九州南部の旅、6日目。今回の旅行で最後の夜を過ごしたのは、宮崎県にある温泉旅館「極楽温泉 匠の宿」でした。手配してくれたのがご主人サマーだったので、わたしは場所も住所もよくわからずだったけど、ここに滞在できて本当によかったなぁと思っています。年齢を重ねたり家族構成が変化すると、旅館の良さが身に染みるようになるもんだなぁ。ということで極楽温泉 匠の宿の滞在レポート、さっそく行ってみよ〜!
「極楽温泉 匠の宿」宿泊も日帰り入浴もできる旅館の宿泊レポート。
どこにあるの?アクセス方法は?
「極楽温泉 匠の宿」がある場所。
極楽温泉 匠の宿は、宮崎県高原町にある温泉旅館です。この地名は今回初めて知りましたが、高千穂峰の麓にあり周囲は閑静な環境とあって、人里離れてゆっくり過ごすにはとても向いていると思います。施設近くには商業施設や飲食店がなく、最も近いコンビニも5km以上離れています。チェックインしてから買い出しは難しいので、全て準備を整えてから訪れることをオススメします。
アクセスは断トツで車(レンタカー)が便利。
極楽温泉 匠の宿の最寄駅は、JR九州吉都線 高原駅になるかと思います。高原駅から宿までの距離は最短でも4kmほど。宿泊荷物を持ったまま徒歩移動するのは難しいので、駅からタクシー移動になるかと思います。しかし、フットワーク軽く移動したり周辺を行き来するためには、車(レンタカー)が必要です。旅行客の多くが九州周遊を楽しむでしょうから、レンタカーで訪れる滞在客も多そうです。極楽温泉 匠の宿の駐車場は広く、しかも2箇所にあったので満車の心配は不要でしょう。
チェックイン/チェックアウトの時間。
極楽温泉 匠の宿のチェックイン・チェックアウト時間を記載します。チェックインは15〜17時ですが、17時以降になる場合は事前連絡が必要です。チェックアウトはプランにより異なり、10時・10時半となっています。つまり滞在時間は17〜19時間です。ゆっくり過ごしたい場合は、1泊ではなく2泊するのもよさそうだなぁ。尚、このチェックイン・チェックアウト時間は2019年6月時点のものです。正確な情報は施設に問い合わせるか、またはチェックイン時にご確認ください。ちなみに門限もあり、外出しても22時までに戻らねばなりません。
チェックイン | 15時(最終チェックイン17時) | |
チェックアウト | 1泊2食付きプラン | 10時半 |
素泊まり・ビジネスプラン | 10時 | |
門限 | 22時 |
外観や共用設備(フロント・ロビー・売店など)
駐車場からフロントまで。
レンタカーを駐車場に入れると、大きな水車がお出迎えしてくれました。畳んでいたベビーカーを開くも、駐車場が砂利道であったり段差のある通路を移動したりするため、通行しにくいかと思います。温泉宿だから幼いこどもや高齢者と訪れる方もいるでしょう。その場合は何らかのサポートが必要かもしれません。
水車の隣に門がありり、ここを通過してフロントに向かいます。
日本らしさと、温泉宿の風情を感じさせますね。こういう風景は、いま住んでいる沖縄にはないので、いつまでも見ていたい気持ちになりました。
極楽温泉 匠の宿の入り口です。玄関まわりに配置された植物・木々がこれまたいい。
玄関に入ると、旅館スタッフに名前を呼ばれました。小さな旅館なので、その日の滞在客の名前を把握しているのかな。小さなことですがホスピタリティを感じました。玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えてチェックインの手続きです。
売店
匠の宿には売店があります。営業時間は10時から22時までだったかな。近くで作られたお豆腐・豆乳、ソフトドリンクや名物のうなぎおにぎりも販売していました。
お土産品は様々。こちらはロビーに並べられていた焼き物類。
薩摩切子やお箸類もあります。
売店付近にはアルコールのお土産品も並べられていました。
ロビーから客室に向かう外廊下
こちらは客室に向かう外廊下です。通路に対し、右手側には魚の泳ぐ池があります。
通路の左手側は庭園になっています。これがまた日本の心を思い出させるわけです。いいなぁ、好きだなぁ。
こちらは2階から廊下と客室棟を撮影したもの。向こう側に高千穂峰を眺められます。もうちょい晴れていれば最高だった!
