九州南部の旅、6日目。この日は熊本からいくつかのスポットに立ち寄りつつ、宮崎県へ向けた長距離ドライブです。ご主人サマーの運転で目指したのは、延岡市の行縢山(むかばきやま)の麓。目的はクラフトビール好きなら誰もが知る「宮崎ひでじビール」の醸造所です。不慣れな九州ドライブに加え、体調不良でお酒どころではなかったのですが、相手がひでじビールとなれば話は別。工場見学にビールの試飲もできるだろうとウキウキで向かいました。ということで、宮崎ひでじビールのレポート行ってみよ〜!
「宮崎ひでじビール」工場見学&直売所を訪れたレポート。
どこにあるの?アクセスは?
宮崎ひでじビールがある場所。
宮崎ひでじビールがあるのは、宮崎県北部の町・延岡市より12〜3kmほど離れた山間部です。宮崎空港からは100km以上離れているので、簡単に往復できるような場所ではありません。拠点を延岡市内に置けば、ひでじビールにも行きやすいと思います。
周辺には行縢山があり、自然環境は非常によかったです。天気の良い日はとても気持ちよく滞在できますし、清々しい気持ちで立ち寄りました。ここまでやってくる間、山道もあるし、懐かしい日本の田舎風景も眺められるし、とても楽しいドライブでしたよ〜。
アクセス
車で行く場合
宮崎ひでじビールまでのアクセスでダントツに便利なのは、やっぱり車です。JR延岡駅からだと車で30分、東九州自動車道の延岡ICからは車で20分ほどの距離にあるのと、自分で動けるという意味でも車はあったほうがいいでしょう。我が家はレンタカーで向かいましたが、他のお客さんたちもハンドルキーパーを決めてビールを飲んでいるようでした。すばらしい!飲酒運転なんて絶対NGです。
路線バスの場合
宮崎交通の路線バスを使って訪れる手段もあります。延岡駅から終点の行縢山登山口まで乗車し、そこから徒歩でひでじビールまでは500mほど。延岡駅からの路線バス移動は30分ほどでしょう。但し、1日の本数が少ないです。曜日によって異なりますが、日に2〜3本しか走っていないようです。乗車し遅れると致命的ですから、乗り遅れには十分気をつけましょう。
期間限定BBQイベントをしていたので、じゃんけんでハンドルキーパーを決める。
我々が宮崎ひでじビールを訪れたのは、2019年のゴールデンウィークのこと。前情報なく連れて行ってもらったわたしは、宮崎ひでじビールの工場がどんな設備を要しているのかも知らずにやってきました。訪れて最初に飛び込んできたのは、駐車場の傍に設置されたテントとテーブル席です。この山奥の環境でBBQしている!羨ましい!
このテントは常設ではなく、ゴールデンウィークBBQビアテラスという期間限定のイベント用だそうです。宮崎ひでじビールのおいしいビールと炭火焼の七輪BBQ(要予約)や一品料理などを堪能できるハッピーなイベントです。最高のゴールデンビアウィークのチャンス!
ご主人サマーもわたしも、滅多に来れないであろう宮崎ひでじビールのビールを飲みたい、と一歩も譲りません。ならば公平にじゃんけんでハンドルキーパーを決めよう!と真剣勝負を挑みました。結果はご覧の通り。勝負に勝ったご主人サマーが、三法師を抱きかかえた清洲会議の豊臣秀吉のように見えたよ。ぐぬぬ...
わたしにブーブー言われる前に、飲酒の既成事実を作るご主人サマー。新元号を祝って醸造された、レッドラガーのことほぎ(500円)をゴクゴク...
プハーッ!はい、長時間の移動運転お疲れ様でした。おいしかったそうです。
BBQビアテラスでは6〜7種類の樽生ビールを提供していました。ひでじビールを代表する太陽のラガーをはじめ、森閑のペールエール、月のダークラガー、九州クラフト日向夏、九州クラフト柚子、栗黒、そして先のことほぎなどなど。ボトルビールもあったみたい。
お子サマーにも何か飲ませようかなとメニューを眺めます。ひでじビールの仕込み水を使った炭酸水のカルピスソーダ(300円)がある模様。
カルピスソーダ初体験のお子サマーですが、すっかり気に入ったご様子。
BBQビアテラスのテントに入り休憩です。山間地のおいしい空気においしいビールときたら、そりゃあ幸せでございましょう。
ハンドルキーパーなわたしはフライドポテト(300円)をつまみつつ、おいしい空気ばかり吸い込みました。
ひでじビールの裏手には行縢川が流れています。この風景、我が田舎に近しいものがあり、妙に落ち着くなぁと思ったり。
敷地内には魚を飼う池があったりして、子連れで訪れても楽しめることがありがたいと思いました。
ひでじビールの工場見学をしてみた。
ハンドルキーパーでなわたしは醸造設備の入った建物へ向かいました。建物内で工場見学ができるのです。建物前で目を上に向けると、そこにはハニワと勾玉がありました。これの由来はなんだろう、気になる。
建物に入ると、すぐガラス張りの空間となっています。この奥に醸造設備があるのですが、まずは手前の展示物から見学スタートです。
ビールの原料やビアスタイルについてのPOP。
こちらは歴代のボトルや、受賞した賞状・メダルの展示。
使用しているホップの展示もありました。クラフトビールに詳しくない人だと馴染みが薄いかもしれませんが、ペレットタイプのホップはこんな形をしているのです。
こちらも、原材料であるモルトやホップの展示。
宮崎県産の大麦や麦芽があるんですね、ひでじビールで見るまで、その存在を知りませんでした。
宮崎県産の大麦を使ったヤハズピルスナーは初めて知りました。このヤハズピルスナー、宮崎県内の飲食店でしか取り扱いがなく小売販売をしていない模様。そういわれると飲んでみたくなるのが人間ってもんです。ちなみにヤハズというのは、行縢山の山頂で流れる矢筈の滝からのネーミング。地域に根付き、地産地消を進めるプロジェクト、これからも頑張って欲しい!
宮崎ひでじビールの醸造設備を見学します。工場見学と言っても仕込釜やタンクに近づいたりはなくて、ガラス窓から覗き込む見学です。
このあたりは仕込釜とか。GW期間も作業する醸造スタッフがいました。ビールは生き物なので、醸造設備は年中無休で稼働しているケースが多いんですよね。ありがたいことです。
仕込釜などの奥には、発酵・貯蔵タンクがズラッと。どのタンクもおいしいビールになりますように!
直売所でビールを購入。
ハンドルキーパーは宮崎ひでじビールのボトルを買って帰り、後日味わうことにしました。ここのビールは太陽のラガーが突出して有名だと思っていましたが、それ以外にも様々なビールが売られているんですね。ひとつひとつボトルの説明を読み、どれを購入するか悩みます。
ご主人サマーが飲んでいた新元号を祝って醸造されたことほぎもボトル売りしているようです。買って帰ろうと思ったのですが、既に売り切れでした。元号変わって2日目の、2019年5月2日に訪れたというのにもう売り切れ。樽生も残り少ないとのことだったので、ハンドルキーパーは飲めずじまいです。これぞクラフトビール。まさに一期一会の出会いなのです。これだからクラフトビールはおもしろい。
クラフトビール好きに評価を得ている栗黒もありました。いろいろ購入し、沖縄までの配送料を考えてそのまま持ち帰りました。
那覇に戻り、真っ先に飲んだのが栗黒(972円)です。これ、ほんっとおいしい。原材料に栗を使っており、9%というハイアルコールでありながら飲み口が重々しくなく。時間の経過とともに温度変化を楽しめて、味・香りともに最後までおいしいスタウトでした。ほんのり甘みもあって好みだわ〜。
まとめ。
ということで、宮崎県延岡市にある「宮崎ひでじビール」を訪れました。BBQビアテラスはGW期間のイベントで、通常は工場見学と直売所だけの営業となっています。なので樽生ビールをここで飲めたご主人サマーは、相当ラッキーなのでは。ちなみに、毎年9月には「秋のむかばきビアフェスタ」というイベントも開催しているそうです。トイレ完備なので安心して飲めちゃいますね。天気が良ければ最高のビールイベントになりそうですね。購入したボトルビールの中にはバーレーワインがありました。数年寝かせてから飲みたいな。その日が来るのを楽しみにしています。
終わり。
住所:〒882-0077 宮崎県延岡市むかばき町747-58
(*・ω・)つ 宮崎食べ歩き情報もどうぞー♩