宮古島滞在2日目のランチは、「島とうふ 春おばぁ食堂」を訪れました。ランチタイムでは、宮古そばや島の小さなお豆腐屋さん「まごとうふ」の豆腐を使った定食などを、そして居酒屋タイムは宮古島の定番メニューのお食事をいただけるお店です。古民家風のあかがーらな建物が雰囲気を醸しています。
今回の宮古島滞在はお子サマーとふたり旅。レンタカーでぐるぐると観光スポットを巡りました。なので、駐車場はマストで欲しいところ。その点、島とうふ 春おばぁ食堂には広々とした無料駐車場があって、使い勝手がよかったです。
お店の入り口にはウェイティングリスト。我々はスムーズに入店できましたが、満席の時は名前や人数を書いて呼び出しを待ちましょう。
ちなみにこんな張り紙も。宮古島には白浜と青い海がキレイなビーチがいくつもありますから、海遊びの途中にパパッと食べに訪れたがるお客さんが多いのかもしれませんね。でも島とうふ 春おばぁ食堂にはテラス席はありませんし、店内が砂だらけになって迷惑をかけてしまうので、水着での入店はやめましょう。
店内に案内されると、8〜9割ほど客席が埋まっていました。
靴を脱ぎ、琉球畳の客席に進むと、陽気な沖縄ミュージックが耳に入ります。2〜4名ほどのお座敷席が多く、個室がいくつかあって、意外と店内が大きそう。かりゆしウエアの地元民は1割いたかどうかで、ほぼ観光客が訪れていました。
こちらが島とうふ 春おばぁ食堂のランチメニューです。左右にスワイプすると画像が切り替わります。
島とうふ 春おばぁ食堂のランチタイムは、宮古そばやお豆腐を使った定食が用意されています。これ、ランチ限定だそうで、居酒屋タイムでは食べられないみたい。また、日替わりのおすすめメニューもあるので、店内の手書きボードを探してみてください。ちなみにランチタイムは11時半〜15時まで。売り切れ御免で営業終了です。
この日、お子サマーはぶた出汁ソーキそば(1200円)を注文しました。島とうふ 春おばぁ食堂の宮古そばは、かつお出汁とぶた出汁が選べます。宮古島のそばはもともとアッサリ系が多いため、このぶた出汁のコッテリ味は珍しいはず。
まずはスープを。とろみがありコテッとしたぶた出汁は、若者(お子サマー7歳)にぴったりの味わいです。豚骨ラーメンみを感じるほどの濃さでした。スープの表面には、泡立ち(脂泡)も見られます。
お次は麺を。中太の四角いストレート麺は、茹で上げタイプでした。宮古そば麺は縮れのない平麺と言われていますが、島とうふ 春おばぁ食堂も、それをそのまま使っているようです。
具材は大きなソーキに、かまぼこ、ネギ。メニューには「ソーキ」としか書かれていなかったので、注文時に「硬い骨付きの本ソーキと、とろとろの軟骨ソーキのどちらですか?」と質問してみました。すると「骨を外したとろとろのお肉」との説明。
着丼したぶた出汁ソーキそばを見ると、どうやら軟骨ソーキのようです。しっかり醤油ベースの味付けで、ごはんに乗せてもおいしそう!スープもトッピングもコテコテ。お子サマーウケも上々で、ペロリと完食していました。
一方のわたしは、みそ汁定食(900円)をいただきました。オーダー時、店員さんから「ボリュームがたっぷりですよ」と確認が入ったので「もちろん」といいつつ、ごはんは半分にしてもらいました。
わたしは沖縄のみそ汁が好きで、沖縄みそ汁まとめを作るほどいろんなお店で食べ歩いてます。島とうふ 春おばぁ食堂のみそ汁はぶた出汁ベース。濃厚コッテリが極まり、過去イチの強敵でした。つまり相当、ほんっとベッタベタに重くって。味付けや麦味噌の感じは好み、だけど重くて食が進まない。なかなかのチャレンジメニューを選んでしまったなぁ。笑
みそ汁の具材はとにかくたっぷり。お肉はプルドポークっぽい感じにほぐされ、ところどころ軟骨的な部位も。キャベツ、ニンジン、タマネギといった野菜も十分。この大量の野菜は、スープのコテコテ感を薄める助けとなります。
まごとうふの島豆腐が入っていることを期待したけれど、ごろんごろんと浮かんでいたのは、衣が柔らかめの厚揚げでした。ここでもコッテリを重ねてキター!笑
卵は理想的な半熟状態。みそ汁に卵はテッパンですね。そして味変のためにコーレーグースをたらり。重たいスープが若干軽くなりますが、とはいえ入れすぎると辛くなりますから、容量にご注意ください。
ということで、宮古島の「島とうふ 春おばぁ食堂」でランチを食べてきました。アッサリのカツオ出汁が多い宮古島において、宮古そばもみそ汁もぶた出汁のコッテコテという、珍しいお店を引いてしまいました。味はおいしい、なのに、なかなか食が捗らないという状況は、つまり、わたしの身体が年齢を重ねたということなのでしょう。ぐぬぬ…。
ちなみに従来の宮古そばとは、①アッサリ系のスープ、②ストレート平麺、③具材を麺の下に隠す、という特徴でした。でもここのところ具材を麺の下に隠すそば屋は少なくなっている気がします。
宮古そばの特徴を知らない観光客が「あれ?具がない」と思うのを避けるためか、昨今の映えブームを意識してのことか。わたしにはその理由はわかりません。でも、せっかくの食文化がこのままだと廃れてしまいそうで、ちょっと寂しい気も。できれば残り続けて欲しいんだけどなぁ。
終わり。
お店の情報
店名 | 島とうふ 春おばぁ食堂 |
住所 | 〒906-0013 沖縄県宮古島市平良下里3107-140 |
営業時間 | ランチ:11時半~15時(L.O.14時半) 居酒屋:17時~22時(L.O.21時) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 無料駐車場あり |