函館山の麓にあるお肉屋さんへ行ってきました。路面電車の宝来町電停目の前にある「阿佐利精肉店」というお店です。見るからに古そうなお店ですが、調べて見ると創業は明治34年とのこと。数えて116年も前からあるのですか!高校卒業後に函館を出たわたしは、こんな老舗店があるとは知りませんでした。十字街や西部地区側には、こういうお店が多いに違いない。
阿佐利精肉店の目の前には路面電車の通る道、右側にはあさり坂があって、車をどこに停めようかと一瞬悩みます。でも心配無用、お店の裏手にはこんな立派な駐車場がありました。路上駐車しなくていいのはありがたいことですね。
車を降りて、建物1階の阿佐利精肉店へと向かいます。木の枠に、茶系のタイルが懐かしい。引き戸を開けて店内へお邪魔しました。
店内に入ると、お肉屋さんを象徴するような冷蔵ケースが、ドーンと置かれています。
冷蔵ケースの中には、様々な品種の牛肉や、タンやホルモンなどが売られていました。これらは量り売りされていて、グラム単位で購入できます。
しかし、阿佐利精肉店は高級店。庶民には手が出せない価格帯のお肉たち。A5黒毛和牛北サーロインなんて100g/1800円ですってー!
庶民にはこちらの加工肉がお求めやすいですね。
高級和牛にビビったものの、この日の目的はお肉ではありません。この阿佐利精肉店のコロッケは、この辺ではかなり有名なのです。おかん曰く「誰かの家にお呼ばれされた時の手土産にぴったり」とのこと。わたしも小さな頃に幼馴染宅からもらって食べたらしいけれど、そんなん全然覚えてません。そんな話を実家でしていたので、買いに行ったんです、その有名なコロッケとやらを。
しかし、売り切れ。
ど平日の14時頃に買いに行って、まさか売り切れているとは。コロッケだけでなく、ジュウマイもとんかつも焼豚もカラアゲもありません。びっくりすると同時に、じゃあ何時なら買えるんだろうと、店員さんに質問してみることに。すると、「お昼には売り切れてしまう」とのこと。そして、「なんなら予約ができる」とも。確実に入手するために、即予約を入れました。日付と個数をお伝えし、お会計は予約した日でも受取日でもかまわないとのことだったので、即支払いました。
翌日、改めてコロッケを受け取りに阿佐利精肉店へ。コロッケをゲットだぜ!
帰宅し、紙袋の中のコロッケを確認します。コロッケは1つ75円、この日は15個購入しました。
この日の夕飯に並んだコロッケ。小ぶりでまん丸のコロッケは、厚みがあり形が整っています。こんがりきつね色で、可愛らしい。
コロッケには、じゃがいもと玉ねぎ、そして豚肉を使っています。この挽肉の存在感、なかなかのもの。きめ細やかなパン粉を使っているので、揚げ油の油っぽさも控えめです。、お肉屋さんのコロッケを久々に食べたおかんは、「さすがは阿佐利のコロッケだね、お肉もたっぷり」とご満悦でした。味がついてるので、ソースをかけなくてもおいしくいただけます。
ということで、函館は宝来町にある「阿佐利精肉店」で名物のコロッケを買ってきました。函館出身でありながら、その街の名物を食べた経験が少ないわたしは、この有名な老舗のコロッケを食べたことでミッションを1つクリアした気持ちです。地元の味を知ることは、とても大切なことですから。1ヶ月半の里帰り中、2度も阿佐利精肉店のコロッケを予約して購入、自宅でおいしく食べました。高級精肉店の安くておいしいコロッケ、またいつか買いに行こうと思います。
終わり。
住所:〒040-0043 北海道函館市宝来町10-11
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