁、具沢山でおいしいですよね。もちろん、お食事処みかどでも食べてみました。味噌汁のお値段は550円（2015年12月時点）。青菜が浮いたシンプルなお味噌汁です。

みかどの味噌汁の具材は、ほうれん草、島豆腐、豚肉、こんにゃく、玉子。沖縄の味噌汁はポークが入ってたりするんですが、みかどは豚肉でした。なので、どことなく豚汁の雰囲気があります。味付けは濃すぎず、ちゃんと出汁がきいててウマいです。

半分ほど食べたところで、玉子を割ります。黄身がとろけて味噌汁がまろやかになり、味変が楽しめます。二日酔いのときも、体が冷えてるときにも、体にしみるお味噌汁でした。

なすと豚肉のみそ煮

沖縄の食堂で食べる茄子味噌、これは地元の人しかわからないと思いますが、異常なおいしさです。もちろん、お食事処みかどでもなすと豚肉のみそ煮（900円）を食べてみました。先に書きます、めちゃくちゃウマかった〜！

まず、茄子のジュワッとした感じが最高においしいのです。そこに柔らかでふわっと軽く、熱々の島豆腐。絹ごしや木綿豆腐では出せない食感と食べ応え。食堂で豆腐がおいしい！と気になることはそうそうありません。お店のおばちゃんに聞いてみたところ「スーパーで売ってる、なかむらの豆腐よ〜」と教えてくれました。

わたし的に茄子味噌の主役は茄子ですから、このメニューに関しては豚肉の存在価値が低いのです。が、どうでしょう、お食事処みかどのソレは生姜焼き用のほどよい厚み、そして柔らかく食べやすいとあって、ものすごくおいしかったです。

ごはんにワンバウンドさせて食べるのもオススメです。何故ならば…

なすと豚肉のみそ煮は味がしっかりなので、タレだけでごはんが進むのです。味噌のコクに甘さ、そして酒も感じる味。これは誰もが好きなはず！

コーレーグースを垂らして味変もアリです。できれば提供直後、なすと豚肉のみそ煮が熱々のタイミングで垂らして欲しいなぁ。ただただ辛くなってしまうので、掛け過ぎには注意してくださいね。

すきやき

沖縄の食堂といえば、すきやき（700円、2016年10月時点）もオススメです。一般的なすき焼きと、沖縄のすきやきは、ちょっぴり様子が違います。まず鉄鍋ではなく、お皿に盛り付けられています。味付けは砂糖と醤油で甘じょっぱく煮た感じ。

お肉も牛ではなく豚。その他の具材はマロニー、青菜、キャベツ、タマネギ、ニンジン、島豆腐、生卵でした。お肉の量は少なめ。具材の半分はマロニーじゃないかってくらい、煮汁を吸ったマロニーがたっぷりと。青菜のシャキッと感もいい感じ。卵を崩すとまろやかになりますが、出汁に溶けてしまうのがなんだか勿体無い。すきやきには汁物が付いてこないようで、この日腕ものはナシでした。

じーまーみー豆腐

お食事処みかどのメニューの目立つ場所に、じーまーみー豆腐（300円）が据え置かれていたのが、長年気になっていました。メニューには「八重山の味」と書かれているので、おそらく石垣島あたりから輸送しているのではないでしょうか。

じーまーみー豆腐はお店によって味わいが異なりますが、お食事処みかどは甘めのタレにやや硬めの食感でした。

まとめ

ということで、那覇市松山にある大衆食堂「お食事処みかど」に行ってきました。久茂地から松山界隈でおいしい定食をいただくならこのお店がオススメ。なんせお米の炊き方も、おかずの味付けもおいしいのですから！店内に清潔感があるから、女性ひとりで入店するのも抵抗を感じません。

日中はサラリーマンが腹ごしらえしに訪れ、夜は地元客が瓶ビール片手に定食をつまんだり、観光客で賑わう。人気の大衆食堂ですから待ち時間が発生したりします。時間に余裕をもって訪れましょう。食事はサッと作ってパパッと提供してもらえるので、お店の回転は悪くありませんよ。

テイクアウトも可能なので、お店の方に相談してみてくださいね。
終わり。