少し前に、ライターのヨッピーさんが沖縄の廃校に一緒に行く人を募集していました。ヨッピーファンのミーハーなおばさんは、ソッコーで家庭内の都合をつけて、一緒に行く人も募って、当日を楽しみに。しかし、ちょうど台風7号が沖縄本島に大接近。ヨッピーの台風男っぷりに、やっぱ持ってる人は違うわーと思いながら現地へ向かったのであります。ということで、ここから先は沖縄本島北部は今帰仁にある「あいあいファーム」で宿泊してきたレポートです。
沖縄にもあった!学校に泊まれる宿泊施設「あいあいファーム」へ行ってきた。
車移動がオススメ!許田ICからのアクセス。
今回訪れた「あいあいファーム」は、沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)にあります。那覇空港から高速道路を経由して90km、1時間20分ほど車を走らせて到着です。名護市内からは10km、車で20分の距離です。この距離ですから、車がないと無理です。レンタカーを利用して向かいましょう。
許田料金所を出て名護湾を左に見ながら進み、名護東道路を使って名護バイパスへ向かいます。そこからすぐ本部循環線に入り、沖縄の田舎道をひたすら走ると「湧川小学校(わくがわしょうがっこう)」という看板が出てきました。ここが今回利用したあいあいファームです。
ここにはレストランや宿泊施設、直売所などがあります。インバウンド客も多いのでしょうか、英語とハングルの手書き看板も出ています。
通りから旧小学校側へ曲がると、突き当たりに昔の校舎が見える!キター!!
施設全体と元校舎の様子。
2011年の廃校になった旧小学校校舎を使ったあいあいファーム。北海道で生まれ育ったわたし的には、2階建てのこの元校舎は学校というイメージからかけ離れています。わたしの出身校はボロボロの木造だったし、こんなオシャレな感じじゃなかった!時代は変わるものだし、校舎にも地域性が出ているんだなぁ。
敷地内の案内マップ
校舎をチラッと見つつ、まずは施設全体に何があるのか確認。駐車場に案内看板があるので、これを確認してから動きましょう。
駐車場から校舎へ向かう通路。この日は台風で直射日光はなかったけれど、日差しが遮られて幾分涼しかったです。
フロント兼レストラン入り口。
こちらの入り口がフロント&レストラン入り口です。マップには受付と書いていますが、現場ではわかりにくく、イベント参加者も「受付、どこ?」となってました。チェックインはこちらで済ませます。ちなみに、ここは職員室だった場所だそうです。
いかにも学校。ものすごーく学校。
この先が宿泊棟です。見ての通り、外廊下!そういえば下駄箱もなさそうだし、沖縄の学校って外廊下が多いのでしょうか。沖縄出身のイベント参加者にもヒアリングしてみたら、出身校には下駄箱あったとかなかったとか、分散していました。地域性の違い、おもしろい。
ヨッピーさんの撮影をしながら、校舎内もとい宿泊棟を歩き回ります。
水飲み場・手洗い場とコート掛け。これもほぼ屋外にあるんですね。北海道の小学校と沖縄では大きく異なるなぁ。
こちらは1階と2階をつなぐ廊下。さすがに壁があります。展示物があると小学校感がマシマシだなぁ。
ここは実験室!?ニワトリの孵化を展示していた
これも学校感を増す展示。ニワトリの卵を孵化させようとしています。この日で7日目だそうです。すごいね!
駐車場の様子と、電気自動車用のEV充電器
駐車場とその奥にある体育館の様子です。地元の中学生が部活の練習で体育館を訪れていました。
駐車場の一角にEV充電器がありました。我が家はガソリン車なので使いませんでしたが、電気自動車のレンタカーなどもありますし、短時間充電が可能なスポットとして覚えておくとよいかも。
大人も校庭(グラウンド)で思いっきり遊んでいいのだ!
小学校の跡地だったということは、グラウンドもあります。ここは今帰仁村に住む人たちの憩いの場的な役割もあるみたい。自宅からペットを連れて涼みに来ているご家族がいたんです。そりゃあ、もう驚きました。だって、普通のホテルの敷地内には滞在客以外いないでしょう?
