名護の「八重食堂」で沖縄そばを食べてきました。こちらは1973年創業という老舗店で、周辺にはスナックが軒を連ねる飲み屋街が、そして近くには名護市営市場もあります。このあたりは名護市が制定された1970年代から人の往来が多かったエリアなのでしょう。八重食堂は知名度も人気も高く、わたしが訪れた日もお店の外まで空席待ちができていました。専用駐車場はなさそうだったので、斜め向かいのコインパーキングに駐車しました。
店内に入るとテーブル席と小上がりがありました。客席数が少なく、それでいて地元客も観光客も訪れるお店です。そりゃあお店の外まで並ぶよなぁ。回転は早いでしょうから、さすがに60分待ちはないだろうと思います。
お食事メニューは三枚肉そば、ソーキそば、ミックスそば、そしてジューシーの4種類だけとシンプル。そばのサイズは小と大の2種類から選べます。食堂と名がついていますが、ちゃんぷるーなどは提供していません。八重食堂が八重そばとも呼ばれるのは、沖縄そば専門店だからなのでしょう。
今回はミックスそばの小(500円)を注文してみました。器には麺と三枚肉と本ソーキの2種類のお肉、そしてネギが乗せられています。おや、汁なしで提供されるのですね。これには理由があって...
八重食堂ではヤカンに入れられたスープをセルフで注ぐ方式をとっています。蓋を持ち上げると、熱々のスープから豚骨の香りがふんわりと立ち上ります。
たっぷり注いじゃおうか、途中で味変するなら半分くらいに留めておこうか... 考えを巡らせながらとくとくと注ぎました。八重食堂がヤカンそばと呼ばれるのは、セルフで注ぐことが由来しています。
はい、ミックスそばが完成。
まずはスープから。沖縄そばは地域によって味わいが異なります。名護地域のスープは豚骨を用いているのが特徴です。八重食堂のスープにも豚骨が使われており、そこに鰹と昆布を加えるそうです。奥深く、それでいてあっさり。名護のスープ、好き!
名護地域の麺にも特徴があり、幅のある平打ち麺でシンプルな味です。プリッとした食感ではないけれど、シンプルな麺があっさり奥深いスープによく合うのです。おいしかった。
ミックスそばの小サイズには2種類のお肉がそれぞれ2つずつ乗せられていました。こちらは三枚肉。ほどよく柔らかで食べやすく、味付けはやや濃い感じ。
一方の本ソーキは、可食部と硬い骨がほろほろと外れるほど煮込まれています。本ソーキは骨が硬くアッサリとしています。三枚肉と本ソーキ、どっちもおいしい!
ラストスパートにヤカンのスープを追加。
そのままいただいてもおいしいけれど、卓上調味料があるので味変を試してみます。
ここはやはりコーレーグース。豚・鰹・昆布のあっさりスープがキュッと引き締まり、より一層おいしくなりました。
食事のシメはジューシー(150円)を。沖縄風の炊き込みごはんには、昆布やニンジンなどが入って、やや薄味。でも豚の脂も炊き込まれて、コッサリ(アッサリとコッテリの中間)な味わいでした。おいしかったなぁ、そばのスープを浸して食べてもウマいんだよなぁ。
ということで、名護市城にある「八重食堂」に行ってきました。八重そばだとかヤカンそばと呼ばれて親しまれる老舗店は、豚骨と鰹、昆布の旨味を感じるあっさり系のおいしいお店でした。そばのサイズは小と大の2種類あり、小が並、大は大盛りと考えればOKです。
人気店ですから、ランチのピークタイムを外すことをオススメします。老舗の沖縄そば、味わい深い歴史を感じますね。名護は沖縄そばの名店が多く、開拓のやりがいを感じます。
終わり。
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お店の情報
店名 | 八重食堂 |
住所 | 〒905-0013 沖縄県名護市城1丁目9-3 |
営業時間 | 11時〜15時 |
定休日 | 火曜 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |