わたしの大好きな支那そばかでかる。西原町には支那そばかでかる本店と支那そばかでかる2号店がありますが、2024年3月12日、3号店といえる「支那そばかでかる 沖国前店」が宜野湾市にオープンしました。3号店には、創業者の嘉手苅さんがお店に立つというので、期待値は爆上げ。いただいた一杯は期待値を優に超えてしまい、感動のあまり帰りの車で涙をこぼす始末です。
それでは、さっそくレポートいってみよ〜!
「支那そばかでかる 沖国前店」について
どこにあるの?
支那そばかでかる 沖国前店は、宜野湾市の沖縄国際大学近くにあります。
こちらの店舗、Googleマップによりますと、どうやらラーメン店が連続して入店していたようです。もともと麺処たかね沖国前店があり、次いで背脂チャチャチャ沖国前店、そして今回の支那そばかでかる 沖国前店と入れ替わっているみたいですね。
周辺の住宅に紛れ、大学生や地元民向けの飲食店やお弁当屋さんがいくつもあり、昼・夜と賑わいそうな雰囲気でした。
駐車場は?
支那そばかでかる 沖国前店の駐車場は、全部で11台用意されています。この台数はかでかる専用ではなく、他店舗との共同利用のようなので、譲り合って利用しましょう。
こちらはお店前の駐車場(5台分)。かでかる店舗前に3台、そしてお隣のスポーツバー前にも2台停められます。
さらに、かでかる店舗左側にも6台分駐車が可能です。
こちらは少し狭めで、大型ワンボックスカーはギリギリかもしれません。また縁石やコンクリート壁の段差が気になり、運転下手なわたしは車の底を擦らないかハラハラしました。駐車の際はどうかご注意を!
いずれにしても、支那そばかでかる本店・2号店と駐車台数が少なかったので、沖国前店の台数の多さが嬉しいですね!
お店の様子
こちらがオープン当日の支那そばかでかる 沖国前店です。撮影していると、私の横をすり抜けて、お客さんがお店に入って行きました。釣られてわたしも急ぎ入店します。
店内には4名用のテーブル席が2つ、2名用のテーブル席が2つ。4名用のお座敷席が2つ、そしてカウンター席は4席でした。
ちょうど地元客らしい方が多く滞在されており、スポーティーな服装の大学生や、近所でお仕事されている方の姿が。先に麺をすすっているお客さんからは「ウマい!」という声が聞こえ、わたしはニンマリ。そりゃあそうだ、嘉手苅さんが作る支那そばは、絶対おいしいに決まってるのですから!
わたしが訪れたタイミングでは空席待ちがおらず、「お好きな席にどうぞ」と声掛けされたこともあって、ラーメンの作り方を眺めたいがために、わたしはスッとカウンターへ。カウンターの上には照明が設けられ、俯瞰の写真撮影時は影が入りそうです。
また、私が座った一番左のカウンター席には、謎の柱(?)がありました。大柄な男性には若干窮屈かもしれません。わたしはかでかるのラーメンが食べられるならば、その他のリクエストはありませんから、全然気になりませんでした。
カウンター上には、麺の茹で方のこだわりが置かれています。
そこには、
当店の麺は注文を受けてから1つ1つを大鍋で泳がせています。そうする事で麺全体が傷付かず均等に熱を通し喉越し良い麺になります。少しお時間かかりますことをお許しくださいませ。
というこだわりが書かれていました。かでかるファンのみなさん、これにグッときませんか。わたしはこの時点ですでに胸がいっぱい。時間がかかっても全然よいので、おいしく喉越しのよい麺をお願いします!
セルフサービスのお水を注ぎながら、目に入ったのはカラフルな子ども用の食器とカトラリー。キッズメニューはなくとも、これなら親子でシェアして食べられそうですね。今度はラーメン好きなお子サマーと一緒に訪れようっと。
メニューをチェック!
支那そばかでかる 沖国前店のメニューはこちら(2024年3月12日時点)。支那そばは醤油・塩、そして担々麺もありました。
豪華なトッピングも設けられ、上特製トッピング(肉とえびのわんたん、焼豚増し、味玉)・特製味玉トッピング(肉とえびのワンタン、味玉)・特製トッピング(肉とえびのわんたん)とボリューム満点!
