2016年9月24・25日に行われた普天間基地「フライトラインフェア」に行ってきました。沖縄にいくつもある米軍基地では、定期的に基地開放日を実施しています。沖縄移住してから知った基地開放日ですが、今回は人生2度目の基地潜入です。何かとニュースになる宜野湾の普天間基地ですが、さてさてどんな米軍基地体験になるのでしょうか。
普天間フライトラインフェアに行ってきた!
入場は国道330号線沿いの普天間基地ゲート3からスイスイ〜と。
当初は2016年6月に開催予定だったフライトラインフェア。開催延期後、ずーっと待ち望んでいたイベントのため、Twitter上で明日行くぞーと意気込んでいたところ、ブロガー仲間のヒガシーサーさんがいい情報を教えてくれました。
@yukipod Facebookの公式ページでは開催っぽいので行ってきます!ゲート3から入るのがオススメですよ〜。
— ヒガシーサー@沖縄プロブロガー (@higashisa) 2016年9月23日
えっ、メインゲート以外から入れるの?!と調べてみることに。すると、フライトラインフェアの公式FBページに堂々と「普天間ゲート3をお奨め」って書いてます。裏ルートじゃなくって、公式ルートなんだ!こりゃ使わない手はない!
入念に普天間基地ゲート3の場所確認をしつつ...
普天間基地ゲート3に到着。混雑を予想して11時半過ぎに来たけれど、ゲート前には車1台たりともいないという。っていうか、写真奥に見えるゲート受付にも基地スタッフはいませんでした。時間が早すぎたのか?と思ったら、この奥にもう1つゲートがあって、そこでIDの確認を行いました。
ちなみにID確認は、写真付きの身分証明が必要です。一般的には免許証かな。
ゲート3から道なりに進むと、ただっ広い道路が。土地も空も広い!イベントがどこで行われているなどの看板はありませんが、ただただ何となしに突き進みます。
駐車場は普天間基地の滑走路!
道路を進んでいくと、基地スタッフがフライトラインフェア会場っぽいところへ誘導してくれました。それがこの広い場所。これ、なんだかわかります?普天間基地の滑走路なんです!ここに車を停め、イベント会場へ向かうようです。滑走路を走る一般自家用車たち。この不釣り合いな光景、想像以上にテンションが上がりました。わたし、滑走路に立っている!
いざ、普天間フライトラインフェアへ入場!
フライトラインフェアは12時オープンです。余裕を持って会場入りした我々ですが、入り口前には既に長蛇の列がありました。イベント会場も滑走路上にあるので、日陰は一切ありません。沖縄の紫外線を浴びながら日焼け止めを塗りつつ、入場待ちをします。
普天間フライトラインフェアは写真撮影OKのイベントです。ですが、軍事機密上の問題が発生した場合は写真を削除するか、写真機材の没収もありえるという注意書きがありました。あらやだ怖い。
そんなこんなで12時きっかりに開場。こちらは入場してからイベント開場入り口を撮影した写真になります。テントの下では身分証の確認、カバン内部の持ち物検査、金属探知機のチェックがありました。
フライトラインフェアは軍用機を展示するイベントです。広大な滑走路に、様々な航空機や戦闘機などが並んでいます。
さっそく目に付いたのは、でっかい空中給油機。デカすぎて、かなり後ろに引いて撮影しました。
YOUNG TIGERと書かれた尾翼。トラ吉としては見逃せません。が、その下にある兜をかぶった武者イラストも気になるところ。
この空中給油機の中には入ることができます。イベント開始直後ということで、さくさく機内へ乗り込めました。
機内は真っ暗。そしてめっちゃ蒸し暑い。
自衛隊の航空祭を見に行った時も思いましたが、軍用機の座席って民間のそれと比較するとかなり劣悪。少しでも軽量化することを考えてのギリギリの設備なのかなぁ。何があってもおかしくない設備にしては、自家用車並みのシートベルトです。
空中給油機の暑さに耐えかね、見学もほどほどに外に出ました。すると、軍用犬が!4匹並んでおりました。みんなお利口さん。米軍おねいさんの笑みもカッコイイ。
こちらはヘリコプター。個人的には、空飛ぶでっかい鉄はなんでもカッコイイと思っちゃうタチなので、この地味なヘリですらカッケー!と思っちゃいました。ヘリのプロペラって機体よりデカくて、ちょっとしなってるんですねえ。
このヘリ、操縦席に乗り込んでOKなんです。めっちゃ笑顔で乗り込みました。コックピットもカッケー!近くにいた米軍関係者に、カタコトで「Can I take picture?」とか聞いてみたけど、判断つかないのか英語が通じないのか「I don't know.」と言われるだけ。なんかあったらカメラ没収されちゃうなーと思い、コックピットまわりの撮影は断念。
ちなみに、このフライトラインフェアにはマキシ丈のワンピースで行ったのですが、高いところに上り下りすることがあるため、足元が危険です。軍用機に乗り込むなど120%楽しみたいって方には、マキシ丈はオススメできません。
ヘリのお腹部分も丸っと眺め放題。
こちらは別の、お尻から貨物や人が出入りできるタイプの大型ヘリかな。
いろんな軍用機を眺めつつ、広い滑走路をてくてくと。
軍用犬もてくてくと。このあと水浴びをしていました。日陰もないし、暑かったもんね。
これは二人乗りの戦闘機かな。調べてみるとF-15戦闘機のような形ですが、詳しい方、正解を教えてください。
真正面から見ると、THE DOGみたいに鼻がでっかい。
翼の下にはBOMB RACKがありました。oh...
こちらはC-12Jっていう軽輸送機に似てます。離島用の小型プロペラ機に近くて、一番安全そうな軍用機ですが...
お尻の辺りは血走った目が貼り付けられていました。これ、ペイントじゃなくて手書きっぽくてペタッと貼り付けた感じになってました。そんな簡易的でいいんだ、と妙に感心。
こちらは普天間基地の管制塔。普天間基地ってめちゃくちゃ広いから、管制塔もでっかいのを想像してたんです。でも、思っていたより小さい。地方の空港と同じようなサイズ感でした。
時々飛んでるオスプレイが目の前に!
普天間と言ったらオスプレイ。時々バタバタと頭上を飛んでるのを見かけますが、地上に停まってるオスプレは初めて。
地上では、3枚の羽を同じ側に向けて停まってるんだなぁ。いやはやデッカイ。
全く英語はわかりませんが、イラストがあるのでかろうじて意味がわかります。離陸時はヘリコプターのように機体の上部にプロペラを向けて飛び立つけれど、空中では飛行機の湯にプロペラを進行方向を向いて飛行する、という感じかな。
何かと話題のオスプレイ。機内がどんな感じか見学してみました。
空中給油機よりはシートがしっかりしてます。が、背面のクッション性はなさそうです。
パイプや鉄骨がむき出しの様子だと、長距離移動には向いてないよなぁ。長時間座ってると、お尻も背中も痛くなりそう。痛いのを耐える訓練も含めて、軍人なんだろうなぁ。わたしには無理だ〜。
オスプレイ近くのテントでは、ワッペンやTシャツなどの米軍グッズが販売されていました。現金払いですが、ドルでも日本円でもOKです。
軍用車両もズラリと並んでます。
フライトラインフェアでは、飛行する軍用機以外にも軍用車両が並べられていました。
トラック系ばかりで、キャンプハンセンフェスティバルでも見かけたいかにも戦車というのはありません。
お子さま向けの遊園地が楽しそう!
軍用機などは一通り見て回ったので、ここから先は平和にお祭り気分を楽しみましょう。こども向けの遊園地は、1日パス10ドル/1200円くらいだったかな。移動式の簡易的な遊園地なのでスリル満点のジェットコースターなんてものはありません。でもこどもにとってはいろいろ遊べて楽しいだろうなぁ。
何故かカーショーもやっている!
フライトラインフェアは軍用機・軍用車両の他、何故かカーショーもやっていました。自慢のカスタムカーがずらずらり。
こちらはアメリカンなピックアップトラック...の荷台から手!?
いやー、これはびっくりしました。アメリカやること怖い!
飲食店ブースもいろいろと。
食欲を満たしたい我らは、飲食店のブースを目指します。いろんなテントがありました。
わたしはジュージュー焼かれるフランクフルトに興味が湧き、ホットドッグを買うことに。
ジャンボホットドッグは単品6ドル/600円。ドリンクはエナジードリンク推し。
焼いたソーセージをパンに挟んだものを手渡され、お好みでソースをかける仕様。ハインツ好きとしては嬉しい!
