2017年7月20日〜8月15日に行われた「さっぽろ大通ビアガーデン」に行ってきました。今回で64回目となった札幌の夏の風物詩は、その長い歴史だけでなく、大通公園を会場とする規模感も一見の価値アリ。日本全国でも他に類を見ない国内最大級のビアガーデンに、もう何年振りかわからないほど久しぶりに行ってきたレポートです。
「さっぽろ大通ビアガーデン」はやっぱりサイコーだった!
高校卒業後から25歳まで札幌に住んでいた時、何度も飲みに行ったさっぽろ大通ビアガーデン。毎年、7月20日前後〜8月のお盆過ぎまでの1ヶ月ほど営業しています。ちょうどこの期間に札幌へ行く予定が重なり、空き時間に立ち寄ることができました。
8丁目会場のサッポロビール「THEサッポロビヤガーデン」へまっしぐら。
まずはサッポロビールが飲める大通り公園の8丁目会場へ向かいました。北海道を離れて、改めて魅力を感じるサッポロビール。札幌来たらお膝元のサッポロビール飲まなきゃダメっしょ〜!ということで、脇目も振らずにズンズン歩き、オフィスビルに囲まれた「THEサッポロビヤガーデン」に到着です。大手4社の中でいちばん遠い場所にありますが、そこまで歩くのもビアガーデンのお楽しみ。
「THEサッポロビヤガーデン」のマップ
さっぽろ大通ビアガーデンは、札幌市内中心部にある大通公園が会場です。大通公園は西1丁目〜12丁目まであって、それぞれの区画幅は100m以上の長さになります。この都心部にある大きな公園をうまく利用し、客席やフードカウンターがセッティングされています。
大通公園は区画ごとに設置されているものが異なります。花壇や噴水、遊具、記念碑などそれぞれ公園のデザインが違っているんです。なので、さっぽろ大通ビアガーデンも会場の客席やフードカウンターなどの配置がちょっとずつ違います。自分好みの会場を探すのも良いかもしれません。
ビールやフードの注文方法。
さっぽろ大通ビアガーデンに到着したら、飲食チケットを購入します。ビールのチケットは客席を回るラウンドスタッフに手渡し、客席まで運んでもらうことができます。おつまみ類は自分でフードカウンターへ出向いてチケットと交換です。
チケットカウンターは各会場の目立つ場所にあります。今回訪れたサッポロビールは現金支払いのみで、クレジットカード支払いはできないとのこと。でも、クレジットカード支払いを売りにしているビール会社もあったので、会場選びの条件に入れても良いですね。
混雑時はこのチケットカウンターに行列ができるかもしれません。夕方以降にグループで飲みに行くならば、チケットを買う係と座席を押さえる係に分かれて行動することをオススメします。
サッポロビール会場のメニュー表
こちらはサッポロビールの会場のメニュー表です。おつまみは、サイコロステーキやソーセージ、ムール貝、焼き鳥などの単品料理の他、人数に合わせて選べるオードブル(2200〜3500円)がありました。北海道日本ハムファイターズに関連したファイターズプレート(1100円)もあって、ファン心理をくすぐるウマい作戦だなと妙に感心。
こちらはビールのメニュー表です。サッポロビールの会場で飲める5種類(ビールはサッポロ黒ラベル、サッポロクラシック、ヱビスプレミアムブラック、ヱビスマイスター、サッポロクラシック富良野シトラス)です。黒ラベルは3リットルの樽型ピッチャー、4.2リットルのタワーピッチャー、そして10リッター樽と用意されているし、他のビールもジョッキサイズが選べるので、ガッツリ飲みもちょい飲みもできちゃいますね。
おひとり様でもビアガーデンを楽しんじゃいます。
それでは、久し振りのビアガーデンへレッツゴー!まずはチケットを購入です。一人なのでビール1杯とおつまみ1品のスモールスタートです。チケットを手に入れたら、すぐ近くのフードカウンターへ移動し、おつまみと交換します。おつまみは作り置きだけど、常に温かい状態なので、すぐに受け取ることができました。
ビールのチケットとホカホカのおつまみを手に、客席へ向かいます。サッポロビールの会場は、客席全体を覆う天井がついていました。この大型テントの下では、晴れている時は日除けになるし、雨の日も飲み会を中止にすることもなく楽しめそうです。北海道の夏は短いですから、どんな天候でもビアガーデンを楽しめる大型テントはありがたい!
