2020年2月16日、嘉手納町のかでな文化センターで「紫 結成50周年スペシャル MURASAKI LIVE IN KADENA」が行われました。「音楽のある人生」というタイトル、良いですよね。沖縄は音楽に恵まれてるなぁ。そして人口は少ないのに、有能なミュージシャンが多いと思いました。このメンツが揃うなんて、どれだけ素晴らしいことか。お子サマーにも見せたいくらい素晴らしかったです。ということでライブレポート、さっそく行ってみよ〜!
2020年2月16日に行われた「紫 結成50周年スペシャル MURASAKI LIVE IN KADENA」のレポート
会場・かでな文化センターはどこにあるの?アクセスは?
今回ライブが行われたかでな文化センターは嘉手納ロータリーの近く、嘉手納町役場と同じ建物にあります。初めて訪れたのですが、とてもわかりやすい場所にあります。嘉手納ロータリー付近には12時間100円の駐車場が700台以上も停められるらしく、車で訪れても全然平気そうでした。バス停「嘉手納町役場前」も目の前ですし、アクセス的には便利そうです。
入場の様子
この日は14時過ぎに到着し、雨だったので散策もせずにかでな文化センターのロビーでPCを触りながら開場待ち。周囲に集まったお客さんは年齢層が上の方ばかり。紫の活動においてピークは1976年〜78年頃だったろうし、この日は40年以上前からのファンが集まったのだろうから座席ありのホールコンサートにも納得。個人的にはホールは相当ご無沙汰です。15時頃に整列開始。整理券はなく、その場で並んだ順に入場できるようです。
900席以上あるホール。立派な施設があるんだなぁ。
たぶん30〜40人目くらいに入場。センター寄りの最前列が空いてたのでA24に入りました。紫歴6年目ほどの新参者ではございますが、素晴らしい席でありがたく堪能させていただきます。
ちなみに、この日のライブチケットはイープラスやファミリーマート、そして手売りもあったみたい。それと、なにかしら関係者の招待券もあったっぽい。チケットは前売りが2500円、当日券3000円と激安。紫くらいの大御所で、このくらいの施設を使うなら8000円くらいしてもおかしくないと思うんですよね。沖縄価格だと感覚的には5000円が上限かなぁ。それが前売りで2500円だというのです。信じられないほど安い。
タイムテーブル(出演者)と感想
紫 結成50周年スペシャル MURASAKI LIVE IN KADENAは紫以外のゲストも演奏がありました。タイムテーブルはこちら。開場も公演も古謝美佐子さんまではタイムテーブル通り。紫が始まったのは若干押しかなぁ、本編とアンコールがあり施設の外に出た時間は20:45でした。いったいどこで時空が歪んだのか。
では出演順に簡単な感想を添えてみます。
Lino.
オープニングアクトは久々のLino.ちゃん。ご自身のオリジナルアルバム・WONDERLANDからロックチューンを3曲披露してくれました。相変わらずパワフル、そして笑顔がかわいい。女性ボーカルとしては好みのタイプです。
Conjunto Alegria(コンフントアレグリア)
Conjunto Alegria(コンフントアレグリア)はバイオリン・キーボード・パーカッションの3人組。沖縄のわらべうたや学校校歌を様々にアレンジし楽しませてくれました。同じ歌を時代劇風やワルツ風などに変身させるの、めっちゃおもしろかった。
チアキ(しゃかり)
家のエントランスに貼らていれるポスターがあって、この人はいったい誰だろう?と思っていた女性がチアキさんでした。調べてみるとディアマンテスにも在籍していたことがあるらしく、急に三線を置いて1升瓶を頭に乗せて瓶踊りし始める!さすが沖縄。しまいに「中学・高校の時は紫の追っかけだった」「柵につかまってヘドバンしていた」というMCで、急に親近感。
大井学
この日のイベントは、実に様々なジャンルのミュージシャンがステージに立ちました。大井学さんのお名前は初めてで、ジョージさんのキーボードに合わせて歌い始めたのがカンツォーネ(?)で驚き。大井さんは沖縄県出身・在住のテノール歌手だそうです。「ジョージさんは数学でアメリカの大学に入学した、はっきり言って天才」とか「ジョージさんは普段翻訳の仕事をしている」だとか「ライブ前日にジョージさんが急にモルダウやるっていうもんだから」など、ジョージ紫さんについていろいろ教えてくれました。急に決まったモルダウ、演奏隊の対応力も高かった。
