ビアバー ビール 広島県

広島「ビールスタンド重富」達人は注ぎ方で味を変える。だからビールは面白い。

投稿日:2018年4月12日 更新日:

15年ぶりに広島を訪れました。前回はヘビメタ遠征で北海道から直行便利用、今回は家族旅行で福岡からレンタカー移動で広島入りしました。ホテルにチェックインしてから歩いて向かったのは「重富酒店」です。こちらの酒屋さんを訪れた理由は、地元のお酒を探すためではありません。おいしく注がれたビールをいただくためにやってきました。

広島にある「重富酒店」の外観。

酒屋の一角が「ビールスタンド重富」という立ち飲みになっています。提供しているのはビール1種類だけ。おつまみはなく、ビールは1人2杯しか飲めないルールです(もっと飲みたければ、一度退店して並んで再入店しなきゃならない)。そんな決まりごとのあるお店ですが、いつも行列ができて人が途切れないというのです。その理由は、ここにビールを注ぐ達人がいるから。

酒屋の一角で、「ビールスタンド重富」が営業している。

ビールスタンド重富にお邪魔します・・・と、その前に。立ち飲みの入り口に「自転車でご来店の方」という張り紙がありました。自転車って軽車両なので、お酒を飲んで乗ると飲酒運転になるんですよね。なので、自転車で来店した場合はビールの提供ができない旨が書かれていました。ともすればなぁなぁにしがちな事をビシッと正す姿勢、とても好きです。

自転車で来店した人には提供しない。

お店の中には昭和なサーバーカウンターが1つと、テーブル代わりの大きな樽があります。小さなお店には、大人が10人も入ればいっぱいになるそうです。この日は特別待遇で迎えていただきました。というのも、お店の重富さんがご主人サマー主催のハイサイちゃんぷる〜ビアフェスティバルに3年連続で出店してくださったお礼に伺いました。そういう繋がりもあって、オープン時間より早くお店に入れていただきました。なので、他にお客さんがおりません。

広島「ビールスタンド重富」の店内。

まずは重富酒店やビールスタンド重富の成り立ち、重富さんのおじいさんと同じ昭和初期のビールサーバーを使っていること、その他、このビールサーバーにまつわるお話を伺いました。

営業前にお話を聞かせてくれた重富さん。

このビールサーバーの土台はビールスタンド重富用に改良されているのですが、もとは冷蔵庫機能がついていて、扉を開くと見たことのないラベルのビール瓶が!これ、レプリカではなく、当時のものなんだって。

店内のビールサーバー下には、昔の瓶ビールが入れられていた。

重富酒店の建物内部も案内していただき、そこで見せてもらったのはこの錫でできたビールサーバー。見たことがないです、こんなの!いつかこれを使ってビールを注ぐ日がやってくるんでしょうか(重富さんなら実現してくれるんじゃないかと期待!)。

重富さんが見せてくれた、錫でできたビールサーバー。

いろいろと教えていただいた後は、お待ちかねのビールタイム!ビールスタンド重富の仕事着になった重富さんにビールを注いでもらいます。ずっと、この日が来るのを待っていました!

いつもの格好に着替えて、スイングカランをひねる重富さん。

ビールスタンド重富のビールは、このスイングカランと呼ばれる蛇口から注がれます。一般的なビールサーバーは液体と泡を出す機能を持ち合わせていますが、このスイングカランはビールを出すことだけに特化しています。そのためビールの泡は注ぐ時の勢いだけで作るのですが、見た感じスイングカランから出てくる勢いが強く、昭和初期のビールサーバーは取り扱いが難しそうに見えます。

「ビールスタンド重富」では、昭和40年代まで主流だったスイングカランを採用している。

重富さんの注ぐビールは、これまで沖縄のビールイベントでしか飲んだことがなく、その都度取り扱っている銘柄が異なったり、グラスではなくプラカップだったりと、本家とはやっぱり異なるだろうなと思っていたんです。だから、ここビールスタンド重富で直に飲んでみたかった!重富さんの一度注ぎ、爽快な喉ごしです。