席を確保したら、会場内にいるラウンドスタッフにビールのチケットを手渡し、持って来てもらいました。黒ラベルのジョッキに入っていますが、サッポロクラシック(小、550円)とジンギスカン(850円)です。
まずは北海道限定のサッポロクラシックで喉を潤します。屋外で飲むビールはいいなぁ。大型テントの下とはいえ、開放的に飲めちゃいます。屋外イベントなのにプラカップではなく、ちゃんとメーカーのジョッキが使われている点もさっぽろ大通ビアガーデンのおすすめポイントです。
北海道でビールのおつまみと言ったら、ジンギスカン(850円)でしょう。安直かもしれないけれど、真っ先に飛び込んできたおつまみがこれでした。甘辛いタレに漬けられたお肉は、肉質が硬め。なのでマトンだと思います。ちょっと筋っぽいところもあるけれど、飾らない北海道の庶民の味はラムではなくマトンなんだな。
まわりのお客さんを眺めてみると、日中ということもあって女性やお子さん連れ、若い大学生グループがビールを楽しんでいました。グループ客だと樽型ピッチャーやタワーピッチャーがお得ですよね。
特別ビヤブースで販売されているビールを飲んでみる。
さくさく2杯目をいただきます。こちらの2種類のビールはチケットを購入するのではなく、自分で特別ビヤブースに出向いてビールを購入します。サッポロビールのホップが効いたビールが好きなので、サッポロクラシック富良野シトラスを試したかったけれど、販売時間が限られており、スケジュールが合わずに断念。
なので、販売時間が限られていないヱビスマイスター(650円)いただくことに。クリーミーな泡にホップ由来の苦味。この日は曇り空で少し肌寒かったので、このくらいボディ感のあるビールがちょうどよかったです。
5丁目会場「サントリー ザ・プレミアム・モルツ ガーデン」
ビール2杯でほろ酔いになったので、酔い覚ましを兼ねて他の会場を見て回ることに。こちらは大通公園5丁目会場の「サントリー ザ・プレミアム・モルツ ガーデン」です。サントリーの会場は、駅前通りから一番近くて意味で好立地。5丁目には聖恩碑という噴水があり、この碑を取り囲むように客席が配置されていて、開放感はそこまで感じられません。サントリーの会場も客席にテントがあるので、天候問わずに楽しめますね。
サントリー会場のメニュー表
サントリーのドリンク&フードメニューはこちら。ビールは3種類(ザ・プレミアム・モルツ、ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール、ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)。ジョッキのサイズは2種類で、3リットルのタワーピッチャーとザ・プレミアム・モルツの10リットル樽がありました。カクテルやチューハイ、ハイボールも楽しめます。おつまみは枝豆や焼鳥、点心、ツブわさ、ソーセージなどで価格帯は300〜1300円、オードブルは2500円・3500円の2種類がありました。
ゆったり過ごせる有料シート。
サントリー会場を歩いていると、何やら目に付く建物が。ここはGARDEN BARプレミアムシートという、ざっくり言うと有料シートです。どうやら予約もできるみたい。わたしが知ってるビアガーデンには、こんなものは無かった気が... 何年も来ないうちに進化しているなぁ。
このプレミアムシートは有料と書きましたが、ビール1杯とちょっとしたおつまみが付いてきます。このプレミアムシートのビールは超達人が注いだビールだし、ビール1杯とおつまみがついて、座席争奪戦に参加しなくてよいなら確かにお金を払ってもいいかもしれない... 有料プレミアムシートの価格は1人1500円ですが、平日12〜16時は1000円なので平日昼間に行ける人はお得です。
余談ですが、サントリー会場で撮影していたら、このプレミアムシートにいたオジサマたちに「一緒に飲みませんか?」と声をかけられました。半分冗談だろうなーと思ったので、うふふと返して次の会場へ移動したけれど、有料シートだし1杯くらい一緒に飲めば良かったなー。こういう時の判断力が乏しいというか、度胸がないというか...
6丁目会場「アサヒスーパードライビアパーク」
さてさて、こちらは大通り公園6丁目会場「アサヒスーパードライビアパーク」です。6丁目会場は木々が多く、そのメリットをうまく取り入れた開放的な客席となっています。アサヒビールの会場は、他のどこの会場よりも晴れた日が似合いそうだなぁ。中心の席にはテントがなくて開放的だし、緑豊かな環境で清々しい気持ちになれます。屋根付きの席もあったので、天候が怪しくても大丈夫。
アサヒビール会場のメニュー表
アサヒスーパードライビアパークでは、スーパードライ、スーパードライ瞬冷辛口(1日300杯限定)、ドライブラック、アサヒ ザ・ドリーム、エクストラコールド2種(スーパードライ、ドライブラック)と6種類のビールが選べます。ビールサーバーで注文となると、もう1種類増えちゃいます。スーパードライは3リットル・10リットル、熟撰は5リットル、アサヒ ザ・ドリーム10リットルです。ビールの種類が多い!おつまみの価格帯は500〜2000円、オードブルは3500円でした。おつまみ3点盛り(550円)が安くて、いろいろつまめて良さそうだなぁ。
7丁目会場「キリン一番搾り ビアガーデン」
大通り公園7丁目会場は「キリン一番搾り ビアガーデン」がありました。7丁目には大きな噴水があって、それを取り囲むように屋根付きの客席が配置されています。この他にもテント付きの客席が、会場の両サイドにドーンとあります。
キリンビール会場のメニュー表
キリンビールでは一番搾り、一番搾りスタウト、ハーフ&ハーフ、一番搾りプレミアム、そして一番搾りフローズン(生と黒の2種類)を飲むことができます。ピッチャーは3.5リットルと6リットルの2種類です。ピッチャーの形状が丸いタイプなんてあるんですね。かわいい!
おつまみ類は、割とシブい感じの印象を受けました。これはメニュー表のデザインのせいかもしれません。単品フードの価格帯は350〜2000円で、オードブルは1人2000円(ビール1杯付き、3人前以上、要予約)だそうです。オードブルにはロブスターがついてるそうです。うーん、やっぱりシブいなぁ。ターゲットはわたしより年上なのかもしれません。
10丁目会場「世界のビール広場」と11丁目会場「札幌ドイツ村」
今回は訪れる時間がなかったのですが、少し離れた大通公園10丁目には「世界のビール広場」と、大通公園11丁目には「札幌ドイツ村」があります。「世界のビール広場」ではレーベンブロイ、ギネス、カールスバーグ、ブルームーン、サッポロクラシックを飲むことができたそうです。「札幌ドイツ村」ではドイツビールのフランツィスカーナーやシュパーテンがあるとのこと。また訪れる機会があったら、追記しようと思います。
2017年から全席禁煙になったらしい。
前回いつ来たかわからないさっぽろ大通ビアガーデンですが、各会場を歩いていていると必ず喫煙ブースを目にしました。以前からあったのかな、あったかもしれないし、なかったのかもしれません。しかし、2017年のビアガーデンから、会場の全席が禁煙になったそうです。屋外イベントとはいえ、タバコの煙を気にしなくて済むのはありがたい。
ビールを飲むとトイレが近い!そんな時、どうする?
屋外でのビールイベントとなれば、トイレの問題が必ず浮上します。でも大丈夫、大通公園にはもともとトイレがあるし、ビアガーデンのための簡易トイレも各会場に設置されています。急にもよおした!とか、ビール飲み過ぎでじゃんじゃん出る!とか、そういう心配は不要なので、短い北海道の夏をしっかりと楽しんでもらいたいな。
まとめ
ということで、札幌の夏の風物詩である「さっぽろ大通ビアガーデン」に行ってきました。わたしにとってビアガーデンとは、この大通公園を使ったビアガーデンを指しています。日本のビール大手4社が参加した、これだけデカい規模で約1ヶ月という長い期間行うイベントって、他にあるんでしょうか。札幌だけじゃないのかな。ビアガーデンの会場をハシゴして各社のビールを飲み歩くことが楽しいのですが、ビールの種類が多くて1日じゃ回りきれないし、だから何度も通っちゃうんですよね。
このイベント、とても楽しいのに、もしかして北海道民以外には認知度が低いのでは?と勝手に思っています。それは、わたしのまわりのビール好き(道産子以外)から、さっぽろ大通ビアガーデンに行った/行ってみたい/行く予定だ、という話を聞いたことがないからです。ビール大手4社のビールがメインとはいえ、この規模感と開放感を楽しまないのは勿体無いよ〜!夏に北海道へ行く予定がある人は、大通公園のビアガーデンも旅程に追加してくださいね。わたしもさっぽろ大通ビアガーデン資金を貯めて、今度は家族で訪れたいと思います。
終わり。
住所:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西8丁目
(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