グラウンドには遊び道具も出ていて、竹馬をしたり、こども用のストライダーがあったり、ボールを蹴ったりと楽しみました。大きな木の枝にブランコもあったりして、なんかいいなぁ、と。沖縄に海を求める人にはオススメできないかもしれません。けれど、外で思いっきり体を動かしたり、田舎の雰囲気を楽しんだり、そんな滞在を楽しめるならば是非利用してほしい。
ヤギとニワトリの飼育を見学できる。
動物好きなわたし的には、あいあいファームの飼育小屋も楽しみのひとつでした。
ここにはヤギがいます。みんなでムシャムシャずーっとごはんを食べていました。仔ヤギもいました。癒される!きゃわわわわ。
ヤギのお隣には、ニワトリ!何羽いるんだろう。ものすごい数です。動物を見ているだけで小一時間過ごせちゃいそう。
敷地内の農園。
あいあいファームでは、フルーツや野菜を栽培・収穫しています。ここに写ってる以外にもファームがあるみたいで、施設で作った野菜は併設レストランで提供したり、ブッフェでおなじみのだいこんの花なんかで食べることができます。あいあいファームの野菜、おいしいよ!
野菜やお土産品を購入できる直売所と、併設カフェ。
あいあいファームには野菜などの直売所とカフェがへいせつされています。ここだけの利用でも十分楽しめるので、沖縄本島ドライブの途中に立ち寄るのもアリです。
こちらが直売所の内部です。沖縄土産になりそうなものを販売しています。
注目すべきは、あいあいファームで採れた野菜。季節に合わせて様々な野菜が購入できそうですね。
焼きたてのパンもおいしそうでした。これはそのうち食べに訪れようと思います。
マンゴーや単艦、シークヮーサーなどをつかったソルベもおいしそう。
こちらはカフェの様子です。ちゃんとしてたカフェなのですが利用客がおらず、意外と穴場かも?
こちらがカフェのメニューです。直売所でも売られていたカレーが気になる!圧倒的にグリーンカレーが目につきますが、ヒージャーカレー(山羊カレー)も食べてみたい。
客室(ツインルーム)と団体部屋の様子。
それでは、ここから先は客室の様子をお伝えいたします。教室テイストが残る客室から〜!
客室棟とツインルームについて。
こちらが一般の客室が並んだ宿泊棟です。廊下が広々しています。2階も同様ですが階段移動になります。もし移動を回避したい場合は、1階希望だと事前連絡すれば調整してもらえるかも。
客室には部屋番号がありますが、それに加えて各部屋に島野菜などの名前がつけられています。こちらはフーチバーの間。フーチバーとはヨモギのことです。沖縄ナイズでいい感じ。
こちらがツインルームです。エキストラベッドを1台入れて3名用にしています。35平米と程よく広めの洋室ですね。これ、どことなく教室感ありませんか?その昔教室であったろう大きな窓とか、カーテンの感じとか。そりゃあもちろん丸々教室ではないですし、リノベーションしてユニットバスも付いてます。ちなみにこちらのお部屋には、歯磨きやタオル、シャンプーリンスなどの一般的なアメニティがあるそうです。
団体部屋と設備について。
こちらはわたしが泊まった2階にある団体部屋です。今回ヨッピーさんの声かけに20名ほどの参加者が集まりました。そのため団体部屋を利用し、みんなで雑魚寝という感じで過ごしました。ほぼ知らない人ばかりの中で、同じ釜の飯を食い、合宿所のように雑魚寝するのです。大人になってからこんな体験は初めてかもしれない!玄関はご覧の通り。靴箱もあるけど、多くの人はガッと脱いだまま。無論、わたしもです。これでいいのです、それが合宿所!
畳のお部屋、めっちゃテンション上がる〜!こちらが今回利用した大部屋です。襖を開ければ40畳ほどもあったでしょうか。学生以来の大部屋に妙にはしゃいでしまいます。施設は綺麗だし、クーラー完備だし、全然いいわ!これは楽しい1日になりそうだ。
こちらは大部屋の洗面所。ともかく清潔感が保たれています。
お手洗いは2つ。広さは異なれど、ウォシュレット付きで綺麗。ほんと、水回りの清潔感は大切です。
こちらは大部屋にあった冷蔵庫。こんなに大勢で利用するのに、冷蔵庫がめっちゃ小さい!これではビールが冷やせないのでは、と一瞬焦りましたが、あいあいファームから大きなクーラーボックスをお借りできたので、ドリンク類の冷却は事足りました。よかった!
