愛媛から香川にレンタカー移動する行程だけが先に決まっていた今回の旅。よさそうな観光スポットを探していた時、Googleマップで「金刀比羅宮」を見つけました。一生に一度はこんぴらさんと言われるあの場所です。近くの宿も手配できそうだったので、琴平町で一泊し、宿泊翌日の朝にこんぴらさんに向かいました。ということで、さっそくレポート行ってみよ〜!
もくじ[隠す]
讃岐のこんぴらさん「金刀比羅宮」に行ってきた!
どこにあるの?駐車場は?
こんぴらさんは香川県の琴平町にあります。自治体の名前はこんぴらではなく、ことひらです。当初これを理解できておらず、琴平町にあるのが讃岐のこんぴらさんなのか、別の神社なのか色々と調べたのですが、琴平町にある神社が「一生に一度は」と言われる金刀比羅宮で間違いなさそうです。山の上にあるため車で参拝と思いきや、一般車両は登れないとのこと。参道の下の方にある有料駐車場やコインパーキングに停車し、徒歩で登るパターンが多いみたい。
いくつかある参拝方法
こんぴらさん参拝には、実はいくつかの方法があります。それぞれ書き出してみましょう。
表参道の1段目から徒歩で向かう
最もよくある参拝方法が歩いて登るケースです。表参道の両脇に並ぶお土産屋さんを眺めながら、一歩、また一歩と登っていきます。
当初わたしもこの予定でしたが、大人だけならまだしも興味の移ろいが激しいお年頃の子どもと785段も登るのは難儀だなぁと悩みました。抱っこするにも、17kgのわんぱく坊主を抱えると自分の足腰に負担が...。そこで登り方を検討し直すことに。
こんぴら参拝登山シャトルで365段目からスタートする
こんぴらさんにはリフトやロープウェイはありませんが、420段ほどショートカットできる参拝登山シャトルがあります。片道700円/人で道のりを半分以下にできるのはありがたい!利用には事前予約が必要です。この動画で予約方法や連絡先をご確認ください。
レストラン&カフェ神椿を利用しつつ、501段目からスタートする
こんぴらさんの長い石段の途中、休憩を挟むのにぴったりな場所にレストラン&カフェ神椿があります。こちらは資生堂パーラーが運営に関わっているんだとか。そして、神椿までタクシーや車で訪れ、飲食しつつ参拝する方法もあるんだそう。なるほど、グルメも一緒にいただけそうだし、登る距離も短くなりそう。我が家はこちらを選んで参拝することに。
-
「カフェ&レストラン神椿」資生堂パーラーが手がけたスイーツをいただきます。
続きを見る
事前に通行申請を行い、許可証を得る
金刀比羅宮に事前連絡し、車での通行申請を行う方法です。車で裏参道を通行する特別な許可証を得る必要がありますし、社務所に連絡して交渉するので最も心理的にハードルが高そうなのでわたしは早々に諦めましたが、絶対どうにかしたい方はもっと詳しく調べてチャレンジしてください。
500段スキップして御本宮を目指す
通常、御本殿まで階段は785段ありますが、我が家は小さな子ども連れのため500段をスキップ。こちらの写真の501段目からスタートです。
途中、石畳の階段を振り返ると木々が生い茂り、参拝客に優しそうな木陰ができていました。暑い時期はこの陰に助けられそうですね。
石畳階段の玉垣奥には豊かな緑。標高236メートルまで登ります。幸い、足元の階段は整備されているため、危険が伴うような登りではありません。
旭社までやってきました。高さ18メートルの社殿は40年かけて作られたもの。1837年に出来上がったそうなので、180年以上前の建物になるようです。
屋根の裏には巻雲が、柱間や扉にはさまざまな彫刻が施されています。装飾が美しく、しばらく見入ってしまいました。
こちらは賢木門の手前にある鳥居。
「カーチャン、さきいくよー」の子どもを追いかけて、遙拝所をゆっくり見る余裕がありません。
呼吸を整えながら平地を歩きつつ...
これぞ日本の山。沖縄にはない懐かしい、山中の眺めだなぁと脇にも目をやります。
さらに進んで御前四段坂です。
これを登り切ればこの日の目的地!「あと少し、御本宮まで133段!登って幸せ。福が来る!」とのことなので、しっかり登ります。
見上げるとこの眺め。なんだかんだ先が長い。でも目的の御本宮が見えてきた!
登り切る前に、百度石なるものを見かけました。江戸時代からお百度参りに使われたものだそう。
百度石の上には、どことなくそろばんを思い出させる札がついていました。これ、ここから御本宮まで行き来した回数をカウンターになっているそうです。わたしはキャッキャといなくなる子どもを追いかけるだけで精一杯なので御百度参りはしていませんが、令和の時代においても経験した人がいるのでしょうか。
神椿からの285段でヒーヒー言いながら御本宮に到着です。骨折とコロナで鈍った体には285段でもしんどかったわ。ゼーハーしている呼吸を整えてからお参りしたいと、まずは境内をぐるり。
呼吸を整え、改めて参拝
階段を登り切った勢いのまま、御本宮の右手側に向かいます。空が開けた展望台からの眺めに、思わず深呼吸。讃岐平野に、讃岐富士と呼ばれる飯野山の眺めが美しい。ああ、これぞ日本の風景。心が満たされました。
呼吸が整ったところで、御本宮の参拝です。神椿からの500段スキップで285段しか登っていませんが、海の神様、何かとよろしくお願いします。
この御本宮の造りもじっと見入ってしまうものでした。1878年の改築で現在の社殿になったそうです。でもその前のことはよくわからないみたいで、1001年から何度も改築を繰り返しているらしい。とにかく1000年以上の歴史があるこんぴらさん、ということだけは理解しました。
こちらは絵馬殿。海の神様として有名なこんぴらさんには、船にまつわるさまざまな絵馬が奉納され、飾られています。遠目に何か大きなものがあると思ったら、奉納されたソーラーボートでした。すご!
御朱印とおみくじを購入
一通り境内を堪能したので、お土産品を。まずは御朱印。御朱印帳は荷物になるので家に置きっぱなし派です。紙を購入して帰宅後に貼ります。
そしておみくじを。いつものように、中吉でした。
帰りの下りはあっという間
帰りは同年齢の男の子と仲良くなり、ワーッワーッと駆け抜けて旭社まで戻ってしまいました。文字通りあっという間です。全然写真を撮ってないや... あの時一緒に連れ添って遊んでくれたご家族のみなさん、ありがとうございました。その後、水族館を楽しまれたでしょうか。
まとめ
ということで、香川県は琴平町にある「金刀比羅宮」へ行ってきました。一生に一度はこんぴらさんと耳で覚えていた場所を訪れられて、ちょっとした達成感が得られてました。新緑の季節の讃岐平野の眺め、清々しくてよかったなぁ。海抜251メートルに鎮座しているこんぴらさんは、農業や殖産、医薬、海上守護などさまざまな神様として親しまれているそうです。
神椿ルートの500段スキップはもともとネットにあった情報なので、割と知られているのかも。いうことを聞かないわんぱく小僧との旅は、こんな工夫でもしないとなかなか上手く進まないので、今回もネット情報に助けられました。参拝後、神椿でしばらく休憩してから次の街へと向かいました。
終わり。
お店の情報
店名 | 金刀比羅宮 |
住所 | 〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892-1 |
営業時間 | 6時〜18時 |
定休日 | なし |
駐車場 | なし。参道付近に有料駐車場あり。 |