ハインツのケチャップに、みじん切りのピクルスを甘くしたようなレリッシュ、そしてマスタードをたっぷり。調子に乗ってかけすぎました。いや、でも、これがアメリカンでしょ。もちろんお味も大味でアメリカン。これがいいんです、これこれ。
休憩用のテントも用意されていますが混雑で空席なし。ドリンクも欲しかったので、KANPAIというラウンジへ行ってみることにしました。
ラウンジと言っても価格はそんなに高くないです。ビールやワイン、スピリッツ、カクテルなんかもありますが、どれも400〜600円程度。
ビールはいろいろ揃っています。見たことがないボトルもありますね。
わたしとMちゃんは、O'Doul'sというノンアルコールビールを飲みました。1本400円。O'Doul'sでオドールって読むのかな。変な味・香りがなく、飲みやすかったです。暑かったし、ホットドッグと合わせてグビグビいっときました。
他のブースでは、ミラーライトも販売されていました。海外では見かけたことがある、車体にタップハンドルがくっついてるタイプのあれです。
食事をしつつ、ぶらぶらしつつ。飲食ブースはBBQ系のガッツリ肉っていうのが多かったです。お食事はピザかハンバーガー。アメリカナイズで嫌いじゃない。
帰り際、こちらのブースが気になりました。沖縄に来て初めて目にした、ファンネルケーキのお店です。
ファンネルケーキってなんじゃいと思っていたら、詳しい説明が書かれていました。持ち帰りも出来るらしいので、テイクアウトすることに。トッピングのお味は2つ選べるらしいので、シュガーとチョコレートにしてみました。
帰宅後、簡易包装を開けてみたファンネルケーキがこちら。ファンネルケーキっていうかさ、揚げ玉の塊じゃん!食べてみると、おかんの手作りドーナツの味がしました。ドーナツのタネをガーッと絞り、丸い形に揚げて、甘ったるいフレーバーを付けた感じ。正直なところ、これはもう食べないと思います。でもアメリカ人は並んで買ってるんだよなぁ、不思議。
フライトラインフェアでもライブがありました。この時は見る前に帰ってしまったけれど、立派な野外ステージが組まれていたので、楽しかったろうな〜。ちなみに夜には打ち上げ花火もありました。この日の夜、那覇の我が家からも数発見えたんですが、きっとあれは普天間基地の花火だったはず。
帰り道、国道58号線の大山交差点がめちゃくちゃ混んでいた!
帰りは普天間基地ゲート3から基地の外に出て、国道58号線経由で帰って来ました。58号線ってただでさえ混んでいるけれど、フライトラインフェアってこともあり、普天間のメインゲートがあるの大山交差点付近はめっちゃ混んでた〜!この写真は14時半頃、那覇向きの車線から普天間のメインゲートへ向かう車の列を撮影したもの。左折車が全然進まないんです、ほんとめっちゃ混んでて。
こちらは反対車線、那覇から普天間へ向かう右折車の写真。こちらも大山交差点からニトリのあたりまで700mほど渋滞。メインゲートから向かうよりも、絶対的にゲート3がオススメですね!
普天間フライトラインフェアに参加したまとめ!
ということで、普天間基地「フライトラインフェア」に行ってきました。2回目の米軍基地はフードコートや食料品の買い物などはなかったものの、普段入ることができない滑走路を車で走ったり歩けることに大興奮。普天間の滑走路、立って眺めて初めて気がついたけれど、結構ガタガタでした。那覇空港もあんな感じなのかなぁ。
普天間基地の真横には沖縄国際大学があるんですが、その近さにも驚きました。2004年に沖国大にオスプレイが墜落した事故があったんですが、隣接しているだけに事故も起きちゃったんだろうなぁ。その事件に詳しくないので発生原因はわからないけれど、まさかこんなに近い場所に大学があったなんて驚きました。一緒に行ったMちゃんが沖国大出身で、話を聞いてみると「米軍機が通ると、講義が全然聞こえなかった」そうです。こんだけ近かったら、そりゃあ煩いだろうなぁ。
気になったことをもう1点。自衛隊のエアーフェスタと比べると華やかさに欠けました。ブルーインパルスのような航空展示がなくて華やかじゃないと思ったんですが、事故発生を想定すると簡単には戦闘機飛ばせないんだろうなぁ。その分、花火を打ち上げたり、ライブがあったり、基地内でお酒が飲めたりっていう楽しみ方はありますからね。ゆる〜く楽しむのがアメリカ式なのかもしれません。
そんな感じで、自宅にも比較的近い普天間基地。いろいろ知るきっかけをもらったイベントとなりました。わたしは沖縄への移住者なので、まだまだ知らないことも多いです。良くも悪くも、いろんな沖縄を勉強しなければと思いました。
終わり。
住所:〒901-2223 沖縄県宜野湾市大山2丁目4ー5
(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