大部屋には専用のお風呂がありません。代わりに建物1階に団体専用のシャワールームを利用します。
どんなもんかなーと見に行くと、思っていた以上に上等!普通に綺麗で、ここなら使うのが怖くない。
合宿所の水回りは虫や蜘蛛の巣が張ってるイメージでしたが、あいあいファームの大部屋はしっかり管理が行き届いてホッとしました。ここはいいわ〜。
施設内にはコインランドリーもあるので、数日の滞在・合宿でも全然OKです。
1点だけ気をつけたいことがあります。大部屋にはアメニティサービスが標準でついていないのです。タオル類、歯磨き類などは自分で持ち込むか、有料(500円だったかな)でつけてもらいましょう。この点は事前に確認しておきたいポイント。
滞在中の食事。
今回の滞在中、3食いただきました。到着してすぐのランチ、自分たちで作った夕飯、翌朝の朝ごはん。イベント利用だったので、一般的な宿泊滞在とは異なります。一般的な滞在は1泊2食付き(朝食・夕食あり)、1泊1食付き(朝食あり)、または食事なしの素泊まりです。
ランチはテラス席でのBBQ。
現地に到着したのは12時過ぎのことでした。当日は台風の影響で風が強まり始めていたので、予定より早く屋外BBQを開始することに。BBQはこちらのテラス席でいただきます。
BBQは自分たちで好きに焼いていただきます。レッツお肉パーティー!
BBQと言えば肉!肉!肉!ときどき野菜!そして肉!...と思ってたんですが、完全に肉しかありませんでした。ノー野菜。野菜を栽培してるあいあいファームなのに、ノー野菜!
分厚くて立派なお肉が焼きあがったら、あいあいファーム特製のタレでいただきます。お肉はもちろんですが、このタレが劇的にウマいのです。野菜たっぷりのドレッシング的な感じ。あいあいファームの野菜はここにあったのか〜!
シメは焼きそばにもお肉がたんまり。全般的に肉肉しいので、直売所で売ってたエリンギを割いて焼きました。オバチャン、もういい年なので、野菜で休憩しないとしんどいのよね。
夕食のカレーライスをみんなで作る。
夕飯は調理室をお借りしてカレーライスを作りました。合宿感マシマシ!
調理室は、小学校の調理実習室そのもの。いいわー、懐かしいわー!
ヨッピーさんがカレーの材料を買って来てくれたので、みんなで調理に取り掛かります。
あいあいファームの敷地内に生えていたカレーリーフも使いました。これ、沖縄県外への持ち出しは禁止されています。カレーリーフの生葉は、内地にはいない害虫が好むんだって。持ち出す場合は申請・検査が必要だそうです。
話題の炊飯器・バルミューダと、極々普通の炊飯器のごはん比べもしました。ちなみにこのバルミューダはヨッピーさんが持ち込みました。家電のレンタルサービス最新ガジェットから定番家電までレンタルできる「Rentio(レンティオ)」から提供してもらったそうです。蒸気のチカラで炊き上げる炊飯器、炊き上がりが楽しみ!
調理をしながら乾杯。大人の合宿はこうでなくっちゃ。
でもって、カレーのルウが足らないことが判明。途中でカレールウを追加購入しに行ってくれたのは、お酒を飲んでいなかったヨッピーさん。やっぱいい人!
みんなで島らっきょうの薄皮を剥いたり、塩だけで浅漬けにしたり。
ごはんの炊き上がりを待ってグラウンドに出ていたら、炊き上がりから40分も経過していた!イマドキの炊飯器には炊き上がりからの時間表示があるんですね。有能だなぁ。
みんな揃って、いただきます!カレーにはお昼のBBQで食べきれなかったお肉も入ってるし、野菜もたっぷり入ってます。大きなお鍋に3つ分のカレーは食べきれないほどの量でした。ちなみにバルミューダと普通の炊飯器、食べ比べたものの違いはわかりませんでした。バカ舌ですみません...
朝ごはんは、元職員室でいただくゆし豆腐定食。
翌朝。台風は速度が遅く、全然上陸しません。むしろ青空!
我々の団体は、8時から朝ごはんでした。レストラン・農家の食卓は木目が落ち着くいい雰囲気。各席には定食がセットされています。
ごはんや汁物は自分で取りにいく、沖縄でいうところのハーフブッフェ方式です。
この日の朝食はこちらです。野菜たっぷり、ヘルシーで満足感もあります。
ごはんは白米と玄米が選べました。わたしは玄米を選び、アンダンスーもたっぷりと。これ、かなりウマかった〜!
メインのゆし豆腐は毎朝手作りで作っているんだとか。ふわふわで大豆の味が感じられます。
こども連れにも配慮があって、テーブルチェアの貸し出しがありました。子連れで訪れたい施設ですので、こういうサービスはありがたい。
ヨッピーイベントの様子。
あいあいファームの施設とはちょっとかけ離れますが、今回のヨッピーさんの企画に参加し、沖縄の廃校に泊まることができました。集まった参加者は彼のファンばかり。つまりヨッピーファンミーティング in 沖縄と言っても過言ではありません。かくいうわたしも、長年彼のファンなのであります。そんなわけで、楽しかったイベントの思い出をまとめておきます。
BBQのお肉を焼いてくれるヨッピー。
「お肉いっぱい残ってる!」と積極的にお肉を焼いてくれるヨッピーさん。いい人!
