来沖したカレー好きなYさんから「本部町にスパイスカレーのお店ができた」と聞いて、一緒に食べに行ってきました。お店の名前は「丸祇羅 沖縄(マルマサラ オキナワ)」。もとぶ町営市場向かい側の建物2階にお店がありますが、看板が出ていないためわかりにくいです。らぁ麺 ぺろりの左側にある木製ドアが入り口で、InstagramのQRコードが目印です。
木製ドアを開けると、2階へと続く階段があらわれました。登ります。
黒とコンクリを基調とした丸祇羅 沖縄の店内には、大きなテーブル席やカウンター席が置かれていました。本部町の市場真向かいに、こんな店舗があったのか!と驚くほどに広いのです。この広い店内の内装はすべて手作業で作られたそう。窓から差し込む日差しが強く、客席でシャッターを切ると被写体の色が飛びがちなくらい光と影が印象的な店内でした。
この日のメニューはこちら。丸祇羅 沖縄のフードメニューは1種類、本日のノンベジミールスのみ。1食2400円と、割といいお値段です。看板が出されていない入り口も、このお値段の設定も、わたしの目にはお客さんを選んでいるように映りました
ソフトドリンクの中から、ご主人サマーはチャイ(500円)を、Yさんはターメリックミルク(600円)を注文。その他にもナチュールワイン、ビール、レモンサワーなどもあり、車でなければいただいてみたいところです。
丸祇羅 沖縄には子ども向けの食事メニューがありません。なので本部町までの車中でお子サマーには別途ごはんを食べさせ、大人がカレーを食べている間は、ワインの葡萄で作ったジュース(800円)を飲みつつ時間潰ししてもらいました。
しばらく待つと、本日のノンベジミールス(2400円)がやってきました。
この日のミールスには4つのカトリが乗せられていました。おそらく豚カレー、牛カレー、グリーンカレー、そして海ぶどうとシラスを和えたもの。全般的に沖縄の食材をたっぷり使っているそうです。
沖縄の車海老を使ったアチャールや、マッシュルームが乗せられたバスマティライス。このごはんはおかわり可能です。といっても最初にたっぷり盛り付けられているので、おかわりするほどのお腹の余裕はありませんでした。
豚のカレーはそれほど辛さがなく、お肉も味わいも柔らかでした。それと対比するように牛のカレーは辛めでスパイシー。…というかこれ、何のお肉だったのでしょう。食後、ご主人サマーやYさんと「鶏でしょ?」「豚でしょ?」「牛でしょ?」「ラムじゃないの?」と各人思い思いの肉をあげていました。何の肉であれ、おいしいものはおいしかったです。
カレーにはほろっとしたお肉がたっぷり入り、スパイシーでごはんが進みました。この手のカレーにはさらっと食べられるバスマティライスがやっぱり合いますね。ジャボニカ米とは異なる味わいです。
沖縄の海ぶどうとシラスの和えもの的なコレは…?辛さやルウがなく、わたし的にはカレーではないと思ったのですが、丸祇羅 沖縄は冷製いくらカリーを作ってしまうほど豊かな発想のお店だし、ターメリックっぽいものが振られていたので、もしかして冷製カレーだったのかも。
島とうがらし入りのグリーンカレー的なもの。酸っぱ辛ウマでサラッと食べられ、ごはんが進みます。
卵はそのまま食べたり、ミールスに混ぜ合わせていただいたり。お隣には爽やかで酸味のレモンっぽいものや、エビの香りと辛味を楽しめる味変アイテムも添えられています。
そしてバナナの皮に乗せられたトロピカルカラーの副菜。沖縄のフルーツはもちろんですが、シカクマメやカラシナ、長芋などの野菜もたっぷり盛られています。このままでもおいしいですが…
カラフルな副菜をバスマティライスに乗せ、そこにカレーを混ぜていただきました。フルーツの甘さとみずみずしさが加わり、また食材によって食感や酸味、苦味などが調和しておいしくも楽しいプレートに大変身。カレーはそのままでも、副菜を混ぜ合わせてもおいしいです。
スパイスカレーとしてのおいしさはもちろん、エンターテイメント色の強いランチでもあったなぁ。そう思いながらお会計したところ、お土産にスパイスクッキーと沖縄のお守りであるサングヮーをいただきました。これ、いつも用意してもらっているんでしょうか。もしかするとこの時だけかもしれないのですが、食を通して楽しませる姿勢を感じ、ありがたく受け取ってお店を後にしました。
ということで、本部町にオープンした「丸祇羅 沖縄(マルマサラ オキナワ)」でノンベジミールスをいただいてきました。現時点ではキッズメニューがないため子連れでは訪れにくく、お値段的にもそこそこするので、大人だけでスパイスカレーを楽しむお店だと思います。今回はお子サマーを同伴しましたが、やることがない彼はとても暇そうでした。笑
丸祇羅 沖縄を訪れる場合、ランチは営業日が限られていること、そして営業日・時間が変動する可能性があるのでご注意ください。お店のInstagramで最新情報を流しているので、訪問前に確認するのがベスト。そして、わたしが訪れた際の支払いは現金のみとなっていました。お店周辺にはコンビニもメガバンクのATMもなさそうなので、事前に現金を用意してから向かいましょう。
ちなみに…
こちらのお店は、横浜は福富町にある人気カレー店(丸祇羅、キングロティ)のオーナーが、沖縄移住してオープンさせたのだそうです。ということは、横浜のお店のファンが本部町まで駆けつけることも考えられるので補足しておきますと、この記事を公開する時点では、本部町までの足はレンタカー、バス(沖縄エアポートシャトル・やんばる急行バス・路線バス)、高速船のいずれかになります。フットワークの軽さではレンタカーが優位ですが、沖縄はコロナ禍を経てレンタカー台数減による価格高騰が凄まじいのでどうにか頑張って用意してくださいね!
終わり。
お店の情報
店名 | 丸祇羅 沖縄(マルマサラ オキナワ) |
住所 | 〒905-0214 沖縄県国頭郡本部町渡久地3-1 2F |
営業時間 | ビリヤニデー(水曜):12時〜14時 ミールス(金・土・日曜):12時〜15時 |
定休日 | SNSで要確認 |
駐車場 | 近隣の本部町営駐車場を利用 |