渡り廊下の近くに小さな東屋がありました。
近づいてみると、極楽温泉の効能が書かれておりまして。今回はいただいていませんが、どうやら飲用可能みたい。
客間側の廊下とロビー
客間側の建物に入ると、落ち着いた色調の廊下が続いていました。廊下沿いに客室やトイレが続いています。こどもが騒いだり夜泣きをしたら大変かも...と構えてしまったけれど、そんなこともなく。夜間も落ち着いて過ごしてくれてよかったです。今回はゴールデンウィークに滞在したので気にならなかったけれど、冬場のこの廊下は冷えそうだなぁ。
渡り廊下のロビーには畳と椅子が置かれ、憩いの間となってます。
憩いの間からの眺め。見立てが施されていたり、周辺が見渡せる低い塀もいいなぁ。
客室(12畳和室)について。
極楽温泉 匠の宿は、客室数の少ない温泉旅館です。館内案内図を見てもわかる通り、客室数は14ほど。我が家は1階にある12畳和室に滞在しました。
客間の様子
客室は縦長で手前と奥に6畳ずつ。家族3人で十分の広さです。GWに1泊朝食付きのビジネスプランを利用しました。子連れで先読みがしにくく、また近くの飲食店に食べに出る可能性もあるので、朝食しかつけていません。が、ゆっくりと滞在したい場合は山河料理の夕食と朝食をつけた1泊2食プランがよいでしょう。
到着してさっそくお茶請けに手を伸ばしました。みかん型食器の中に一口サイズの焼き菓子。このちょっとのサイズが嬉しいですよね。
床の間には掛け軸や焼き物が飾られています。幼いこどもを連れていると破かないか壊さないかと心配になるヤツです。我が家の2歳児は興味を示さなかったので、今回はセーフ。よかったよかった。
いつの間にか敷かれていたお布団
夜ごはんを食べに旅館の外に出て、部屋に戻ると布団が敷かれていました。旅館って不思議ですよね、いつの間に敷いてくれるんだろう。
12畳和室の定員は3名です。この写真を見てもわかるように、布団を3組敷くといっぱいになります。ちなみに極楽温泉 匠の宿は、こどもの宿泊費が必要です。乳幼児(0歳〜)は1人2500円、小学生は4500円の宿泊料金がかかります。これは素泊まり料金で、食事料金は別途必要。布団が不要な場合でも無料にはならず500円引きになる程度です。ならば布団をつけてもらって、別々に寝るのが吉。たまにはこどもと離れてゆっくり広々と寝ましょう。
布団を敷いてくれたであろう大女将からのお手紙。達筆です。
押入れ周辺(館内着・金庫・冷蔵庫)
押入れには館内着と金庫、タオルなどがありました。
部屋着は浴衣です。大人用とこども用が用意されているのをみて、こどもの素泊まり料金かかる一方でサービス面の充実にも反映されているなぁと思いました。ありがたや。
冷蔵庫にはビールなどが入っていますが、我が家は利用せず。
水回り(洗面台・トイレ)とアメニティ類
水回りは比較的狭く、トイレと洗面台が入り口付近に固まって設置されていました。こちらは洗面台です。
アメニティも最低限。歯ブラシ、カミソリ、くし、コットンなど。化粧落とし・化粧水・乳液などは持ってきた方がよさそうです。
ドライヤーも完備。ロン毛には重要な要素です。
お手洗いは洗浄機付トイレでした。こちらも重要な要素。
にごり湯百選に選ばれた温泉(日帰り入浴も可能)や休憩所など。
客室にはお風呂やシャワーがありません。プランによっては専用露天風呂や無料の家族風呂が付いているようですが、今回利用した1泊朝食付きのビジネスプランには家族風呂は付いていないのです。代わりに大浴場の温泉を利用します。ウサギ柄の浴衣に大興奮なお子サマーを連れて、温泉へと向かいました。
大浴場の様子。
極楽温泉 匠の宿の浴場の入り口。
営業時間は6〜22時まで、最終受付は21時半です。水曜日はメンテナンス日で、営業時間が6〜10時・15〜22時が入浴可能時間です。宿泊客は無料で利用できますし、日帰り入浴も可能です。日帰り入浴の場合の料金は大人400円、こども200円となっています。
入浴しに訪れた時間が遅かったため、この日はカーチャンとお子サマーで貸切でした。脱衣所には鍵無しの棚だけでなく、鍵付きのロッカーもあります。ベビーを寝かせられるおむつ交換台もあって、お子サマーを着脱させるのに便利でした。
こちらは大浴場の内部。一彫石風呂は20トンの石をくり抜いて湯船にしたものだそうです。含炭酸鉄泉で、黄金色というか黄土色っぽいような色味です。金属感のある湯ざわりでした。別の時間にも入りに行ったら、湯口からそのまま温泉水を飲んでいるオバチャンがいて驚きつつ笑ってしまいました。めっちゃローカル感。せめてコップを使おう。
大浴場の洗い場の様子です。リンスインシャンプーとボディーソープがありました。
こちらは別室の水風呂と炭酸泉。奥にある炭酸泉はご主人サマーのオススメですが、入りそびれてしまった〜。
夜の露天風呂。温度が低く、長湯できそうな感じ。
脱衣所に戻ります。洗面台があり、ドライヤーが完備されていました。お風呂から上がったお子サマーは、相変わらずウサギ柄の浴衣に大喜びです。
家族風呂の様子。
極楽温泉 匠の宿には、大浴場の他にも貸切の家族風呂があります。入線料込みで、50分2000円です。家族風呂は数カ所あって、滞在客以外の利用時間は10〜14時半(定休日:水・木曜)とのこと。利用の際は予約するとスムーズです。
有料の休憩所「木守り」
大浴場の隣にある休憩所「木守り」は、10〜17時まで利用が可能。定休日は水曜です。利用料は入泉料込みで大人1000円、こども500円となっています。外からの食べ物持ち込みはNG。なので食事は済ませてくるか、極楽温泉 匠の宿のお食事処でいただくのがマストです。
まとめ。
ということで宮崎県高原町にある「極楽温泉 匠の宿」の宿泊レポートでした。慌ただしくチェックインし、入浴・就寝・朝食・チェックアウトまであっという間の滞在でした。もうちょいゆっくりと過ごしたかったなぁ。温泉付きの宿は、外に食べに行かずとも施設内で完結する方が落ち着いて過ごせます。この点は我が家(というかご主人サマー)の気性に不一致かもしれません。こどもがもう少し大きくなれば、また別かなぁ。わたし的には、温泉旅館でゆっくり過ごしたかった気もしています。それと極楽温泉 匠の宿の朝食がウマかったの!気になる方はリンク先をどうぞ。
終わり。
住所:〒889-4414 宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田7449
(*・ω・)つ 宮崎食べ歩き情報もどうぞー♩