もちろん、特製系トッピングなしの支那そばもあります。お腹の減り具合に合わせて注文しましょう。さらに、好きな具材を自由にカスタムできる単品トッピングも。このあたりは本店・2号店に行き慣れた方なら、スムーズにオーダーできるはず。
なお、数量限定の昆布水のつけそばはメニューにありませんでしたが、オープン日の翌週からオーダー可能と公式SNSで告知されていました。つけそばの味は2種類、そして特製系トッピングもあるようです。次回訪問時にこちらのメニューを更新したいと思います。
ちなみに、オープン日のお会計は現金のみだったので、お財布にキャッシュを用意して訪れましょう。
実食!グルメレポート
しおえびわんたん麺
調理場から、チャッチャッと麺を湯切りする音が聞こえます。カウンター席のわたしはそれに気付き、心が躍りました。待ちに待った、しおえびわんたん麺(1200円)の着丼です。半熟味玉(100円)をトッピングしています。
もともと、支那そばかでかるのベースは醤油味。ですが、この沖国前店ではしおは鶏清湯だという情報をキャッチしました。豚出汁もおいしいけれど、よりあっさりとした鶏出汁も大好きなわたしは、今回しおを注文しています。
まずは黄金色のスープから。熱々、あっさり。コレコレ!この熱さに濃すぎないエンミ、そしてしっかり存在する鶏のバランスがいい!油膜をスープに混ぜると味わいが深まります。このタイプの塩ラーメン、沖縄ではあまり見かけないので、久しぶりに食べられて嬉しい!
大鍋で泳がせながら茹でた麺を持ち上げると、かなりの長さ。切り口が四角い細麺は、早めにすすらないと伸びてしまいそう。このスープにこのつるつるとした麺、いいなぁ。嘉手苅さん天才。
注文時、嘉手苅さんに「麺のボリューム、結構ありますよね…?」と伺ってみました。すると「麺は茹で前160gで、他店と比べると少し多めです」とのご回答。細麺と太麺では水分の吸収率が異なり、茹で上げ時のボリュームは細麺の方が多いそうです。いまのわたしには完食できないと判断し、この日は麺少なめでオーダー。オープン初日からワガママを聞いていただき、ありがとうございます!
ただ、麺量が少ない故に、支那そばかでかるの特徴たる美しい盛り付けが、ビジュアル的に弱くなってしまいました。この点は致し方なし…
トッピングの話へと続けましょう。えびわんたんが4つ、生姜の香りが立つチャーシューが2枚、やさしい味付けのメンマ、ネギ、磯の香りがスープとあう海苔が1枚です。
思いの外、えびわんたんが4つも入って驚きました。食べてみるとわかりますが、丸々としたわんたん、しっかりボリュームがあります。
口に運ぶと、下味の酒っぽさがふわっと香り、塩気もややしっかりとしておいしいです。えびのプリプリ食感に、スープを吸ってでろんとしたやわらかな皮がウマいのです。かでかるには肉わんたんもありますが、鶏しお×えびわんたんのあっさりな組み合わせがわたし的にベスト!
こちらは、有料トッピングした半熟味玉(100円)は、黄身まで味がしっかり。こちらも下味の酒風味がほんのり立って、よいアクセントです。
全般的にあっさりのしおえびわんたん麺ですが、えびわんたんの下味、生姜風味漂うチャーシュー、しっかり味付けの半熟味玉が折り重なってカーニバルのよう!最後までおいしくいただきました。久しぶりの嘉手苅さんの麺に大満足!
上特製わんたん麺
初回訪問から3日後、わたしは支那そばかでかる 沖国前店を再訪問しました。そこで注文したのは、上特製わんたん麺(1480円)です。上特製なので肉わんたんとえびわんたん、焼豚増し、味玉が盛り盛りとトッピングされて、かでかる特有の美しく整えられた麺線が確認できないほど。ボリュームがあります。
まずはクリアなスープを。支那そばかでかるのベーシックな醤油味。ああ、これだ!これが、わたしが与那原町→西原町と追いかけていた、かでかるの王道!あっさり和風でありつつ、しっかりと煮干しの味・香りと出汁の旨味。この秀逸のバランスに、「俺たちの支那そばかでかるが帰ってきたぁぁぁ!」と叫びたくなりました。創業者 嘉手苅さんったらほんとに天才的!