夕方までの自由時間で、古宇利島までドライブへ。
台風の接近で、いつもの穏やかさはなく、荒々しい波の古宇利ビーチ。それでもインバウンド観光客は海に入ってます。すごいなぁ。
今年初のヤドカリをゲット。ヤンチャな子でした。
ビーチではイベント参加者たちが相撲やビーチフラッグで遊びました。鎖骨にボルトが埋まってるオバチャンは声援を飛ばす係に徹します。
島の中にはジラフ柄のヤギもいました。おいしs... キリンみたいでかわいい〜!
ドローンを飛ばして遊んでみた。
やたら楽しかったのは、ドローンを飛ばしたこと。間近でみたの、初めて!
コントローラーはわりかし普通で、さっと操作すると...
地面から浮き上がったら、ブーンと音を立てながら急上昇。羽根の回転音が結構大きいんですね。
みんなドローンに釘付け!何が楽しいというわけでもないんですが、操作の様子や上空へ向かうスピード感、結構音がするんだなとかホバリングすることにも新しい発見があって、おもしろかったなぁー。最高にエモい写真も撮れました。
夜になり、銭湯神であるヨッピーさんが「僕はお金を持っているので、高級銭湯に行く」と言い出しました。わたしも銭湯行くくらいの小銭は持ってます。ならば試してみようと向かった先は、ホテルオリオンモトブリゾート&スパの日帰りスパ。ここ数年でできた沖縄本島北部の高級な方のリゾートホテルです。
結構いい値段するんだな。日帰りだと大人2150円。やっぱいい値段するんだなぁ。その代わりアメニティ類は一式揃っているし、タオルも貸してもらえるし、変なお客さん(例えば、髪の毛をまとめずに浴槽に入る、走り回るこども達、こどもを注意しない親、騒がしい客などなど)がいなくて過ごしやすかったのはメリットです。浴槽も2つでサウナも割と普通ですが、価格帯で客を選んでいるような気がします。ちなみに銭湯神推奨の交互浴は、ここでも断念。水風呂に浸かれないっす...
夜中2時まで酒盛りで交流。
高級銭湯から戻ったのは24時近く。周辺は吸い込まれるほどに真っ暗で、校舎前の木に施されたイルミネーションが安心感を与えてくれます。
大部屋は男子部屋と女子部屋に分かれていました。男子部屋は酒盛りしながら大富豪したり、話に盛り上がったり。
女子部屋は完全にまったりモード。早く寝ようよ、という気配すら感じられます。
お風呂へ一緒に行ったアラフォー女子3人は男子部屋で飲み直すことに。気が付いたら襖を閉めて女子部屋は消灯。ちょうど寝不足ウィークだったので早めに寝たかったけど、そこはビールを飲んで覚醒し続けてよかった!参加者がヨッピー愛を語るシーンも多く、ヨッピーファンミーティング in 沖縄は夜遅くまで続きました。個人的には、サラッと終わったヨッピーさんの嫁自慢が印象的でした。
まとめ
ということで、沖縄本島北部は今帰仁村の「あいあいファーム」へ行ってきました。今回は一般利用ではなかったものの、施設のほぼ全体はレポートできたんじゃないかなと思います。沖縄旅行であいあいファームを利用する人は、おそらく家族連れでの滞在が多いだろうなぁ。海に面しているホテルではないですし、窓からの景色が山や草木なので、沖縄滞在=あいあいファームとはならないかもしれません。体力が有り余るお年頃のお子さんがいる家族旅行には良さげですね。
また、今回のような団体利用には最適です。セミナールームや体育館利用も可能なので、大勢でワイワイやりたい場合にはピッタリ。大人になると、小学校へ行く機会はほとんどありません。ですが、母校ではないのにどこか懐かしい気持ちが参加者全員に芽生えるはずですので、これが共通項となり団結感が生まれるんじゃないかな。
イベント参加の振り返りも少々書き残しておきます。ヨッピーさんの呼びかけで集まった見ず知らずの参加者たちは自己紹介の場もなく、会話をしながら相手を知り、大部屋で一晩過ごしたものの翌朝にはあっさり解散。何度も会話をした参加者とはSNSで繋がりましたが、あの空間で交流しきれなかった人もいて、自分のコミュ障っぷりは健在だなと改めて。今思い返しても楽しかったから、ヨッピーさんには仕事を絡めてまた沖縄に来てもらいたいな!いつでもメンソーレよ〜!
終わり。
住所:〒905-0064 沖縄県国頭郡今帰仁村湧川369
(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