大学時代、札幌で過ごしていました。当時、何かのタイミングで耳にしたお店があります。それは大通りにある「珈琲とサンドイッチの店 さえら」。フルーツサンドとやらがおいしいらしく、でもいつも行列で、何時間も待つのだそう。並ぶことが嫌いだったわたしは、興味があったけれど行く機会が得られないまま、札幌を離れてしまいました。
あれから20年近く経過し、前夜の暴飲暴食で重たい胃を労るためにも、ヘルシーなお店を探します。あ、そうだ。ずっと行ってみたかったさえらがあるじゃない。
さえらは10時オープンのお店。平日だし11時頃に到着したので、すぐ食べられるだろうを高を括っていました。しかし、お店の階段にはすでに数組のお客さん。わたしを含め4組待ちです。びっくり!
でもこれはまだ短い方で、普段はもっと行列が長いらしい。入店待ちのお客さんに整列の仕方やお願いの案内が出ていました。
この日はそれほど長い列ではないし、すぐに回転するだろうと思って並んでいたら、お店の方に「お一人様、お先にどうぞ」とカウンターへ案内されました。複数名だと空席待ちの必要がありますが、カウンター席が空いていれば、一人だとさっと入れるメリットがあるようです。呼ばれて店内に入ると、客席のほとんどが埋まっています。すごいわ...
お店の雰囲気からして、昔ながらの喫茶店といった感じ。さえらは1975年にオープンしたお店なので、昔ながらのシックで落ち着いた雰囲気もとてもよかったです。
こちらがさえらのメニューです。サンドイッチの種類が多過ぎて、注文を決めるまでに10分以上かかりました。たらばがにサンドにフルーツサンド、ベーシックサンドイッチ、トースト、店内限定サンド、揚げ物系、期間限定、スモークサーモン、スモークチキン、パストラミ、ねぎチャーシュー... メインの具だけでこれだけあって、さらに組み合わせでアレコレ選ぶことができます。組み合わせは一体何種類あるんだろう?
散々悩んだ挙句オーダーしたのは、たらばがに&フルーツ(単品840円)のセットドリンク付き(+200円)という、さえらの人気メニューでありオーソドックスなもの。彩が可愛い!セットドリンクはコーヒー、紅茶、ホットミルク、ウーロン茶などから1つ選べます。
お店の名前を知り、一度は食べてみたいと思いつつ、20年越しとなってしまったさえらのサンドイッチ。お店奥のカウンター席に座ると、どんどん作られていくサンドイッチの様子を見ることができます。パンの耳を大きくカットし、お客さんの元に届けられるサンドイッチは美しいなぁ。
まずはたらばがにサンドから。コールスローにたらばがにのほぐした身が入ってます。塩気と酸味のバランスが良く、絶妙なウマさ。いや、これ、かなりウマいわ!ブラックペッパーも効いて、味が締まってます。パンに塗られたマーガリンの風味もナイス。パンがふんわり、サラダの歯ごたえがシャキシャキ、タラバの風味が最後に抜けて行きます。おいしいわ、いくつでも食べられそう。
お次はフルーツサンド。酸味のあるイチゴに、ジューシーなメロン、黄桃、後ろの方にシャキシャキ食感のりんごが隠れています。生クリームはフルーツの味を邪魔しない、ほのかな甘さで食感もふんわり。パンの柔らかさとフルーツ&クリームで、サンドイッチというよりもデザートに近い印象です。これもウマかったなぁ。
店内で食べる時間がないだとか、待ってる暇がない方には、テイクアウトがよいかもしれません。わたしが店内で食べている間も、持ち帰り予約の電話が何度もかかっていました。
食事を終えてお店を後にしたのが12時前。ですが、入店待ちの列が階段の下から上までできていました。さえら、どんだけ人気なの!
ということで、札幌は大通りにある「珈琲とサンドイッチの店 さえら」に行ってきました。長年の夢が叶ったことに加え、たらばがにもフルーツもどっちもおいしくて嬉しかったなぁ。40年以上も前から営業している老舗の喫茶店だからでしょうか、店内の客層は30代後半以降の落ち着いた客層が多かったです。サンドイッチのパンがふわふわで、持ち上げた時の手の圧だけでも潰れてしまうのですが、このパンがたっぷりの具材を包み支え、邪魔せずに食べさせてくれます。おいしかったなぁ。またいつか食べに行きたいお店になりました。
終わり。
住所:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西2丁目5-1 都心ビルB3F
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