先日「ホテルアンテルーム那覇(HOTEL ANTEROOM NAHA)」に宿泊してきました。こちらはUDSのアート&カルチャーなホテルです。現在、那覇市内にはUDS関連の宿泊施設が3つありますが、コンセプトが明確なためか、周囲のアート好きからの認知も高まっているように思います。かつて水路が主流だった当時の泊港がそうであったように、ホテルアンテルーム那覇もまた文化を育む尖った存在になるのかもしれません。ということで、さっそくレポート行ってみよ〜!
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アート&カルチャーな「ホテルアンテルーム那覇」
どこにあるの?駐車場は?
ホテルアンテルーム那覇は国道58号線の泊ふ頭入り口を海側に曲がり、昔ながらの住宅街を抜けた場所にあります。頭上には泊大橋、建物の背中には泊港という場所で、正直なところ「こんな下町的な場所にUDSのおしゃれなホテルが建つのか」とそのアンバランスさが不思議で仕方なく、建設期間に現場近くまで足を運んで直に確認したことがありました。今ではアート好きに支持される存在で、県外のアート好きな友人が来沖の際は「こんなホテルがあるよ」と教えるひとつになっています。
こんな立地です。ゆいレールの駅からは離れているし、国道58号線沿いの一番近いバス停(泊高橋)からも歩きます。タクシー移動か車が必要そうです。ホテルには駐車場が完備されていて、通常1500円/泊となっています。
アートな外観
ホテルアンテルーム那覇の外観です。角度の広いV字型といった形状で、斜めストライプのような模様が並んでいます。こんなモダンな外観のホテル、なかなか見ないと思いませんか。
こちらは夜の顔。日中の様子とは一味変わり、外廊下のあかりが外に漏れるのをいい具合に調整しているように見えました。夜も夜とておしゃん。
わたしのブログでホテルのフォルムにこれだけの文字数を割くことは非常に稀ですが、6階外廊下からの眺めも撮影が楽しかったです。泊大橋の那覇空港方面に向かう車でしょうか、ブンブン言うエンジン音が時折耳に入りますが、部屋に入ってしまえば気になりません。
アートなエントランス
外観はもちろん、館内全体がアートで埋め尽くされています。建物1階のエントランスに入ると...
斬新なスプレー塗料アートが飾られていました。これも計算されたアートなのですが、現代的すぎてアーティスティックではないわたしには理解が追いつきません。
さらに進むと、吹き抜けのエントランスホールがありました。高さ5〜6メートルはありそうな真っ白な囲いのキャンパスに赤一色で何かを表現しています。
アクリル絵具で表現したのはどうやら御嶽(うたき)のようでした。そこに渦巻く何かであるとか、色味の濃度で何かの強さを感じさせるような、ともかくその迫力にうわぁと声が漏れます。
アート空間の先には2階への階段がありました。チェックインのために先へと進みます。
ギャラリースペース
2階に登ると、こちらにもアートの展示がされていました。こちらは期間展示のようで訪れるたびに異なる現代アートに触れられるようです。ギャラリーがぐるりと回らされているので、様々なアートが楽しめます。
こちらはエレベーター前に飾られたもの。通年の固定展示作品と思いますが、こういう何気ないものが好きだったりして。
館内設備
フロント
ホテルアンテルーム那覇のフロントは、カフェ使いできるラウンジとスペースを兼用しています。最初、それが理解できず、「こちらはフロントですか?」と確認したくらい。フロント周辺はカジュアルで堅苦しくない雰囲気がイマドキです。
チェックイン/チェックアウト
ホテルアンテルーム那覇のチェックイン・チェックアウト時間です。通常プランではチェックイン15時、チェックアウト11時となっています。滞在を長めにできるレイトチェックイン・レイトチェックアウトのプランもあるようです。こちらは2021年5月時点の情報です。最新情報はホテルのフロントまたは公式サイトにてご確認を。
イン | アウト | |