ジョニー宜野湾
ジョニー宜野湾さんは神山66と愛のチカラを演奏。「みんな、僕がいつも美味しいものばかり食べてるって思ってるでしょ!」とアゲアゲめしネタで盛り上げ、おしゃべりしては「僕はとってもユンタク~」と和ませ、紫のアンコールで紹介されイヤミのシェーを決める。なんというゆるキャラ。
「紫のTシャツ、買ったよ〜!」と振り返るのすらかわいい。ジョニーさんって愛されキャラなぁ。
ちゃ~がんじゅう体操
すみません、この時間は休憩と思ってぼーっとしてました。ちゃ~がんじゅう体操ってチアキさんが歌ってたんだねー、知らなかった。ご本人登場して歌いながら体操してました。
アルベルト城間
ディアマンテスのメインボーカル・アルベルト城間さん。ディアマンテスがめちゃくちゃ人気ってのは知っているのですが、実はじっくり見たことがありません。入場時に手渡されたパンフレットに記載の経歴がとても興味深く、歌唱力・演奏ともに素晴らしいこと、そしてムード歌謡がイケボ過ぎて一瞬で惚れました。
古謝美佐子
初めてじっくり見る古謝美佐子さん。沖縄民謡の有名な歌い手さんで、歌や三線を鳴らす姿が神ってるのにこの後紫のライブで最前列に躍り出てきたオチャメさん。このギャップこそが彼女の魅力のひとつでしょう。童神(わらびがみ)が世界中でカバーされている話、とても共感しました。様々な意見があれどアレンジは音楽の可能性を高め、原曲へのリスペクトに繋がりますよね。
紫
お待ちかねの紫!彼らのバンド演奏に対し、JJのボーカルがなければハマらなかったろうなぁ。1970年代当時の紫を知っているファンは当時のボーカルの線の細い歌を求めるのかもしれません、が、わたしは骨のある現在の紫の姿がツボ。というかJJがツボなんだな。歌がうまく、硬派で男性的なステージングがとてもいい。序盤から煽られDouble Dealing Womanと言われアンコールで手を踏まれフォローされ… 最前だしめっちゃいいショットいっぱい撮れたであろうに、ずっと見てたくて写真撮り漏れました。早くマエダブリーズ行きたい。
7th HEAVEN KOZAでは下手で見がち。それ故、角度的にジョージ紫さんのキーボードが見えないけれど、この日は演奏する姿をしっかり眺められました。ゲストミュージシャンの演奏も多く、ジョージさんが最も長くステージに上がっていましたね。御年71歳だそうです。まだまだハモンドオルガン揺らしまくって〜!
始まって2曲目か3曲目にトラブル発生。ギターの音が出ず、多くのファンが残念がっていたことでしょう。あんな立派なステージで見る紫のホールコンサートは何度あるかわからないし、そりゃあ残念です。GGをはじめメンバーは完璧なステージを見せたかったでしょう、会場を埋めたファンもそう願ってたでしょう。けれども、JJが話したようにライブというのはそういうもので、どんなトラブルでも楽しまねばいけません。わたしがギター担当なら、音が出なくてめっちゃ焦るし泣きたくなるから、そういう時ほどいつもと同じかそれ以上に盛り上がらねば。
この日はChibiさんもよく見えた〜。今年69才だそうです。よく叩くし、よく歌う。チビさんいったいどうなってるんだ。パークアベニューにある彼のCANNON CLUBも訪れたいなぁ。
アンコールではこの日のゲストが全員ステージ上へ。ユンタクーのジョニーさんが盛り上げます。
ジョニーさん・チビさん・JJの絡みにとても和みました。楽しかったなぁー。
まとめ
ということで、2020年2月16日に行われた「紫 結成50周年スペシャル MURASAKI LIVE IN KADENA」に行ってきました。紫のメンバー、平均年齢70歳くらいだと思うんですよね。それでめちゃくちゃかっこいいハードロックを魅せてくれる。失礼ながら申し上げますが、平均年齢70歳のハードロッカーたちにカッコイイ!シブい!素敵!と思う日が来るなんて、まさかの展開です。沖縄スゴいや。現在の紫に出会えただけで沖縄移住してよかったと思えます。
加えてこの日のゲストは様々な歌い手・演奏家が多くて、こどもにも聞かせたかったなぁとずっと思いながらステージを眺めていました。これだけ揃えるイベント、なかなかないでしょ〜!主催の沖縄県さわやか介護連絡会さん、こんなに素晴らしいライブを企画してくださり、ありがとうございました。とても楽しかったです。
終わり。