佐井村「仏ヶ浦」海岸線の巨岩・奇石が織りなす景観に圧倒される。

2017年11月8日 ユッキー@毎日ビール

断崖にそびえ立つ白い奇岩怪石

青森県の下北半島にある「仏ヶ浦」へ行ってきました。旅から戻り、実家の両親に行ってきたことを告げると、揃って「若い頃、行った」と教えてくれました。それはわたしが生まれる前のことなので、かれこれ40年近く昔のことだと思います。かつて両親が行った場所だと知らずに訪れた仏ヶ浦は、とても神秘的で自然の雄大さを感じる場所でした。なんせこの海岸線の景色が2kmも続くのです。その景観に圧倒されてしまいました。

「仏ヶ浦」の不思議な巨岩を見に行ってきた。

仏ヶ浦の場所とアクセス。

今回訪れた仏ヶ浦は、青森県の右側、下北半島にあります。大間からずーっと南下した海岸線沿いにあるので、ここまでレンタカーで行こうと思ったのですが、下北半島の海岸線は道幅が狭く、また道路もうねうねとしているため注意が必要です。わたしは前夜に恐山に宿泊していたので、恐山から仏ヶ浦を目指しました。

恐山から向かう場合、3つのルートがあります。一旦むつ市に出て北上し、大間経由で向かうルートだと95kmほど(2時間強)。恐山から薬研温泉などを経由する県道4号線および県道284号線を通るルートだと65km(2時間強)。恐山からむつ市に出て南下し、国道338号線を通るルートは70km(1時間半)です。この日は県道284号線が通行止めになっていたため、選択肢は2つ。不慣れな道を通るのが怖かったので、一度北上して大間を経由するルートで仏ヶ浦を目指すことにしました。

仏ヶ浦の観光シーズンについて。

仏ヶ浦の観光シーズンは、毎年4月末頃から10月末頃まで。雪解けから積雪が積もる頃までとなっているようですので、毎年の積雪状態によって多少前後するようです。積雪がある時期は海路の観光船が営業休止となるだけではなく、陸路となる駐車場からの遊歩道も通行止めになるそうで、実質冬季の営業はしていません。そんなことは全く調べていませんが、観光船運行状況については毎朝観光船公式サイトの更新があるので、こちらを見てから訪れました。

定期観光船乗り場の「アルサス」へ向かう。

朝8時過ぎに恐山を出て、下北半島を北上し、大間をぐるっと回って佐井村へ到着したのは10時を回ったころでした。安全運転、上等です。仏ヶ浦への定期観光船乗り場があるのは、こちらのアルサスという建物。外側には無料の駐車場があるので、駐車して建物内部へ。

佐井〜仏ヶ浦の定期観光船乗り場がある「アルサス」の外観。

アルサス1階の観光案内コーナーで、仏ヶ浦行きの乗船券を購入です。アルサス⇄仏ヶ浦の観光船は、往復で2400円、片道だと1250円となっています。

アルサスの1階にある仏ヶ浦観光船のチケット売り場。

わたしは佐井村から仏ヶ浦へ行き、そのまま船で戻ってくるので、往復券を購入しました。搭乗までお土産コーナーなどをみて時間を潰し、定刻前にアルサス建物裏の港へ向かいます。

仏ヶ浦観光船のチケットとパンフレットをゲット。

観光船「サイライト号」の内部。

こちらが佐井と仏ヶ浦を結ぶ観光船「サイライト号」です。それほど大きくなく、波が高い日は揺れが厳しそうな、そんな印象を受けました。

朝10時40分、仏ヶ浦観光船のサイライト号に乗り込む。

船内に乗り込みます。こちらはサイライト号の操縦席。

観光船サイライト号の操縦席。

客席は船内と船尾にあります。後ろの方は壁がありませんが、ビニールが張り巡らされて雨風や波しぶきを防げるようになっていました。

観光船サイライトの客席

それでは出航です。アルサスから仏ヶ浦まで片道30分。大きな船ではないので揺れるかなと思いましたが、沖に出ず、海岸線の近場を通ったためか船酔いは全然平気でした。この日は風も弱かったので、そのおかげかも。心配な方は事前に酔い止めを飲みましょう。

仏ヶ浦へ向けて出発。到着までは30分だ。

観光船からの眺め。

仏ヶ浦へ向かう間も、海岸線沿いに見える巨大な岩や珍しい形の岩、洞窟がどんどん現れます。この辺り一帯がこんな奇石・巨岩の集まりなんですねぇ。すごいや。

佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その1)佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その2)佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その3)

雨風だけでなく、津軽海峡の荒波や風雪などで削られた大自然の神秘。風景美に目を奪われ、往路の30分はあっという間に過ぎ去りました。

佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その4)佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その5)佐井村から仏ヶ浦へ向けた海岸線に見える風景(その6)

仏ヶ浦に到着すると、綺麗な海が待っていた!

30分の船路を経て、仏ヶ浦に到着です。この観光地のためだけに作られた船着場が意外と新しく、その先の海がこれまた綺麗で驚きます。

仏ヶ浦の船着場に到着すると、透明度の高さに驚いた。

このあたりは砂地ではなく、岩場のため海水が透明。なので薄いブルーの中に泳ぐ小魚や、岩場にへばりついたウニがよく見えました。

透明度が高く、海の色が綺麗。小魚が泳いでいた。透明度が非常に高く、岩にへばりついたウニがよく見えた。

船着場に降り立つと、断崖絶壁の山肌が侵食された地形が目の前に広がります。ひとりでスゲースゲー!と言いながら、船員さんに案内されるままに下船です。

仏ヶ浦の船着場からの眺め(その1)仏ヶ浦の船着場からの眺め(その2)

歩きやすいスニーカーで訪れよう。

船着場から仏ヶ浦の散策地まではしっかりと舗装されていて歩きやすかったです。このあたりまではベビーカーを押した家族づれも見かけました。

船着場から仏ヶ浦へ上陸。

但し、ここから先は潮の引いたザクザクの岩場を歩くので、ベビーカーは難しそうでした。ぬるぬると滑りそうな場所ではありませんでしたが、ざくざくとした岩場で転ぶと危険なので、気をつけましょう。

仏ヶ浦の足元は砂地や岩場が多いので、歩きやすい靴をオススメしたい。

仏ヶ浦の散策ルートはおおよそ歩きやすい場所ばかりでしたが、1箇所だけこんな狭くて不安定な足場の橋(?)がありました。また、主に岩場と砂地を歩くことになりますので、歩きやすいスニーカーなどを履いて行くのが好ましいと思います。

仏ヶ浦は歩きやすいようある程度整えられているが、途中不安定な足場もあるので注意が必要。

神秘的で不思議な自然の造形物。30分の滞在を楽しむ。

さあ、仏ヶ浦の巨岩・奇岩を見ていきます。最初のいくつかの岩については、船員さんが案内してくれるので、何に見えるとか詳しく教えてもらえます。まずは、こちらの4部構成になっている大きな岩。左から2番目は鷲のように見える岩(岩竜岩)で、一番右が梟に見える岩(観音岩)です。

鷲のように見える岩(岩竜岩)と梟に見える岩(観音岩)

この空を見上げる鷲のような岩竜岩、めちゃくちゃかっこよくないですか。偶然の産物とは言え、よくもまあ、こんな凛々しい形に侵食されたものだなぁ。これだから地形って面白い。

堂々と空を見上げる鷲のような岩竜岩が気に入った。

こちらは「如来の首」という、空に向かって付き出た大岩で、仏様の横顔のように見えることから名付けられたそうです。ガイドさんが案内してくれたのはここまで。あとは戻り時間を決めて、好きに見て回ります。

仏ヶ浦の「如来の首」という付き出た大岩。ガイドさんが案内してくれたのはここまで。

こちらの「蓬莱山」は、削られた山肌が剣山のようにも見える岩の塊。

山肌が剣山のようにも見える「蓬莱山」。

こちらは蓮のような形をした「蓮華岩」です。如来の首はあるわ、蓮の形の岩はあるわ、なんとなく仏ヶ浦という名前の由来がわかってきました。

蓮の形をしている「蓮華岩」。

名前はわかりませんが、大きく亀裂の入った巨岩です。2つの岩が寄り添っていますが、さらにそれぞれが割れていたり砕かれたりして、うまいことバランスをとって存在しています。