注ぎ方で味が変わる、それが楽しくてお店に通ってしまう。

店頭のメニュー表には9つの注ぎ方が特徴とともに表示されています。同じ銘柄なのに、注ぎ方ひとつで味わいを変えてしまうなんて、信じられますか?これだからビールは面白い。

ビールは1種類、注ぎ方は9種類。

このお店で取り扱っているビールは、アサヒのマルエフ(マルエフは通称。正式には「アサヒ生ビール」)です。マルエフって知ってる人の方が少ない銘柄ですが、スーパードライ発売の前年に発表されたビールで、現在世の中にほぼ出回っていません。東京都内はもとより全国的にも取り扱っている飲食店は限られていました。あたしは新橋のビアライゼ’98ドライドックで飲んだ以来の久しぶり。ちなみに、2018年のアサヒビールはマルエフの発売に力を入れるらしく、すでにマルエフの樽生が流通しています。2018年5月15日からは缶ビールも期間限定発売するって!

店内はスタンディング席のみ。

ビールスタンド重富には昭和なスイングカランの他、一般的なビールサーバーも1台あります。一般的と言いつつも、これ、全然一般的ではありません。よく見ると、注ぎ口が透明になっているんです。これも、お店で直接伺ってみてください。

スイングカランだけでなく、普通のビールサーバーも設置している。

この日は1人2杯ルールなしで、いろんな注ぎ方を楽しませてもらいました。どんどん注がれるので、飲み手側としても頑張るのですが、さすがに追いつけず... それでいて泡だけの注ぎ方・ミルコも手渡されます。これ、チェコで流行ってるスタイルです。

泡だけのミルコという注ぎ方。

リキュールとミルコの泡を合わせたカクテルもいただきました。まだメニュー化していないそうですが、リキュールをビールの泡で割るなんて、酒屋的であり重富さんじゃなきゃ思いつかないビアカクテルじゃないでしょうか。面白い!

酒屋でもある重富さんは、リキュールとビールをミックスさせる飲み方も考えているという。

もうそろそろ17時です。ビールスタンド重富のオープン時間が近付き、お店の外に人の気配がしたので隙間から覗くと、めっちゃ並んでる!

17時前には、お店の前にお客さんの行列ができ始めた。

17時の時間通りに開店する重富さん。すると、あっという間に店内は満員に!無駄な動きをせず、注文と同時にビールを注ぐ重富さんのかっこよさと行ったら...!

17時、「ビールスタンド重富」がオープン。

お店を後にすると、入店待ちの行列ができていました。営業時間は17〜19時のわずか2時間。このお店は1人2杯までですし、おつまみ類も提供ナシなので、ゼロ次回専門店みたいに利用できそうです。

17時過ぎにお店を出ると、入店待ちの列ができていた。

ということで、広島の繁華街にある「ビールスタンド重富」を訪れました。今回特別な時間を作っていただけたこと、重富さんには本当にありがたく思っています。旅するスイングカランで日本全国を飛び回る重富さんですので、どこかのイベントで出会うチャンスはあると思います。注ぎ分けが面白いと思ったら、ぜひ広島まで飲みに行ってみましょう。重富さんの城で注がれたビールに、感じるものがいっぱいあるはず。

余談ですが、以前重富さんが函館を訪れていたので、話を伺ってみました。すると、函館ビヤホールにもスイングカランがあるというじゃないですか!我が地元にも、スイングカラン!?これには驚きました。次の帰省時、この目で確認してきたいと思います。
終わり。

住所:〒730-0022 広島県広島市中区銀山町10-12

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  • この記事を書いた人

ユッキー

毎日ビールを飲んでいる。ペールエール、IPA、フォーリンスタウトが好き。ビールも人間もちょっぴりクセがある方がいい。 →もっと詳しいプロフィールはこちら

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