広島遠征2日目の夜、目星をつけて向かったお店はどこからどうみても超満員の入店不能。そんなわたしの気持ちを見透かすように、雨は激しく。かなわない思いを何処にぶつければ… 周囲は完全に風俗街、行き交うタクシーや代行の運転を縫いながら道を戻ると、「大衆居酒屋 十升(トオマス)薬研堀店」の暖簾が目に入りました。トオマス…トーマス…ポッポー!推しバンドのドラムの名前やないかーい。そんなわけで、即入店。
店内はタバコの煙が漂います。喫煙店ですが、それも仕方あるまいといった感じで。まあ、地方はそんなもんだよね。一人だと告げると、カウンターに案内をされました。
あまり大きなサイズのお店ではありません。少人数でしっぽり飲む感じ。エリア柄か男性客が多かったです。ちなみに営業時間が超長いです。17時から翌6時まで。これは飲み屋のお兄さんお姉さんが重宝しそうな感じですね。
ライブ前からノンアルだったわたし、まずは喉の渇きを潤すために生ビール(アサヒ、550円)を注文しました。うまい。するする入っていきます。この日のお通し(300円)は里芋とタコの煮物。タコの旨味がいい感じに移った里芋がおいしかったです。
お通しをつまみながらメニューを眺めます。大衆居酒屋 十升 薬研堀店はお刺身や一品料理が揃った居酒屋で、この日のわたしの気分にピッタリでした。今振り返ると、がんすとかせんじがらなどこの地域のつまみがあったのですね。ですが、ライブ直後で首がもげそうなわたしの視界には入っておらず。もうちょい視野を広く持って生きたいです。
鯛の塩辛を注文したら、どうも切れてしまったようで、代打でオススメされた鯛わた塩辛(550円)。これ、めっちゃウマかった。酒の肴に最高。酒盗ほどクセはなく、味的には塩辛だけど内臓っぽい香りが加わり、それが絶妙で好き。店員さん曰く「おいしいのに、人気がない」そうですが、真の酒好きはみんな食べるとよいよ!
次いでやってきたのは、生牡蠣ポン酢(750円)です。広島といえば牡蠣。でも地元の方は生牡蠣を食べず、蒸すか焼くかフライだと聞いていました。なので、大衆居酒屋 十升 薬研堀店に生牡蠣があって超ラッキー!
まずはそのままで。潮の香りと濃厚で独特なウマさ。やっぱコレだね〜!ウマい!ふたつめ以降はネギともみじおろしを添えて。うわ〜、こっちもウマい。生牡蠣の旨みが引き立ち、その後スッと特有の香りが消えて、立つ鳥跡を濁さず的にいい印象だけが残されます。今回の広島滞在でのベストオブ牡蠣賞が出ました。
鯛わたと生牡蠣でビールが消えたので、ハートランド(中瓶、750円)を追加。メニューには中瓶とも小瓶とも書かれていなかったのですが、出てきたのが普通に500mlで大喜びしました。泡無しでヒッタヒタに注ぎ、このあとめちゃくちゃ飲みました。
お腹に溜まる系のおつまみも。本当ならばこの日は焼餃子を食べようと思っていたのですが、それが叶わなかったので、似たような材料の肉汁たっぷり水餃子(600円)で気を沈めることに。ぷっくりまあるいフォルムで、想像を超えてきたのが印象的です。
恐る恐る口にすると、熱々の甘い肉汁がじゅわぁ〜っと溢れます。甘めの肉餡には、お酢をきかせたタレが合いますね。というか、ここまで酸味のきいた餃子のタレ、あまり出会わないと思います。おいしかったな〜。
ということで、雨の広島で傘がないわたしは「大衆居酒屋 十升(トオマス)薬研堀店」でさくっと一人飲みしてきました。生牡蠣を食べ、肴をつまみ、お腹を満たして大満足。水餃子でお腹がいっぱいになり、もう一軒行けずに終わってしまったのですが、雨だったし、翌朝も早かったのでまあいいっか。旅先でノープランの割にいいお店に出会えてラッキーでした。
終わり。
お店の情報
店名 | 大衆居酒屋 十升(トオマス)薬研堀店 |
住所 | 〒730-0027 広島県広島市中区薬研堀2-4 |
営業時間 | 17時〜翌6時 |
定休日 | 不定 |
駐車場 | なし |