大鍋で泳がせた柔らかくしなやかな麺。持ち上げると結構な長さですから、ズズッとすすりながら頬張れる喜びに浸ります。
上特製のマシマシな焼豚。この日のお肉は、豚ロースと豚肩の2種類だったのでしょうか。どちらもおいしいのですが、写真の右側、上に乗せられた豚肩っぽい方が脂身が多くてジューシー。わたし的には食べやすく、好みでした。
上特製の肉わんたんとえびワンタンは、ふたつずつ。でろんとした皮に醤油スープが絡んで、超好み。
肉わんたんはむっちりの食感で、食べ応えがあります。塩にはえびわんたんを、醤油には肉わんたんを合わせたいなぁ。
うまくカットできなかったけれど、半熟味玉もいい感じ。醤油のスープと合わないわけありませんね。
担々麺
ご主人サマーと一緒に食べに訪れたので、担々麺(1000円)にもありつけました。ノーマルの担々麺に、半熟味玉(+100円)をトッピングしています。スープがたっぷり、かつ、スープがクリアではないために、美しい麺線が確認できません。
まずはスープから。ご主人サマーに「かでかるの担々麺は、そんなに辛くないでしょ」と言われていたので、結構大量に啜ってみました。結果から申しますと、花椒と辣油で、わりと辛めに感じました。胃無しのわたし、刺激が強い食べ物が危険です(笑)。ただ、もともと辛い系・痺れ系が好きですし、このスープは胡麻もどっしりと感じられておいしくって。
スープが支那そばかでかるの美しい中細麺に絡み、この担々麺はとってもおいしかったです。ただ、胃無しのわたしには刺激が強く、たくさんは食べられそうにありません。ちょっと味見させてもらうぐらいがちょうどいいかなぁ。
まとめ
ということで、2024年3月12日にオープンした宜野湾市の「支那そばかでかる 沖国前店」を訪れました。
オープン初日でしたから、オペレーションが若干混乱していたように思います。提供時間もやや遅めだったかもしれません。ですが、オペレーションはそのうち慣れるものですから、落ち着くまで寛容な気持ちで見守りましょう。
そんなことより、創業者の嘉手苅さんに驚きました。金髪をビシッと決めて、いつもクールな印象だったのです。それが、この日は額に汗が…。これを見れただけでも、グランドオープン日に訪れた甲斐がありました。大鍋を前に、麺を扱う姿もかっこよかった!(←ファンが過ぎて泣ける)
創業者の嘉手苅さんは、このところずっと2号店で夜営業していると知っていましたが、なかなか訪れるチャンスがなく、わたしは悶々としていたのです。その嘉手苅さんが沖国前店に立つということは、ランチ帯で食べられるということ。彼の手掛けた一杯が嬉しくて、この日麺とスープをすすりながら感激していました。(その後、車に戻ってからホロリした)
これまでいろんなおいしいラーメン店を食べ歩きました。ですが、ここまで心を揺さぶられるなんて、初の経験です。
それは嘉手苅さんという職人への近寄り難さ、おそらくどこかで方針転換したであろう思い出深き本店の存在、2号店の通いにくい営業時間のこと、わたしの抱える病、そして3号店ともいえる沖国前店のオープン…。それぞれがわたしの中で絡み合い、混乱し、久しぶりに嘉手苅さんの麺を食べ、わたしが勝手に抱えていた”もつれ”が解消されたのかもしれません。ようやくスッキリしました!
きっとわたしは、この時を長らく待っていたのです。この先も額に汗する職人・嘉手苅さんの支那そばを食べ続けたい。そう思っています。
すするくん!今度はちゃんと嘉手苅さんの一杯を食べてくれー!
終わり。
お店の情報
店名 | 支那そばかでかる 沖国前店 |
住所 | 〒901-2211 沖縄県宜野湾市宜野湾3丁目14-24 |
営業時間 | 11時〜21時(L.O.20時半) |
定休日 | なし |
駐車場 | お店の前と横に共同駐車場あり |