昼間に栄町市場を歩いていた時のこと。なんとなくぶらぶらとしていた時に、通りの奥にパン屋さん「ザ サカエマチ アーケード ベーカリー(THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERY)」を発見しました。場所の説明がとても難しいのですが、栄町市場には子育て支援センター的なつどいの広場わくわくという施設があるので、それを背中にこの通りを目指せば見つかるはずです。
かのう家の脇を進むと、左手に小さなザ サカエマチ アーケード ベーカリー(THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERY)がありました。毎日営業ではなく、月・水・金曜のみオープンしているそう。
このコンパクトなお店の様子から、パンは栄町で焼いているはずがない、と思いました。もしかすると、どこかの系列かもなぁとパンを眺めてみると、繁多川と名のついたパンが並んでいることに気付きました。お店の方に声をかけてみると、那覇の人気店・いまいパンの系列と判明!そっか、いまいパンで焼いたパンをここまで運んできているのですね。
いまいパンと同じようなラインナップかと思ったら、わたしの好きなハード系パンは、ほぼ並んでいませんでした。お惣菜パンや菓子パンが中心のようです。
お話を聞いたところ、栄町のお客さんが好きそうなパンを選りすぐりお店に並べている、とのこと。地域に根付いたパン屋さんにしたいという想いも伝わってきました。
どのパン屋さんでも人気のラウンドパン。こちらのお店でも売り切れてしまう人気ぶりだそう。ふわふわでおいしいもんね。
パンだけじゃなく、焼き菓子も販売しています。旬の食材を使った焼き菓子も並ぶことがあるので、見つけたら即買いです。
栄町市場という、お店とお客さんの距離が近い場所です。お店の方ともアレコレお話をさせてもらいつつ、この日選んで購入したパンはこんなところでした。
まずは、シナモンロール(400円)のご紹介。他のお客さんとの会話で「ウチのオススメはコレ!」と聞こえてきて、追加購入しました。実はこれまでの人生で、シナモンロールと距離を置いて生きてきました。いつかどこかのお店のシナモンロールを食べたところ、シナモンが強すぎて気持ちが悪くなったことがあって。でも、このお店のシナモンロールには、どこか惹かれてしまったんですよね。
ザ サカエマチ アーケード ベーカリー(THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERY)のシナモンロールは、湯種製法を取り入れたもっちり、ふわふわ生地。そしてシナモン感は控えめでした。口元に近づけてもほんのり香る程度。そこに爽やかなチーズクリームが乗せられて、全体をまとめています。甘さも強すぎず、優しい甘さの練乳を配合しているそうです。これ、おいしいですねぇ。シナモンロールを克服できた気がして、なんだかちょっと嬉しい!
こちらは、繁多川豆乳パン(330円)。カットされて袋詰めされているので、サッと卓上に出したら、そのままパッと食べられます。ほんのり甘く、もっちりしすぎない食べやすい柔らかさです。スープとの食べ合わせもよし。たっぷり入っていたので、2日くらいかけて食べようかなと思っていたのですが、このパンがお子サマーに大ヒット。あっという間に半分食べてしまいました。男児、すごい食欲だなぁ。
さきほどの繁多川豆乳パンにトッピングをして、お惣菜パンとして売られていたのは、豆乳パンのタルティーヌ(ラタトゥイユ味、160円)です。店頭で見た感じ、同じパンだと思わずについタルティーヌを購入してしまいました。お肉ゴロゴロとしたミートソースは、スパイシーでトマトを感じるしっかり味。トップに乗せたチーズとスパイス感で食べ進めました。硬すぎないパンなので年齢問わず食べやすそうです。
栄町市場を歩いていると、ネコチェンをよく見かけけます。それで売られているんだろうなというのが、こちらの栄町ねこメロンパン(250円)です。いろんな表情したネコチェンが並んでいて、好きなものを選ばせてもらいました。お子サマー向けに買ったのに、「可愛くて食べられない」といわれてしまい、ひとくちサイズにカットして食べてもらいました。お子サマー曰く、猫耳はチョコ味だそうです。
期間限定の焼き菓子、ゴールドバレルパインとココナッツのパイ(360円)のラスイチをゲットできました。いただいてみるとタルト生地のサク感に、繊維質なサク・シャリ感。甘さ控えめで、ほんのりパインが広がります。くちびるがペッタリするほどオイリーで、たっぷり贅沢にバターなどが使われていそうです。朝ごはんにコーヒーと合わせていただきました。
こちらはみんなでつまみたい、黒糖かりんとう(180円)。食パンの耳を使い、ザクザク、ボリボリと食べ続けてしまうおいしさです。たっぷり入ってこの価格。家族や仲間と分かち合える大容量サイズですね。
これ、油っぽくなくて食べやすいんです。きっとノンフライじゃないかなぁ。食べる部位によって硬さが異なり、いろんな食感が楽しめます。黒糖由来の甘さもクドくないし、クセになるおいしさで、あっという間に一袋ペロリでした。
ということで。那覇市の栄町市場にある小さなパン屋さん「ザ サカエマチ アーケード ベーカリー(THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERY)」を訪れました。知名度のあるいまいパンの姉妹店でありながらも、サカエマチアーケードベーカリーという店名にしたのは、地域に根付いたパン屋さんを目指したかったためだそう。並んでいるパンを見ても、周辺地域の方が好んで購入しそうなものばかり。お店を訪れるお客さんもリピーターが多そうで、目指している姿が既にそこに存在していました。
地域に馴染み、親しまれるパン屋さん。従来のパン屋さんって、そういうものだったような気がします。有名店となり、遠くからパンを求めて購入にくるお客さんが増えたとしても、お店のオーナーさんがやりたいことをしっかり実現させている様子を垣間見れたのは、わたしにとっても有益でした。初心というのは、忘れてはいけないものですね。わたしもがんばろ。
終わり。
お店の情報
店名 | ザ サカエマチ アーケード ベーカリー(THE SAKAEMACHI ARCADE BAKERY) |
住所 | 〒902-0067 沖縄県那覇市安里385 |
営業時間 | 11時〜17時頃 |
定休日 | 火・木・土・日曜 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |