ガタガタ道の奥にある「山田農場」でヤギのチーズを買ってきた。

2018年1月25日

ガタガタ道の先に山小屋が現れた。

七飯の軍川(いくさがわ)にヤギのチーズを作っている「山田農場」があると知って、函館帰省中に買いに行くことにしました。沖縄ではヤギはとても身近な食材ですが、ヤギのチーズはメジャーではありません。なので北海道にあると知って、食べてみたくなったんです。軍川なんてほとんど来たことがなく、Googleマップ頼みで車を走らせました。しかし、道を進むと舗装しれいないガタガタ道になっていき... 木々の生い茂る山道に心細くなります。

七飯のガタガタ道を進む。

山道というか、実際にはまだ山には入ってないのですが、すぐ先には城岱スカイラインがあったりして、周辺は山に囲まれています。しばらくガタガタ道を進むと、道の脇に小屋が現れました。小屋の先にも登り道が続いてます。

この坂道の奥に、ヤギのチーズを作っている「山田農場チーズ工房」があるそうだ。

登り道を進むと、空が開け、山小屋のような建物があらわれました。この瞬間、「道を間違えてなかった」と安堵。ペーパードライバー的には、不慣れな道路を行くのが心細くて仕方なかったです。

ガタガタ道の先に山小屋が現れた。

こちらの建物が「山田農場チーズ工房」です。人の気配が全くなく困っていたら、空から声をかけられました。見上げると、山田農場の方が屋根の修理中!お家もお店も動物小屋も、全て手作りなんだって。奥さんが牧場に出ているというので、戻ってくるのを待ちます。補足しますと、この日は事前に「14〜15時に訪れる」と電話をしてから向かいました。常に売り場に立っているわけではなく、農作業の合間に販売しているので、時間指定で訪れると双方にストレスがないと思います。

この山小屋が「山田農場チーズ工房」の外観だ。

こちらは、山田農場の方が自ら開墾した農地。

山田農場のヤギ小屋と、おとなしい番犬。

青空の下、放牧されているヤギたち。山田農場ではなるべく自然に近い形で放牧しているんだって。

放牧されているヤギたち。

牧場から戻って来た奥さんに案内され、山田農場チーズ工房の建物に入ります。売り場はとても小さく、大人が2〜3人も入ればいっぱい。所狭しと様々なものが並んでいました。

山田農場チーズ工房の小さな店内。

いろいろと気になるものはありますが、まずはチーズ!山田農場で作っているチーズはヤギの乳から作られたチーズだと思っていたら、正しくはヤギと羊のミックスでした。ヤギと羊を混乳し、非加熱の生乳(なまにゅう)を元にチーズを作っているそうです。この日は20日、1ヶ月、3ヶ月と熟成期間がことなるチーズがあり、試食をしながら選びました。

ヤギのチーズを試食させてもらえた。

選んだチーズを包んでもらっている間に、お店の中をチェック。お店の方が気に入ったワインはBioが中心なのかな、赤・白いずれも並んでいました。おいしそうだけれども、間も無く実家帰省から沖縄に戻る身としては買うに買えず。

チーズの他にもBioワインを販売していた。

こちらには醤油やごま油などに混ざって、八重泉という泡盛も。こんなところに泡盛!?とびっくりしていたら、お店の方もお気に入りでお店に並べているんだって。

お店の方が気に入った調味料や泡盛も販売している。

木製の食器類やアクセサリーもあったり。

木製の食器類も。

農場で取れた無農薬のズッキーニも販売していました。これが大きくて立派!1本購入しちゃった。

無農薬で作られたズッキーニも売られていた。

さて、帰宅して山田農場のチーズをいただきました。この日は熟成期間20日(左)と3ヶ月(右)のチーズを購入しました。希望のグラム数を伝えると、おおよそそれに近い形でカットし、梱包してもらえます。

山田農場のヤギのチーズを2種類買ってきた(その1)。

熟成期間20日のチーズは140g、3ヶ月のチーズは90gでした。チーズはいずれも100g850円だったかな。

山田農場のヤギのチーズを2種類買ってきた(その2)。

梱包を解いて、それぞれチーズの色味や香り、触感を確認します。20日のは柔らかさと色味がフレッシュで、3ヶ月のは水分が飛んでハードに近く、香りも強め。

20日熟成のチーズ(左)と、3ヶ月熟成のチーズ(右)。

側面の色味と乾燥具合。こんなにも違いが出るんですね。熟成期間3ヶ月のチーズなんて、いぶりがっこのような濃い茶色。

熟成具合によって、色味が全く異なる。

それぞれスライスして食べてみました。熟成期間20日のチーズは、食感は異なれどモツァレラチーズのような風味です。混乳のリッチ感もあるし、ほのかに酸っぱい香りがチーズの若さのようです。ワインにも合いそうだし、シンプルにパンと薄切りチーズで食べてもおいしそう。3ヶ月熟成のチーズは、パルミジャーノのように乾燥しています。食べて見るとヤギや羊の独特なクセがあります。といっても食べにくいわけではなく、チビチビ食べるにはかなり良いアテです。これはワインとの相性が抜群だなぁ。

ヤギのチーズを薄くスライスして食べてみた。

ちょっと加熱して食べてみることに。山田農場の方にオススメされたおおば製パンにのせて軽くトーストしてみました。熟成期間20日はヤギのクセが殆ど感じられず、酸味のあるおおば製パンにマッチ!炙ることでチーズ表面に油分が湧き出るし、これだけで十分ご馳走だ。これは大アタリ!3ヶ月熟成のチーズも温めることで柔らかくなり、パンやワインだけではなく、じゃがいもとの相性もよいと思いました。いろんな食べ方が試せていいなぁと思う。

2種類のヤギチーズをパンに乗せて焼いてみた。

ということで、七飯の山奥にある「山田農場」で、ヤギと羊のチーズを購入してきました。わたしが購入したチーズは、ハードライプのガロという名前のチーズです。この日はハードタイプのガロしかありませんでしたが、仕込み状況によってリコッタチーズも取り扱っているんだって。リコッタも食べてみたいなぁ。お店を訪れる前に、営業時間や販売中のチーズについて電話確認をオススメします。

クセの強い食べ物が好きなわたし的にはおいしかったのですが、うちのおかんは苦手なようでした(そういう背景もあり、わたし一人で食べきれる分量しか買えなかった)。山田農場のチーズは一般的なチーズとは違い、クセが強いチーズです。万人ウケはしないでしょう。大沼周辺のイベントにも出店していることがあるので、イベント出店を見かけた時に試すのもアリですね。
終わり。

住所:〒041-1353 北海道亀田郡七飯町上軍川900-1

(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩

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ユッキー@毎日ビール

グルメブログ歴12年、沖縄移住10年。沖縄定番グルメからローカル店まで食べ歩き情報を綴ってます。国内外のビアバーめぐりに、旅・遊びの情報も。クラフトビール歴は16年、ホップの効いたビールが好き。

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