お豆腐屋さんのアチコーコー豆腐を出している食堂があると知って、食べに行ってみました。向かったのは那覇・与儀にある「島ちゃん食堂」というお店です。この日はランチタイムを逸してしまったのですが、平日はお昼11時半から夕方17時まで通し営業しているようなので、ランチ難民になることなく助かりました。
島ちゃん食堂の店内に入ると、カウンター席とテーブル席がありました。わたしはカウンターの奥の席へ。
島ちゃん豆腐のメニューはこちら。味噌汁、ちゃんぽん、ちゃんぷるー、カレー、沖縄そばなど、沖縄の一般的な食堂メニューが並んでいます。
でも、この島ちゃん食堂に食べに来たからには、是非お豆腐メニューを食べてください。何故ならば、
祖母の代から50年以上、地釜で作り続けた「豆腐」を提供する食堂です。「豆腐」は食堂裏のとうふ屋で作った、あちこーこーを使っています。
とメニューにも書いている通り、お豆腐屋さんの作り立てホヤホヤなお豆腐が食べられるから。わたしもアチコーコーなお豆腐定食をオーダーしてみました。こちらはゆしどうふセット(500円)。味はみそ・しょうゆ味から選べますが、せっかくなのでゆしどうふそのものの味を食べたいと思い、味付けなしのそのままで出していただきました。
丼にいっぱいのゆしどうふ。めちゃくちゃボリューミーです。これは本州でいうところの寄せ豆腐なのですが、元から優しい塩気があるので、味付けなしでこのままおいしくいただけます。普段は濃い口なわたしですが、ゆしどうふは味付けなし、もしくはちょっとだけ塩を入れて調整するのが好きです。
ゆしどうふセットにはジューシーがついてきます。ジューシーは、いわゆる炊き込みごはんです。控えめだけど、ゆしどうふのなを邪魔せず、むしろミックスするとより旨味が出るんじゃないかというような味付けでした。
セットにはサラダとおから稲荷、お漬物、ジーマーミ豆腐もついてきます。
中でもおから稲荷がとてもおいしかった!ざっくりの説明になりますが、稲荷寿司のご飯の代わりに味付けされたおからが入ったものが、おから稲荷。沖縄の独特なものなのかな、沖縄移住してから初めて食べました。お店によって味付けが異なりますが、島ちゃん食堂のおから稲荷は、甘めの味付けで好みでした。お豆腐屋さんのおから、とてもおいしかったなぁ。
ジューシーやおかずを一通り食べたら、ゆしどうふに薬味を入れて味を変えながら食べ進めます。針生姜のピリッとした刺激がナイスでした。
最後はデザート代わりのジーマーミ豆腐。ツルン・プルンとした食感を楽しみました。
食後、お店の方に食事がおいしかったことを伝え、お豆腐はどこで作っているの?という質問をしたところ、「お店の裏側にあるので、よかったら見てってください」と言われました。ええーっ、いいんですかー!?嬉しい!
ということで、さっそくお豆腐店を見せていただくことに。お豆腐店は島ちゃん食堂の裏手にあります。お店の横には「島袋豆腐店」という手描きの看板があったんですね、言われなければ見落とすところでした。
島ちゃん食堂のお豆腐を作っているのは、こちらの工場。お豆腐店のお母さんは「うちは小さな豆腐屋だから、そんなに大きくないけどね」と言いながら、昔使っていた機械や朝の仕込みの時間についても教えてもらったり。お邪魔した時間は5分程度でしたが、普段目にできないお豆腐屋さんのお話がとても興味深く思いました。
島袋豆腐店のお豆腐は、島ちゃん食堂専用ではなく、買って帰ることもできます。きっと周辺の方が買いに来るんだろうな~。
ということで、那覇・与儀の「島ちゃん食堂」で、アチコーコーなゆしどうふセットを食べてきました。このおいしい定食がワンコインという価格も驚きですが、お店の裏にあるお豆腐店まで見学させてもらえるお店の皆さんの優しさ・温かさが心にグッときました。本当に嬉しかったなぁ。お豆腐店のお母さんに「今度、豆腐を作っている時間帯に見においで」を言ってもらえたので、ぜひ見学に伺おうと思います!ご馳走様でした。
終わり。
お店の情報
店名 | 島ちゃん食堂 |
住所 | 〒902-0076 沖縄県那覇市与儀2丁目3-12 |
営業時間 | 11時半~17時 |
定休日 | 水・日曜 |
駐車場 | あるが台数は少ない。 |