那覇市「すずらん食堂」入店しにくさを乗り越えると、おいしくてボリューム満点のランチが待っていた。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポン(600円)

人通りがまばらな細道にある、那覇の「すずらん食堂」。店内は通い慣れた地元民ばかり。歩いては訪れにくい立地で観光利用が少なそう。何よりごはんがウマい!沖縄の食堂ってまだまだ奥深いなぁ、そんな気持ちになった今回の訪問。与儀のこんなところに名店がありました。ということで、さっそくレポートいってみよ〜!

地元民に愛される大衆食堂「すずらん食堂」

どこにあるの?駐車場は?

すずらん食堂は那覇市与儀にあります。近くには沖縄赤十字病院や与儀公園があり、周辺は住宅街です。近くにはコーヒーシャープ ララミーという喫茶店を含め、飲食店の数が多め。お店は太い通りから入った小道沿いにあります。この道、以前何度も通っていたのですが、ここに食堂があったなんて。細道の運転に夢中で、全然お店の存在に気付きませんでした。

一見、駐車場がなさそうなすずらん食堂ですが、お店に向かって左隣に停められるそうです。車は最大3台ほどのスペースです。細道のわりに車の往来がまあまああるので、駐車場への出入りに注意しましょう。

那覇市与儀「すずらん食堂」のお店左手にある駐車場

お店の様子

すずらん食堂がいつ創業したという具体的で正確な情報には、なかなか出会えそうにありません。ですが、だいぶ年季の入ったお店というのは、この入り口から察します。店内の様子がわかりにくく、営業中の札も見当たらずで、なんとなく入店を躊躇…。すると、通い慣れたお客さんがひとり、ふたりと入って行きました。意を決してわたしも続きます。

那覇市与儀「すずらん食堂」の外観

店内に入ると、すでに沖縄そばをすする人や食事を待つ方が5名ほどバラバラと店内に座っています。カウンター席、テーブル席、お座敷席がありました。時計が11時を指すと同時に、電話が鳴り始めます。どうも持ち帰りのお弁当注文ができるみたいで、店員さんが「30分後ね〜」と慣れた様子でやりとりしていました。

那覇市与儀「すずらん食堂」の店内(カウンター席とテーブル席)

客席にも調味料が並んでいますが、コーレーグスやお酢などは店内奥の食器棚付近にまとめて置かれている様子です。タルタルソースまで用意されていて、これにはちょっとビックリ。

那覇市与儀「すずらん食堂」調味料の棚

注文が入ってからに野菜をカットし始めるようで、ゴーヤーにタマネギ、キャベツをトントンとカットする音が響きます。カレーも注文後に作り始めたので、これには驚きました。作り置きじゃないんだ!調理場の奥の扉外には、洗い終えた野菜やカット中の野菜が見えます。昭和な沖縄に浸れるような、昔懐かしい食堂です。

メニュー

すずらん食堂のメニューは、カウンター席の上にしかありません。30種類ほどの食事メニューがあり、わたしが訪れた2023年1月時点では450〜900円という価格帯でした。「献立」と書かれてるのがなんともいい味だし、そんなに大きくない食堂なのですが、A〜Cランチを用意しているのもスゴい。注文方法は、調理場の中に声かけする仕組みのようでした。

那覇市与儀「すずらん食堂」のメニュー(2023年1月時点)

実食!グルメレポート

チャンポン

この日、わたしはすずらん食堂のチャンポン(600円、2023年時点)をいただきました。職場のグルメな大先輩から「ボリュームが多い」と聞いていたので、ごはんを少なめにしてもらっています。それでも食後はお腹がはち切れそうだったので、ごはん半分でも良かったかも。ちなみに他の方が注文したチャンポンは、ちょっとしたマウンテンでした。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポン(600円)

具材はキャベツ、ニンジン、青菜、タマネギ、ポーク、コンビーフハッシュ。沖縄で定番のチャンポン様式です。具材を多めの油で炒めてから、卵で軽くとじています。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャポンのごはんの量を少なくしてもらったのに多すぎるボリューム

