小樽の帰り道、少し遠回りしてルスツに立ち寄りました。目的は「梅屋」の元祖みそまんじゅう。うちの実家では、ルスツのあたりを通りかかると、必ず立ち寄る定番のお土産屋さんでした。わたし自身、ここに立ち寄ったのは20数年ぶり… というかお店が建て替わって、新しくなってからは初めてのこと。
店内にはイートインスペースはありません。商品もみそまんじゅうのみという潔さ。ひとつ52円のバラ売りもありますし、化粧箱入り10〜60個入りで660円〜3235円という価格設定。箱買いすると味見用のおまけがひとつもらえます。
みそまんじゅうは添加物を使用していないので、賞味期限は夏場で2日、冬場で3日と短いんですよね。長期移動には向いておらず、北海道内での知名度は高そうだけど、道外には知られていない名物のひとつだと思います。ちなみに冷蔵だと1週間、冷凍保存なら1ヶ月は大丈夫とのこと。
みそまんじゅうという商品名なのに、味噌を使っていないのも特徴的。材料は小豆、小麦粉、米粉、黒糖、ザラメ、水飴、塩なんだそう。
お店での滞在時間は短時間でしたが、店内に飾られた冊子を眺めてお坊さんが伝授した製法だという話に驚きました。さらに明治時代から続く味わいというのも素晴らしい話で。当時は、このあたりの山越えに必要なエネルギー補給の場所だったんだろうなぁ。
そんな感慨深い元祖みそまんじゅう。おとんとおかんは何箱買ったのかわからないほど仕入れ、函館に持ち帰りました。
みそまんじゅうを1箱購入すると、味見用のおまけをひとつもらえます。わたしの手にのせたみそまんじゅう、これ全部おまけです。
このおまけは、帰りの車で食べながら移動しました。北海道はでっかいどうなので移動距離が長く、小腹が空きがち。そんなわけで明治時代から現代に至るまで、移動中の糖分補給はコレが定番なんでしょうね。
直径4〜5cmほどのひとくちサイズのみそまんじゅうを割ってみると、中には餡がはいっています。周りの茶色く味噌っぽい皮はもちっとした食感で、ほのかに黒糖の香りがします。飾らずおいしい、昔ながらのシンプルなおまんじゅうです。このままずっと変わらない味わいを提供してほしいな。
ということで、ルスツにある「梅屋」の元祖みそまんじゅうをいただきました。20数年ぶりに食べたであろう味わいは、幼い頃を思い出させる懐かしさがありました。冬にスキーをしに行った帰りに食べたなぁだとか、昔のお店の外観だとか。もうずっと思い出してこなかったのに、みそまんじゅうを食べてブワッと湧き出る記憶がそこにはありました。みそまんじゅう、また食べに行きたいな。
終わり。
お店の情報
店名 | 梅屋の元祖みそまんじゅう |
住所 | 〒048-1731 北海道虻田郡留寿都村留寿都53−1 |
営業時間 | 9時〜18時 |
定休日 | 要確認 |
駐車場 | お店の横に駐車スペースあり |