那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」家庭の味から宮廷料理、そして泡盛まで揃うお店。

2017年6月30日

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のオリオンビール(1杯648円)

悪友Yが沖縄まで遊びに来てくれたので、久し振りに飲みに行きました。目的の場所は那覇・栄町、お店は「古酒と琉球料理 うりずん」です。ゆいレール安里駅からも近く、栄町のにあるお店として名が通っています。築何十年も経っていそうな古民家に本格的に足を踏み入れたのは、今回がお初。中から漏れる灯りと草木の陰影が堂々としているように感じられます。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の外観(その2)

うりずんは2階建のお店ですが、道路挟んで真向かいの建物も離れとして使っています。なので、一見狭そうなお店ですが、意外と大人数でも収容できるのです。我々は予約なしで訪れたところ、幸運にもカウンター席に入ることができました。が、人気店なので予約した方が安心です。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の外観(その1)

こちらはうりずんの店内(1階)です。年季の入った木の柱に、ぼてっと塗ったくった土壁、壁時計もいい味出してます。昭和の沖縄はこんな雰囲気だったのでしょうか。全席禁煙で、2階席はお座敷なので、子連れでも安心して食べに来れそうです。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の店内(1階)

悪友Yと会うのは久しぶりですから、盃を交わさなければなりません。まずはオリオンビール(648円)で乾杯し、蒸し暑い夜に喉を潤します。ジョッキでこの価格。沖縄にしては高いなぁ。でも価格が高いぶん、変なお客さんはいません。栄町で安心して飲めるお店の1つです。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のオリオンビール(1杯648円)

この日のお通しは、ニンジンシリシリー。やちむんもいい感じです。

この日のお通しは、ニンジンシリシリーだった。

うりずんの詳細を調べる暇もなくドタバタとやってきたのですが、メニューを見るとなるほど本格的な沖縄料理のお店なのだな、ということがわかりました。観光客向けの沖縄料理店にはないメニューがちらほら置いてあるのです。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のメニュー(その1)那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のメニュー(その2)

いくつかおつまみを注文した後、会話をしているとカウンターの中に入ったおじちゃんが三線を弾き始めました。沖縄料理屋さんにあるよくあるサービスだろうなと思ったけれど、どうやらただの常連さんらしい。いい気分になった頃合いで三線を弾きたくなるんだろうなぁ。素敵です。

店員さんかなと思ったら、いい気分に酔ったご常連が三線を弾いていた。

そうこうしてる間に最初のおつまみがやってきました。血イリチイ(540円)です。これは豚肉や内臓を新鮮な血と共に炒めたもの。沖縄らしい食べ物の1つです。うりずんの血イリチイはニンニクとニラが効いていて食べやすく、内臓や血の臭みもありません。ニラがいいアクセントで、なるほどなぁと納得しました。このニラがいい。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の血イリチイ(540円)

お次はドゥルワカシー(540円)。普通の沖縄旅行でドゥルワカシーを食べる人はあまりいないでしょう。まずは名前がよくわからない、そして色味もあまりよくない。けれどもこれがウマいのです。田芋(ターンム)を練ったものに、豚肉、かまぼこ、しいたけを混ぜています。旨味がたまらず、これをチビチビ食べながら泡盛を合わせたくなります。これも沖縄移住して知った食の1つです。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のドゥルワカシー(540円)

こちらはナーベラーンブシー(540円)。訳すると、ヘチマの味噌煮のことです。ナーベラーも好きでちょくちょく食べますが、このあたりで悪友Yが「おつまみのセレクトが、ビールじゃないよね」と泡盛を注文することになりました。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のナーベラーンブシー(540円)

うりずんには、沖縄の全ての泡盛酒造所がそろっていると聞いたことがあります。地域別にまとめられた泡盛メニューはとても見やすいです。泡盛はカラカラ(徳利)かグラスで注文します。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のドリンクメニュー

わたしもちょいとお手伝いするから、とカラカラで注文したのは咲元酒造の咲元(カラカラ、1080円)。柔らかくて飲みやすい、そんな泡盛でした。このまま飲んでも、お水で割ってもウマい。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の咲元(カラカラ、1080円)

せっかく泡盛を注文したので、もうちょっとつまみを追加することに。こちらはターンム(田芋)の唐揚げ(540円)です。蒸したターンムを揚げて、甘辛ダレにくぐらせたもの。ターンムの唐揚げも沖縄移住してから知りました。食感と独特な風味がヤミツキ。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のターンム(田芋)の唐揚げ(540円)

5品目は、うりずんオリジナルの亀山豆腐(540円)。亀山って亀山社中から来てるのかなと思ったら、お店の板長が亀山さんなんだって。その亀山さんがジーマーミ豆腐を揚げ出し豆腐にしてみたものが、この亀山豆腐だそうです。うーん、ジーマーミ豆腐はそのまま食べる方が好みだな。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」の亀山豆腐(540円)

最後にもう1杯、悪友Yは泡盛の北谷長老を飲んでいたけれど、わたしはサンピン茶(324円)にしておきました。琉球ガラスも味のある形です。

那覇・栄町「古酒と琉球料理 うりずん」のサンピン茶(324円)

ということで、那覇・栄町にある人気の「古酒と琉球料理 うりずん」へ行ってきました。今回、なるほどなぁと納得しながらいただいたお料理が多かったです。それは、沖縄移住後にあれこれ食べ飲み歩いて得た経験があってこその納得感。血イリチイやドゥルワカシーは他のお店と比べて、このお店が断然ウマいんです。泡盛もとてもおいしく感じました。うりずんは興味深いお店だなぁ。沖縄料理と言っても、お店によってこんなに違いが出るものなのかと改めて学ばせてもらった夜でした。初めての沖縄旅行で訪れるよりも、何度も来沖している人にオススメしたいお店です。
終わり。

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お店の情報

店名 古酒と琉球料理 うりずん
住所 〒902-0067
沖縄県那覇市安里388-5
営業時間 17時半〜24時
定休日 不定休
駐車場 なし。近隣にコインパーキングあり。


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ユッキー@毎日ビール

沖縄移住10年のブロガーによる、定番グルメからローカル店まで沖縄情報。国内外の旅グルメ・ビアバーめぐりの情報も。クラフトビール歴は16年、ブログ歴12年、カーチャン歴7年。

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