「札幌開拓使麦酒醸造所賣捌所」開拓使の工場跡でビールを飲んできた。

2018年9月10日

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所」の赤レンガな外観

札幌に住んでいた時に、もっと訪れておけばよかった場所。それがサッポロファクトリーです。クラフトビールにハマる前の私には、サッポロファクトリーはただの商業施設に見えていました。実は、そうじゃなかったんです。明治の時代に行われた北海道開拓と深い結びつきのある場所だったんですね。今では当時を想像しただけでグッときてしまう... そんな感じで、今回は歴史背景にも触れつつ、サッポロファクトリー内にある「札幌開拓使麦酒醸造所」見学やいただいたビールのレポートをしていきます。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所」で無料見学&有料試飲。

札幌開拓使麦酒醸造所ってなに?

時は明治9年(1876年)、北海道開拓使時代に遡ります。この開拓使時代が胸熱で、感情のままに文章化すると確実に長くなりますから、それについては大幅カット。興味のある方はサッポロビール博物館のプレミアムツアーに参加してほしい。もちろん、この札幌開拓使麦酒醸造所を訪れることで、激動の時代から続いた日本のビールの歴史に触れることができます。抜粋して書くと明治9年9月、麦酒醸造所と葡萄酒醸造所が作られました。この麦酒醸造所こそが、サッポロビールの前身となる「札幌開拓使麦酒醸造所」なのです。この跡地にサッポロファクトリーがあります。

どこにあるの?

札幌開拓使麦酒醸造所は、札幌市内の中心部にあります。札幌市内を流れる創成川の東側にあって、さっぽろ大通公園や大通バスセンターから歩ける距離です。わたしが住んでいた頃は創成川から先に向かうのが気持ち的に億劫だったけど、ここ数年の再開発で景観が整備され、気楽に移動できるようになりました。関連施設のサッポロビール園からだと徒歩20分くらいでしょうか。歩ける距離ですが旅先特有の時短のため、我々はタクシーに乗って移動しました。

無料で見学できるミニサイズ見学館。

それでは、札幌開拓使麦酒醸造所にある見学館へ向かいましょう。こちらのレンガ建物は大正時代につくられたもので、今ではビールの醸造設備や見学用のパネル、札幌開拓使麦酒醸造所の情報を展示しているそうです。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所・見学館」入り口。

見学館の中に入ると、まずは2階へ向かう階段。札幌ビールのタペストリーに向かって登ります。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所・見学館」を無料で見学するために2階へ向かう。

2階は1フロアで、実験や実習を行うようなキッチン設備が2つありました。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所・見学館」のキッチン(?)。

展示物も少しだけ。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所・見学館」にある昔の広告宣伝物。

2階からは階下の醸造設備を眺めることができます。ここでは実際に醸造を行なっているそうですが、設備サイズから製造量はそこまで多くなさそうだなと予想できます。きっと、復刻札幌製麦酒とか何種類かある開拓使麦酒を作っているんだろうなぁ。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒醸造所・見学館」の内部。

ミニサイズの見学館は10分もあれば見学終了です。ガッツリ見学するなら、間違いなくサッポロビール博物館がオススメですが、こちらは醸造設備があるので、運良く醸造中に訪れられば面白いかもしれません。普通、醸造中の様子を見ることなんてできませんし、そもそも麦酒作りの最中に見学できるなんて知らない方も多いでしょう。釜の中を掃除したり、モルトカスを出したり結構面白いのになぁなんて思いながら、お待ちかねのビールタイムへ向かいました!

見学後は、賣捌所で有料試飲(1杯250円!)を堪能。

札幌開拓使麦酒醸造所には賣捌所(うりさばきしょ)という有料試飲スペースがあります。こんなところがあったなんて、元札幌市民なのに、全然知らなかった!賣捌所の営業時間は11時〜20時、定休日はサッポロファクトリーに準ずるようです。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」の外観。

テラス席と店内席がありますが、店内は席数が限られています。天気さえ良ければテラスで間違いなし。ここなら多少騒がしくても気にならないし、ペットの散歩中に立ち寄ってもOKでしょう。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」の客席。

お店の横には、貯酒タンクがありました。醸造したビールをここで貯蔵しているんだろうか。となると、配管どうなってんだろう。醸造設備とは少し距離があるので、気になります。

「札幌開拓使麦酒・賣捌所」の真横にある貯蔵タンク。

疑問はともかく、ビールをいただきましょう。賣捌所の入り口に「自慢の地ビール有料試飲してみませんか!」の看板。先ほどの醸造施設で作られたの他にもサッポロのビールがあるようです。よーし、売り捌かれましょ!

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」の有料試飲、するする〜!

店内は非常にコンパクト。注文カウンターと、テーブル席が数席あるだけです。レジ前には、本日のビールメニューがありました。開拓使麦酒(ろ過)、開拓使麦酒(未ろ過)、レッドスター、サッポロクラシックに加え、エーデルピルスとクリスタルヴァイツェンです。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」のビール銘柄と価格。

どのビールも1杯250ですから、アレもコレも飲みたーい!と、席に戻ると大人2人で4杯のビールが。1000円で4杯は安い!ありがたいことです。購入したのは、エーデルピルス2杯と開拓使麦酒2種だったかな。

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」の有料試飲は4種類試してみた。

賣捌所では簡単なおつまみも販売していて、チーズは1ピース50円、焼とうきびは1つ100円でした。サク飲み仕様の簡易おつまみ、ありがたい!

サッポロファクトリー内「札幌開拓使麦酒・賣捌所」のおつまみは、簡単なものが少しだけ。

期間限定でジンギスカンビヤガーデンもやっている!

賣捌所でビールを飲み干し、そろそろ宿方面へ戻ろうか〜というタイミングで見つけてしまいました。サッポロファクトリーの外側でビアガーデンが行われている!調べて見ると、サッポフロファクトリー1階にはビヤケラー札幌開拓使店というビヤホールがあって、毎年5月中旬から9月中旬まで外での営業も行なっているそうです。ジンギスカン食べ放題もあればビール飲み放題もあるらしい。こっちも良さげだな〜!

サッポロファクトリーの外にある「札幌開拓使ジンギスカンビヤガーデン」は期間限定。ジンギスカンの食べ放題がある。

まとめ

ということで、サッポロファクトリーにある「札幌開拓使麦酒醸造所」の見学館と賣捌所を訪れました。日本のビールの歴史は、まさにこの場所から始まったわけです。北海道出身でビール好きなわたし的には胸熱すぎ!この施設の見学館は無料ですが、見所が少ないのでサクッと見学し終わります。先にも書いた通り醸造中ならもっと楽しめそうだなぁ。賣捌所はビールの料金も安いですし、かといって長居するような場所でもありませんから、休憩がてら立ち寄ってのサク飲み利用がよさそうです。ガチ飲みする場合は、サッポフロファクトリー1階にあるビヤケラー札幌開拓使店を使いましょう!こちらでも札幌開拓使麦酒のビールがいただけますよ。
終わり。

住所:〒060-0032 北海道札幌市中央区北2条東4丁目1
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩

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ユッキー@毎日ビール

沖縄移住10年のブロガーによる、定番グルメからローカル店まで沖縄情報。国内外の旅グルメ・ビアバーめぐりの情報も。クラフトビール歴は16年、ブログ歴12年、カーチャン歴7年。

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