実家の函館に帰省していた時に、妹夫婦が「山岡家に行ってきた」と話しているのを聞き逃しませんでした。え、函館に山岡家があるの?山岡家ってあのラーメンのお店?矢継ぎ早に質問を畳み掛けるわたしに、ツンデレな妹は少しうざったそうに応じてくれました。数日後、飲んだ帰りのタクシーで「産業道路沿いの山岡家まで」と行き先を告げるわたし。24時間営業の山岡家は、函館の真っ暗な産業道路沿いに赤々とした看板で出迎えてくれました。
店内に入るとテーブル席と小上がり席、カウンター席がありました。夜中に食べに訪れたので、お客さんの数は2〜3組です。
まずは券売機で食券を購入します。札幌に住んでいた大学時代によく食べていた味を久しぶりに試してみます。店内は既に豚骨臭。なんせ店内にある寸胴で豚骨スープをグラグラ作り続けているのです。そりゃあ臭いまくりです。こんなラーメンを食べるのはいつぶりだろう、10年以上ぶりかも。あの強烈なラーメンを、わたしはまだおいしく食べられるのか?!
山岡家では注文者の好みに合わせてラーメンを作ってくれます。麺の硬さ、アブラの量、味の濃さ。大学時代は麺硬め・アブラ濃いめ・味濃いめで注文していました。しかし、この中年が近づきつつある胃腸を考え、今回は麺普通・アブラ普通・味濃いめとコール。
山岡家は極太ストレート麺を使っています。茹で上がりまでに時間が必要なので、普通のラーメン店より提供時間がかかります。着丼までの間、店内を眺めて過ごしました。カウンター席の上にはラーメンのメニューと価格が並んでしました。
さて注文の品がやってきました。今回は醤油(640円)に海苔増し(+110円)です。20代の頃はこれが大好きで、しょっちゅう食べてたんです。お店の前が豚骨臭くて酷いけど、食べると病みつき。臭い・味ともに中毒性の高いラーメンです。写真をみているだけでヨダレがじわっと湧き出るわ。
まずはスープから。味濃いめ・アブラ少なめにして正解。豚脂のクドさがなく、その分豚骨臭さがシャープに伝わってきます。そして、臭いに負けない醤油ダレの強さがいい。これよ、これこれ。山岡家といったらこれなのです。
ストレート太麺をすすります。麺とともに口の中にやってくる豚骨醤油スープ。癖の強いスープに負けない麺がいい。ズルズルすすりながら、大盛りにすればよかったと思いつつ、しかし翌朝のことを考えると普通盛りでよかったと冷静に考えつつ。
デフォルトのトッピングはホウレンソウ、ネギ、チャーシュー、海苔3枚。ホウレンソウを増せばよかった!山岡家のラーメンとホウレンソウの相性は抜群です。チャーシューは肉が硬そうに見えましたが、程よく柔らかで味も強過ぎず、食べやすかったです。
このラーメンには海苔がよく合うので、最初から海苔増し(+110円)していました。デフォルトで3枚、増して5枚、合計8枚の海苔。これをスープに浸してそのまま、またはホウレンソウを巻いて一緒に、はたまた麺と共に食すのです。強烈な豚骨+海苔はウメェのです!
これだけクセの強いラーメンなので、途中で食べ飽きてしまう場合があると思います。そんな時は卓上調味料で味変です。
クセにはクセを、ということでわたしはすりおろしニンニクをがっぱり入れるのが好き。この日も2〜3回ニンニクを入れて食べました。これがウマいのなんの!クセにコクと深みがプラスされ、より一層ガツンとパワフルに。麺もホウレンソウも海苔も合う合う!
食後に気がついたのですが、卓上にこんなのがありました。券売機じゃなくても追加オーダーができるんですね!早くに気がついて入れば、ホウレンソウもトッピングしたかったなぁ。
ということで、函館の産業道路沿いにある「ラーメン山岡家」に行ってきました。関東に住んでいた時にも街の郊外で山岡家を見かけたことがあったんですが、さすがに沖縄には店舗がないので、また食べに行くとしたら函館のお店かな。山岡家のラーメンは札幌に住んでいた時以来なので、ほんとに懐かしかったし、豚骨臭MAXのラーメンはウマかった!この時、飲んだ後だったので濃厚豚骨スープがウマく感じたのです。が!翌日、やっぱり胃が死にました。飲んだ後の夜中に食べるのは危険なラーメンですね。札幌発祥の山岡家は北海道以外にも店舗展開しています。今度は飲んだ後ではなく、昼間にでも食べに行こうと思います。
終わり。
住所:〒041-0852 北海道函館市鍛冶2丁目36-9
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