濃い味ではないので、ポークやコンビーフハッシュの味・風味で食べ進めます。単一の味付けでこんなにボリュームがあると、いくらおいしくても飽きてしまうのが人間です。なので、全体は味付け薄めで、ところどころのポイントとしてポークとコンビーフハッシュというバランスが、ちょうど良いと思いました。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポンにはポークとコンビーフハッシュが入っていた

チャンポンのトップにはちょこんとフライが乗せられています。これ、サクッとした食感と味がお口直しになって良いですね。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポンのトップには、なぜか白身魚フライ

卓上の七味唐辛子で味変タイム。これで油感が和らぐような気がします。七味というのもポイントです。辛味だけでなく、複雑な香りが楽しめるので、飽きがきません。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポンを七味唐辛子で味変

ボリューム満点のチャンポンには、ミニサイズの沖縄そばがついてきます。あっさりのおいしいスープに、やわやわの麺。卵とネギが乗せられていました。食事に付属の汁物というより、とにかくお腹いっぱいにさせます的なサービス精神を感じます。

那覇市与儀「すずらん食堂」チャンポンの汁物はミニサイズの沖縄そば

ゴーヤちゃんぷるー(テイクアウト)

ゴーヤちゃんぷる(600円、2023年1月時点)をテイクアウトし、この夜ごはんにいただきました。写真だとサイズ感が伝わりにくいのですが、ごはんは軽く二膳分、おかずも二人分くらいありそうなボリュームです。

那覇市与儀「すずらん食堂」テイクアウトのゴーヤちゃんぷる(600円)

やや薄切りでドサッと入ったゴーヤーに、大ぶりな島豆腐とポークが入っています。持ち帰りから食べるまでの間が空いたせいか、ゴーヤーがクタッとして好みでした。味付けもおいしかったです。これで食べるごはんも、ビールも格別なものですね。

那覇市与儀「すずらん食堂」テイクアウトしたゴーヤちゃんぷるの味付けも入っているお肉もおいしい

なすみそ煮(テイクアウト)

なすみそ煮(600円、2023年1月時点)もテイクアウトして、夜のおつまみにいただきました。

那覇市与儀「すずらん食堂」テイクアウトのなす味噌煮(600円)

しっかり甘辛の味噌が、とろっとした茄子によく絡みます。これ、ごはんのおかずに最適ですよねぇ。無限おかずとはよく耳にしますが、まさしくこれは無限なすみそです。大きめカットの豆腐もいい!お弁当でこんなにおいしいのだから、お店でアツアツを頬張ってみたいなぁ。

那覇市与儀「すずらん食堂」テイクアウトしたなす味噌煮がウマくてびっくりした

まとめ

ということで、那覇市与儀にある「すずらん食堂」へ行ってきました。沖縄の食堂はいろんなお店を訪れていますが、こちらのお店の味付けがわたし好みで、おいしかったです。みそ汁にカツ丼、すきやきもカレーも食べてみたいなぁと思いました。時間をかけて、ひとつずつ課題をクリアしていこう。

ところで、店名につけられたすずらんの由来が気になりました。すずらんは北海道や東北など涼しいところに自生し、沖縄のように高温多湿な気候に弱いとされている植物です。なので、沖縄には直接関係ない植物の名を由来にしたのは、どんな理由があるのか。それとも別の何かがあるのか。いつかお店が落ち着いているタイミングで聞いてみたいものです。
終わり。

お店の情報

店名 すずらん食堂
住所 〒902-0076
沖縄県那覇市与儀1丁目26-11
営業時間 11時〜14時/18時〜20時半
定休日 日曜
駐車場 お店の左側に3台分あり


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ユッキー@毎日ビール

グルメブログ歴12年、沖縄移住10年。沖縄定番グルメからローカル店まで食べ歩き情報を綴ってます。国内外のビアバーめぐりに、旅・遊びの情報も。クラフトビール歴は16年、ホップの効いたビールが好き。

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