通常プラン | 15時 | 11時 |
レイトチェックインプラン | 14時 | 12時 |
セキュリティ配慮のエレベーター
チェックインを済ませカードキーを受け取りました。エレベーターはセキュリティに配慮したタイプで、カードキーをかざさねば目的階のボタンを押せない仕様です。
エレベーターの扉に各階の案内が書かれていました。
ルーフトップテラス
屋上はルーフトップテラスとなっています。人工芝的なものが敷かれ、転んでも痛くなさそう。
テーブルやイスなどが常時出されていて、自由に使えます。雨上がりや朝露の後もこのままのようです。ころんとした丸いイスが可愛らしく、雨が上がってから時間も経っているし乾いているだろうと座ったところ、お尻が湿りました。皆様におかれましては十分ご注意ください。
レストラン
建物2階にはレストラン・ANTEROOM MEALSがあり、朝食・ランチ・ディナーと楽しませてくれます。今回は朝食を利用しましたが、コロナ禍ということで本来の朝食ブッフェとは異なる方法でお腹を満たしてくれました。
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「ホテルアンテルーム那覇」コロナ禍の朝ごはんはお弁当形式でのテイクアウトでした。
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ラウンジ
11時半から営業しているラウンジ。カフェタイムとバータイムに分かれているそうです。わたしが訪れたのは18時台だったので、バーラウンジとしての営業みたい。他のお客さんは控えめで、ゆっくりと時間を使えました。
泊港を向いたテラス席とカウンター席が設けられています。こっちもまったりと過ごせて良さげ。雰囲気もいいはず。
こちらはバーラウンジのメニュー。
PC作業が残っていたので、アルコールではなく自家製フルーツソーダ(700円)を注文しました。時期によりいくつかのメニューがあるそうです。この日は柑橘系のメニューを選びました。たまには健康的に、ね。
喫煙ルーム
ホテルアンテルーム那覇は全館禁煙です。ベランダでの喫煙もNGだと思うのだけど、窓を開けていたらタバコか電子タバコの臭いが部屋に入ってきて... その都度、窓を開け閉めました。2階にスモーキングルームが用意されているので、喫煙者の皆様におかれましてはこちらをご利用下さいますよう、お願い申し上げます。
コインランドリー完備
中長期滞在に便利なコインランドリーも完備です。自販機や電子レンジ、外貨両替機も用意されています。
スーペリアルツインルームの客室
この日のお部屋は、6階のスーペリアルツインルーム。広さ28平米、最大3名利用できるお部屋ですがこの日はシングルユースです。
お邪魔します。
まずは、靴を脱ぐ
ホテルアンテルーム那覇は下足して室内に入るタイプでした。柔らかなホワイトオークのフローリングを足の裏に感じます。
120センチ幅のセミダブルベッド
スーペリアルツインルームの客室です。くすみカラーのグレーに白と木目が落ち着きます。対面式の洗面カウンターとベッド2台、ソファーベッドとテーブルがありました。照明は間接照明だけ。テレビは壁掛けで、余計な家具がないためスッキリとしています。そうか、28平米の広さでも家具がないから余裕を感じるんですね。お掃除もしやすいでしょうし、家財に割く予算も減らせそうだし、ミニマル思考だなぁ。
こちらはセミダブルのベッドです。幅120センチメートルサイズが2台。シンプルで無駄のないデザインが好感です。
枕元の照明スイッチとコンセントはプラグ型とUSB型が用意されていました。ちょっとした小物置きもあります。
ルームウェア
ベッドの上にはルームウェアが置かれていました。上下セパレートのタイプです。これなら寝相が悪くてもはだけません。カラーはどちらにしようかなー。
ソファーベッド
窓際にはソファーベッドが1台設置されています。定員3名はベッド2台に1名ずつ、このソファーベッドに1名という配分での利用を想定しているのでしょう。でも3名利用はちょっと狭いかな〜なんて思いました。よっぽど距離の近しい間柄での利用、例えば家族での滞在なら問題ないと思います。ソファーベッドをイス代わりに、わたしはここでPC作業をこなしました。できなくないけど、長時間となるとちょいとしんどいかな。
水回り(トイレ・お風呂・洗面台)
こちらは温水洗浄機能付きトイレ。タオル類は折り畳むではなく、こうしてかけているのも新しいなぁ。
お風呂は浴槽付きのタイプ。湯温調整・水量ともに問題なし。シャンプー・コンディショナー・ボディソープはニューヨーク発のMALIN+GOETZです。これ、UDS沖縄が携わっているホテルプチスイート崇元寺石門と同じなんですよね。ペパーミントのシャンプーの香りが個人的に好みではありませんが、前回も書いた通り自分で持ち込めばいいことなので、問題ありません。
そして洗面台。お部屋の中に対面の洗面カウンターを設けたホテルは初めてかも。シングルユースなゲストハウスの個室なら経験ありますが、対面でこの鏡の向こう側がベッドとなると超怖い。我が家のわんぱく小僧がいたずらして大惨事...みたいな未来しか描けません。ひとりで訪れてほんとよかった。家族で来る時はスーペリアルツインルームではない客室を押さえるのが良いかと思います。
アメニティ類
アメニティ類は歯ブラシとカミソリ、綿棒、ヘアブラシなど。
ハンドドライヤーはヴィダルサスーンでした。
ネスプレッソ4杯分のコーヒーメーカーも嬉しい。カプセルをセットして、お水を入れれば出来上がり。
引き出しの中にはお茶類やマグなども。
友人からも言われた「冷蔵庫が小さいの!」という話。ぱっと見は広そうなのだけど、開けてみると驚くことに奥行きがないんです。ペットボトル1本分の幅ですね、これ。クラフトビール好きは注意です。大手のビールと異なり、クラフトビールを冷やせないと劣化する場合がありますから。
サービス&ベッドリネン交換の案内
テーブルの上にはサービスパンフレットと、連泊時のベッドリネン交換についてのお知らせがありました。
マリンアクティビティ、モーニングヨガ、マッサージ、スパが受けられるんですねぇ。お部屋でスパを受けられるの、地味にいいなぁ。
お部屋からの眺め
ベランダの外には曙方面に向かって伸びる泊大橋、その奥には泊漁港。この記事を手がけるにあたり泊ふ頭の歴史を調べたり、この泊ふ頭が属する那覇港の大きさ(那覇ふ頭・泊ふ頭・新港ふ頭・浦添ふ頭の4つから成り立っている!)を知りました。海に囲まれた小さな沖縄は、海路を通じて近辺の離島や諸外国と繋がっているわけです。
客室から、慶良間諸島などと那覇を結ぶ定期船・観光船の発着を楽しめます。時間になるとポーッという汽笛を鳴らして入港してくるフェリーたち。汽笛が耳に入るとなんとなくベランダに出てしまい、行き交う様子をぼーっと眺めてしまうのでした。
まとめ
ということで、那覇市前島にある「ホテルアンテルーム那覇(HOTEL ANTEROOM NAHA)」に宿泊してきました。アート&カルチャーでどこかミニマルなホテル、もう少し長居してみたかったな。戦後、日本に復帰したばかりの頃から営業を続ける老舗リゾートホテルと比べると格式は全く異なるのでしょう。しかし、トレンドを取り入れたり馴染みやすい点が居心地良さに繋がっている気がして、それが最大のメリットだろうと思いました。
立地面ではやや見劣りがするかもしれません。国際通りから距離がありますし、公共交通機関からも離れています。ですがタクシー移動でサッと移動できちゃう場所なので、ウィークポイントとも言いきれない気がします。徒歩圏内には個人経営の居酒屋や小さな食堂などもありますよ。観光客はもちろん、アート好きな沖縄県民にもおすすめできるホテルだと思いました。
終わり。
お店の情報
店名 | ホテルアンテルーム那覇(HOTEL ANTEROOM NAHA) |
住所 | 〒900-0016 沖縄県那覇市前島3丁目27-11 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
駐車場 | 専用駐車場あり(1500円/泊) |