大きな割れ目の入った巨大岩。

こちらは斜めに亀裂が入った巨大岩。

斜めに亀裂の入った巨大岩。

こちらは双鶏門。岩が左右に向かい合っていますが、右側の岩が特に鶏の形に見えますね。

山肌から突き出すような「双鶏門」

こちらは大町桂月という方の文学碑。大町桂月は仏ヶ浦を「神のわざ 鬼の手づくり 佛宇陀(仏ヶ浦) 人の世ならぬ処なりけり」と詠んだそうです。そりゃあそうだ、人の手では作ることができない風景ですもの。

「神のわざ鬼の手づくり佛宇陀(仏ヶ浦) 人の世ならぬ処なりけり」と詠んだ大町桂月の文学碑

恐山にもあった積み石が、仏ヶ浦にもありました。積み石を崩す鬼は、この仏ヶ浦にもいるのでしょうか。

仏ヶ浦にもあった積み石。

岩場の間にお地蔵様が祀られていました。

岩の間に祀られたお地蔵様。

仏ヶ浦はこの景観の素晴らしさから、昔から地元の人たちが自然崇拝をしていたんだって。そして、毎年7月24日には仏ヶ浦まつりで礼拝が行われているそうな。ちなみにこの長〜い階段を登って行くと、仏ヶ浦の駐車場があるそうです。高低差激しすぎるわ...

階段の先には駐車場がある。途中、巨大な岩の下にお地蔵さんが祀られていた。

稲荷神社なんかもあったりして。人が常駐している気配はありませんでしたが、定期的に綺麗にしているような、そんな印象を受けました。

仏ヶ浦にある稲荷神社

30分の観光はあっという間に終了です。圧倒的な景観を目の当たりにし、大きな岩を見上げるばかりでした。

30分の観光を終え、仏ヶ浦を去る。

仏ヶ浦展望台からの眺めが素晴らしい。

ちなみに、こちらは後から調べて得た情報ですが、仏ヶ浦を陸路から楽しむならば、仏ヶ浦展望台からの眺めが素晴らしいそうです。切り立った崖に囲まれていて、上から見るとこんな感じ。めちゃくちゃ絶景じゃないですか!すごい!

この素晴らしい眺めを楽しめる展望台は、仏ヶ浦駐車場から2km弱北側にあります。これはノーマークでした。せっかくなら立ち寄って起きたかったなぁ。悔しい。

まとめ

ということで、佐井村から観光船に乗って「仏ヶ浦」を見に行ってきました。まず、長い年月をかけて作られたこの自然の産物を見にきてよかったと思います。少なからず、こんな場所が東北の、しかも地元・函館からさして離れていない場所にあるなんて、知らなかったもの。こういう地元に近い場所の発掘をするために、今回東北を訪れているので、趣旨に沿ったいい観光ができました。しかもこの素晴らしい景観を、わたしの両親が若い頃に訪れていたとは... なんとも不思議な運命を感じます。地元周辺を知ることができたこと、素晴らしい景色を目に焼き付けられたこと、実家の両親との会話に花が咲いたこと、いずれも大満足です。訪れてよかった。またいつか訪ねることがあったなら、その時は陸路から向かい、あの長い階段をヒーヒー言いながら上り下りしつつ、展望台からの眺めを堪能したいと思います。
終わり。

住所:〒039-4712 青森県下北郡佐井村長後字縫道石地内

(*・ω・)つ 青森食べ歩き情報もどうぞー♩

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ユッキー@毎日ビール

沖縄在住11年目のグルメブロガー。
沖縄で食べ飲み歩いた店は1000軒超。
ビールと旅が好きで、国内・海外グルメやビアバー情報も綴ってます。
最近の楽しみは、ライブ遠征と母子旅。

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