今回の帰省で食べに寄ろうと思っていた「カリフォルニアベイビー」。大正時代の郵便局を改装したお店は、1976年にオープンした老舗フェ。函館ベイエリアに馴染む佇まいです。ここを訪れるのは高校の時以来だから、かれこれ20年ぶりでしょうか。当時、2つ上の先輩に「カリベーでバイトしてるんだ、今度おいでよ」と言われ、食べに行きました。先輩の言うカリベーとは、もちろんカリフォルニアベイビーの愛称。人によってはカリベビとも呼んでいます。ここはジュディマリYUKIちゃんやGLAYなどにもゆかりがあって、観光スポットとしても有名です。
お店の中は、まさにアメリカンダイナー。外食なんてほとんどしたことがなかった当時のわたしは、いつもの生活と大きくかけ離れたこの空間に飲み込まれました。マジメな田舎っ子には刺激が強かったのです。
店名からしてカリフォルニアベイビーだもの、アメリカンなインテリアになります。今ではこの手のお店が好きだけど、当時はちょっと背伸びした気分で食べに入ったのだろうな。
こちらがカリフォルニアベイビーのランチメニュー。ランチタイムは毎日11〜14時で、この時間にお食事メニューを注文すると無料でドリンクをつけてもらえます。このサービス、嬉しいですね。
注文後、店内にある冷蔵ケースが目に入りました。ビールの種類が結構あるようです。
ドリンクメニューや壁のボードを確認すると、サッポロヱビスビール、バドワイザー、キリンラガー、ハイネケン、コロナ、スヘルデのオイスタースタウトに、蝦夷ビールの丹頂鶴とキタキツネの取り扱いがあるようでした。この日はハンドルキーパーなのでビールなしでランチします。
わたしが座った席から、ちらちらとキッチンの動きが目に入ります。宙を舞うフライドライス。お店のマスターが注文したお料理を手際よく作っています。
注文から10分とかからずにやってきたのは、カリフォルニアベイビーの名物・シスコライス(770円)。この店にきたら、これを食べねばなりません。ランチサービスのホットコーヒーがついてこの価格は安いよね。ありがたい。
シスコライスというのは、バターライスにソーセージとたっぷりのミートソースをかけたもの。このお店のオリジナル且つ人気メニューです。
それでは、バターライスとミートソースを救って、いただきます。一口で「ああ、これだ。この味だわ」と思い出しました。熱々に炒められたバターライスは、パラッパラの仕上がり。お米は柔らかすぎず硬すぎず、絶妙です。シスコライスはごはんのボリュームがすごいので、旅行中の食べ歩きでシスコライスを食べたら、この後何も入らなくなるかも。
フランクフルトソーセージの太さは、直径2cm以上ありそうなのが2本。わりとベーシックな、例えるならば自宅のBBQやお祭りの屋台で食べるような味のフランクフルトソーセージです。バターライスとミートソースに合わせるなら、きっとこれが正解。
シスコライス自体は、味が単調です。バターライスも味があるし、そこにミートソースとソーセージとなると味が全体的に濃いんですね。そこでお皿に盛り付けられた箸休めの出番です。ほどよくゴロゴロ感が残るポテサラは喫茶店の味だし、コーンはシスコライスに混ぜて食べると味が和らぐし、塩茹でのブロッコリーでお口をリセットも可能。また、テーブル上にあるハバネロソースで味変も楽しめます。これ、かなり辛いので、入れすぎた時はポテサラをミックスさせて中和しましょう。
ということで、函館・末広町にある老舗「カリフォルニアベイビー」でシスコライスを食べてきました。久しぶりに食べた函館の味は、懐かしさとB級グルメ的ウマさであっという間に完食です。ランチタイムのドリンクサービスも嬉しかったなぁ。この価格でこのボリューム、大満足です。お店の駐車場がなさそうだったので、左隣のコインパーキングに停めました。入庫から出庫まで1時間以内。駐車料金300円を加えても納得のいくランチでした。この素敵な空間を、いつまでも継続してもらいたいな。ご馳走さまでした!
終わり。
住所:〒040-0053 北海道函館市末広町23-15
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