小さな頃、日曜日の楽しみといえば、家族総出の買い出しでした。そこで何か好きなもの、例えばおやつとかジュースとか、そういったものを買ってもらえたわけではありません。ただ、家族みんなでお出かけできることが嬉しかったんです。日曜によく行っていた場所の1つが、当時の長崎屋。今はMEGAドン・キホーテ函館店となっていますが、建物は変わってないし、テナントもいくつか変わらずにありました。この「パーラーフタバヤ」も当時のままです。今日はこちらのお店に立ち寄ってみます。
パーラーフタバヤはMEGAドン・キホーテ函館店の2階にありました。しかし、当時わたしが食べに行ったのは地下1階の食料品店横のフタバヤで、その近くにあった噴水沿いの休憩スペースでソフトクリームを食べたものです。しかし今は地下にはフタバヤはなく、2階だけになっていました。テイクアウト専用カウンターがあるので、ここでソフトクリームを注文します。
フタバヤ特製のソフトクリームは、バニラ・チョコ・チョコミックス・ぶどう・ぶどうミックスの5種類。すべて250円です。店員さんに注文し、小慣れた手つきで巻かれたソフトクリームを受け取ります。今回食べたのはバニラ味。一口食べて、フタバヤの味をしっかり思い出しました。バニラの香り、ソフトクリームの硬さ、滑らかなクリーム。ああこれだ、これが昔よく食べた味だわ。とっても懐かしい。昔は1つ100円で、毎週のようにおとんが家族全員にご馳走してくれました。せっかくフタバヤのソフトクリームを食べたのに、写真がうまく撮れずに悔しい...
フタバヤはソフトクリーム専門店ではありません。基本的には喫茶店で、店内で食事をとることができます。店頭には洋食系の食品サンプルが所狭しと並んでいます。こういう昔からあるお店のナポリタンはおいしいと思うし、ハンバーグも気になるなぁ。
ただ、パーラーフタバヤは完全喫煙可能。この日は子連れだったので、タバコの煙は避けたかったのです。それ故、店内でいただかずに、テイクアウトのソフトクリームだけを食べて帰ることにしたのです。函館は田舎なので、愛煙家がまだまだ強いのかもしれません。
店内で食事する時間がない方には、おみやげ用ハンバーグもあります。ハンバーグ以外にも持ち帰りが可能らしいので、時間がないとかタバコが苦手だとかいう場合は、テイクアウトがよいかもしれません。
ちなみに、MEGAドン・キホーテ函館店の地下1階を歩いていたら、フタバヤグループの「こて屋」がありました。こて屋はお好み焼きのお店だそうですが、ソフトクリームを始めデザートにも力を入れている様子。しかもこの日はオープン記念ということで、ソフトクリームが180円で販売されていたんです。2階のパーラーフタバヤでは250円でしたので、こて屋は70円もお得に食べられたようです。くーっ、悔しい!
里帰り中、別の場所でもフタバヤグループを見かけました。こちらはイオン上磯店のフードコートにある「カフェタウン」というお店。平日の夕方近くだったためか、店員さんが常駐していません。カウンターに設置されたベルを鳴らすと、20歩ほど先にある別のフタバヤグループから店員さんが駆けつけてくれます。
このイオン上磯店のカフェタウンにももちろんソフトクリームがあります。というか、ソフトクリーム系メニューが多数あって驚きました。コーヒーやココア、メロン、コーラあたりのフロートは理解できるけれど、リアルゴールドフロートとは。発想が豊かすぎて、おばちゃんついていけません。サンデーもおいしそうだけど、ここはやはりシンプルにソフトクリームを単品で。MEGAドン・キホーテ函館店にはチョコとぶどうがありましたが、こちらのお店にはそれらがなく、代わりにモカがありました。
こちらで食べたのは、モカソフト(250円)です。最初はほのかに感じられるコーヒーの風味。次第にしっかりとしたコーヒーの風味が口と鼻を抜けていきます。こちらも舌触りが滑らか系のソフトクリームですね。函館はソフトクリームのモカ味を用意しているお店が多くあります。フタバヤのモカもなかなかウマかったです!
ということで、昔から函館で食べていた「パーラーフタバヤ」のソフトクリームを食べてきました。昔よく食べていた味は、今も健在。小さな頃によく食べていたから、今もソフトクリームが好きなんだろうな。小さな頃過ごした街を改めて歩き回ると、忘れかけていたことを思い出して、自分のルーツを再確認できます。このフタバヤのソフトクリームだって同じ。昔食べていた味が根幹となり、今の私を作っているんだなぁと、改めて思った次第です。
住所:〒041-0806 北海道函館市美原1丁目7-1
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