ある日、ご主人サマーから「本部町に行かない?」と誘われました。聞くと、本部町のデーサンダームイと本部富士に登山するそうです。この半年ロクに運動していないわたしを登山に誘うだなんて、相変わらずスパルタンだなぁ。とはいえ、わたしも欲が出ました。「せっかくなら、沖縄北部のカレーを食べたい」という交換条件でついていくことに。
高さ230mのデーサンダームイですが、円錐カルストのピークに向かう登山道は、足元がグラつく垂直勾配。なんとか頂上にたどり着き、遠くに瀬底島がや伊江島タッチューを眺めました。運動不足なわたしはかなり慎重に上り下りしました。なんせ、滑落したら北部のカレーを食べられませんからね!
足がプルップルで言うことを聞かず、もうひとつの本部富士は早々にリタイヤ。その後、無事に下山してから、今帰仁村の「スパイスカレー ストラム」へ向かいました。こちらはファームハウスという宿泊施設も兼ねていて、鬱蒼たるツタが建物全体に生い茂り、豊かな自然とどうかしています。圧巻の雰囲気にカメラ撮影が捗ります。
スパイスカレー ストラムの建物隣にある駐車場に車を停めて…
お店の入り口に向かうと、木陰で寝ていたネケチェンがむくりと起き上がりました。
なんだかお店まで案内してくれるご様子。アザマス。
ついていくと、入り口はゲストハウス的な雰囲気です。こちらは那覇にあった建物を今帰仁まで運び、新たに組み立て直したとのこと。1階はスパイスカレー ストラムや夜のバー営業となり、2階には3室のお部屋があるそうです。
訪れたこの日、平日かつ今帰仁村という立地だから、ササッと入店できるだろうな〜と思っていました。が、地元の方と思われるグループがいて、ほぼ満席状態。これには驚きました。大人も子どももおいしそうにカレーを食べています。これは期待値が高まる〜!スパイスの良い香りが漂い、登山後の空腹を刺激してきました。
この日のスパイスカレー ストラムのメニューです。スパイスカレーは日替わりでメニューが変わるのか、私が訪れた日は3種類用意されていました。カレーの注文は2種盛り・3種盛りが選べる他、単品メニューやハヤシライスなんかもあるみたい。カフェ使いするお客さんもいるのか、ケーキドリンクセットの用意もあるようでした。こちらは2023年9月時点の情報なので、最新版はお店でご確認を。
この日、わたしがいただいたのは本日のカレー3種盛り(1000円)です。せっかく北部までやってきたのだから、いろんなカレーを食べてみよう!と思っての注文です。
山椒とキノコのキーマからいただきました。ほんのり山椒が漂い、ほどよい辛さ。具材はシメジにマイタケ、ニンジンなどが入って、見た目はミートソースのような感じです。ところどころにサクッとした食感の生姜が入り、爽やかな辛味が楽しめます。
こちらは塩麹とカルダモンのチキンカレー。塩麹の塩気の後に、カルダモンが追っかけてきます。ごろんとしたチキンも入って食べごたえアリ。丸々としたホールスパイスが使われ、奥歯で噛むと口の中いっぱいに爽やかさが広がりました。
そしてトウモロコシとフェンネルココナツ。トウモロコシの甘さと相性抜群のココナツ風味。そこにフェンネルの個性的な風味。この組み合わせ、初めてだなぁ。他のカレーの合間にちょうどいい、箸休め的な存在に思えました。スパイスカレーって無限の組み合わせがありそうですね。おもしろい!
ライスはたっぷりの盛り付け。そこに添えられた副菜は、タマネギとダイコンとジャガイモのアチャールに、ゆで卵。どれも優しいスパイス感でした。
ソフトドリンクの中から、ラッシーを注文しました。乳酸菌特有の酸味に、ほんのり控えめの甘さ。こんなにたっぷり来るとは思わず、カレーとラッシーでお腹が満たされました。
ということで、今帰仁村の「スパイスカレー ストラム」でランチをいただきました。沖縄本島北部で月曜営業のカレー店が少ない中、こちらのお店は営業していたので食べに伺いました。アットホームでゆったり落ち着けそうな雰囲気と、トガりすぎずマイルドなスパイス使いのカレー。この組み合わせを好んでリピートするお客さんが多そうだなぁ、と思ったりして。
きっと北部にはおいしいカレー屋さんがいっぱいあるんだろうな。そう思わせてくれるお店でした。那覇から訪れるハードルはあるものの、また本部町や今帰仁村のカレー屋さん巡りを楽みたいなぁ。
終わり。
お店の情報
店名 | スパイスカレー ストラム |
住所 | 〒905-0426 沖縄県国頭郡今帰仁村諸志1993 |
営業時間 | 12時〜15時/18時半〜22時 |
定休日 | 火・水曜 |
駐車場 | お店の横に駐車場あり |