大分・湯布院の温泉を楽しんだ後は、甘いものをいただきました。向かったのは由布院駅から少し離れた「小松家 おはぎ店」というお店。お店の看板からも分かる通り、こちらはおはぎの老舗店。あまり時間がなかったので温泉街からタクシーを拾い、到着して購入後まで待っててもらい、そのまま駅に戻りました。
お店に入ると、調理場が目の前に広がります。コンロの上に並ぶお鍋で餡を作るのでしょう。おはぎを作ってすぐに販売するシンプルな動線です。
小松家の商品は2種類。おはぎの2個入り300円と、4個入り600円のみです。自分のおやつ用に2個入りを買うのは確定していましたが、お土産を用に買うか買わないか悩んだので、お店のおばちゃんに「明日でも食べられますか?」と聞いてみました。すると「明日食べるなら、明日買いに来ればいいよ」との返答。できることならそうしたいんですが、この日沖縄へ帰ってしまう予定だったので、一か八かで4個入りも買うことにしました。
小松家は基本的におはぎを販売するだけのお店なので、イートインスペースは簡易的。お店の脇にちょっとした座れる椅子とテーブルがありますが、この感じで長居はしないほうが良さそう。壁に貼られた「おはぎを作って約50年 少しずつ努力して今の味になるまで30年近くかかりました」の言葉に、お店の歴史を感じます。
お店を後にして、湯布院から福岡へ戻るバスの中で、2個入りのおはぎを食べてみることにしました。
おはぎが入ったパックを開けてみます。
包装紙を外していくと、中からこんな案内が。このお店で作っているおはぎは手作りで防腐剤などは無添加。だから購入した当日中に食べて欲しいと書かれていました。
まあるい形のおはぎが2つ並んでいます。食べる用の菓子楊枝もセットになっています。
では、いざ実食。一口サイズにカットして口に運ぶと、半つき状態の餅米がふわっと軽くて驚きます。餡も小豆の皮が残り、こし餡ともつぶ餡とも言い難い餡で、甘さも丁度良いです。これはウマい!もち米の軽い食感さと上品な甘さが、いくつでも食べられそう。バス移動の最中、2つのおはぎをペロリと完食。
食後、おはぎが入っていた袋に、1枚の紙が入っていることに気がつきました。こちらもお店側からのお願いです。おはぎは冷凍保存も可能なようで、注文があれば冷凍発送もしているみたい。レンジで解凍ではなく、4〜5時間の自然解凍をお願いしたいと書かれていました。
湯布院から帰宅した翌日。朝ごはんに4つ入りのおはぎを食べてみることにしました。1日経過していますが、見た目に変化はありません。
当日中に食べて欲しいと言われたおはぎを、翌日食べるというご法度。もちろん翌日であっても、もちろん普通に食べることができるんですが…
餅米のふわっと感が薄れ、前日に食べたよりも硬めになっていました。それでももちろん餡の味に変化はなく、その辺で売っているおはぎ以上のおいしさは感じます。しかし、前日食べたふわっと軽い食感とは異なりました。小松家のおはぎは、作ったその日に食べるのがベストですね。
ということで、湯布院にある老舗店「小松家」のおはぎを食べてみました。小さな頃からつぶ餡が好きで、おはぎは時折食べたりするんですが、こんなにおいしいおはぎは初めて食べました。買った翌日や冷凍品もきっとおいしいとは思うんですが、お店側からのお願い通り、作りたてを食べるのが一番です。おはぎって昔から親しみのあるスイーツで、観光地でわざわざ食べようとは思わないでしょう。しかし、湯布院へ行ったら小松家のおはぎは是非試して欲しい。何故なら現地でしか食べられない、とてもおいしい湯布院名物だからです。
終わり。
住所:〒879-5103 大分県由布市湯布院町川南9-12
(*・ω・)つ 大分食べ歩き情報もどうぞー♩