函館帰省中、どうしても訪れたい場所のひとつに「駒ヶ岳茶房」がありました。函館から大沼を越え、駒ヶ岳の裾野にある小さな洋菓子店です。なぜわたしが訪れたかったのか。その理由は後半のお楽しみに取っておくとして、まずはおいしいソフトクリームのレポート、行ってみよ〜!
駒ヶ岳の麓にある「駒ヶ岳茶房」について
どこにあるの?
駒ヶ岳茶房は北海道駒ヶ岳の麓、森町にあります。函館から向かう際は国道5号線を北上し、大沼公園を越え、大沼公園インター線の交差点を高速方面ではなく駒ヶ岳方面に曲がって向かいます。
周辺には林や畑、農家ばかりで民家は点在していて、以前訪れたおおば製パンもわりと近くです。
お店の様子
駒ヶ岳茶房の周辺には何もなく、お店の位置が分かりにくいのですが、カーナビや看板を目印にたどり着いてください。この日我々が到着すると既に車が3台ほど停車していました。平日の午前中なのにお客さんが入っています。
こちらが駒ヶ岳茶房のある建物です。落ち着いた雰囲気の建物に、桜のピンクが映えます。いい時期に訪れられたなぁ。
建物にはいくつか出入口がありますが、駒ヶ岳茶房はこちら。店名看板が出されています。
お店に入ると優しい雰囲気のご夫婦が対応してくださいました。
タイミングがあえば「ソフトクリームの味見はどうですか」と声かけがあったりするようで、無料でテイスティングさせてもらえるんです。わたしもお声がけいただきましたが、この日はソフトクリーム狙いで訪れたので、味見なしでそのまま注文しちゃいました。
店内にはイートインスペースがなく、建物の外にテラス席が設けられています。
大沼や駒ヶ岳の大自然を感じながら、おいしいソフトクリームをいただきましょう。
こんな手作りのツリーハウスも。中に入ることができます。
しっかりとした小屋になっていて、足元にはヒーターも。これ、寒い時には使って良いそうです。すっごくありがたいし、オーナー夫婦の人の温かみが滲み出ているなぁと思いました。
駒ヶ岳茶房のメニュー
そんな駒ヶ岳茶房のメニューはこちらです。茶房というだけあって、メニューの頭にコーヒーがあります。次いでソフトクリーム、のうこうプリン、パウンドケーキ、マフィンなど。
こちらは店頭に並ぶ焼き菓子たち。この日は見かけませんでしたがオムレットなどを販売していることも。ネットの反応を見ても、わたしのアンテナとしてもおいしいと思うので、見かけた方は是非お試しを。
エレガントでおいしいソフトクリーム
この日、わたしはソフトクリーム狙いでした。駒ヶ岳茶房には2種類のソフトクリームがあり、わたしは梨味を。さっぱりとした甘さで、ラフランスが香ります。爽やかなソフトクリームは、まるで洋菓子を食べているかのよう。これぞエレガントなソフトクリームです。
ソフトクリームは大・中・小と3サイズあり、大はワッフルコーン、中はメイプル生地コーン、小は普通のコーンとなっています。わたしはメイプル生地を狙いで中(普通サイズ)を選んだのですが、このコーンはおいしいですね。あまり見かけないけれど、いいなと思いました。
こちらはおとん、おかんが食べた桃味のソフトクリーム。うっすらピンク色で、一口もらったところ甘さとミルキー感が強めでした。濃厚なのは桃ですね。
コーヒー(おまけ付き)
ソフトクリームをいただいた後、ホットコーヒー(300円)も購入。コーヒーは函館の老舗・美鈴珈琲で、口当たりの柔らかさと酸味・苦味のバランスが取れたオーソドックスなタイプです。
コーヒーを購入すると、おまけでマドレーヌがついてきました。ふわふわの生地で、どこか懐かしい甘じょっぱいさのある味わいです。こちらのおまけ、いつもコレというのが決まっておらず、日によって何かしらサービスしてもらえるっぽい。ありがたすぎる…!
以前、ここには駒ケ岳洋菓子工房があった
最後に、わたしがこの駒ヶ岳茶房をどうしても訪れたかった理由に触れたいと思います。
以前この場所には駒ケ岳洋菓子工房という洋菓子店がありました。うちのおとんが「ソフトクリームのおいしいお店がある」と教えてくれ、一緒に食べに行ったんですね。ラ・フランスとももの2種類があり、わたしはその時も梨味をいただきました。そして「こんなにエレガントなソフトクリームがあるのか!」と嬉しくなり、それはもう忘れられない味となりました。
そんなブログを書いた矢先、ネットニュースで当時のオーナーパティシエ 天野さんが急逝されたと目にしました。年の頃合いもわたしと近いと思っていたので驚き、あのソフトクリームやバナナオムレットはもう食べられないのかと悲しみました。
そうして駒ケ岳洋菓子工房を忘れられず、時々ネット検索をしていたところ、亡くなられた天野さんの恩師がお店を継いでいると知りました。それが今回の駒ヶ岳茶房、このお店です。
ソフトクリームの2種類の味わいも、あの時食べたオムレットも、そしていつかコーヒーを提供しようと構想を練っていた天野さんの想いも引き継ぎ、いまこうして形にされている。その話に胸を打たれて、わたしはどうしても訪れたいと思っていました。
天野さんが亡くなられ、もう2度と食べられないと思っていたあのソフトクリームをまた食べることができ、本当に感謝しています。
まとめ
ということで、森町の「駒ヶ岳茶房」でエレガントなソフトクリームに、おいしいコーヒーをいただいてきました。
今回の函館帰省でどうしても訪れたかったお店なのですが、営業日とわたしのスケジュールがなかなか合わず、函館滞在最終日になんとか行けました。しかもその日は休業予定日だったのに、当日になってやっぱり営業することになり、超絶ラッキーな滑り込みでした。ほんと行けてよかった。
好きなものは好きだと言える気持ち、おいしいものを食べられる健康、こうして連れて行ってくれるおとんとおかん。あらゆるものに生かされているし、天野さんのおいしいソフトクリームを引き継いでくれた恩師で現オーナーさんにも感謝をお伝えしたいです。
また次の帰省でも立ち寄らせてもらいたいので、どうかお体に気をつけて。おいしい時間をありがとうございました。
終わり。
お店の情報
店名 | 駒ヶ岳茶房 |
住所 | 〒049-2141 北海道茅部郡森町駒ヶ岳345-3 |
営業時間 | 金・土曜10時〜17時/日曜10時〜16時 |
定休日 | 月〜木曜 |
駐車場 | 駐車場あり |