大阪で迎えた朝。滞在先のベッドで、どこで朝ごはんを食べようかなと調べます。おにぎり屋さんだとか卵かけごはんのお店などが目に止まり、しばらく悩みました。最終的にわたしが向かったのは、JR大阪駅 御堂筋南口からすぐの新梅田食道街です。1950年開業のガード下の飲食店街は、わたしの胸をドキュンズキュンと撃ち抜きました。
ここには100軒ほどの飲食店があるそうです。喫茶店や串カツ屋さん、パン屋さんにお寿司屋さん、そして今回は訪れられなかったけれど、ピルスナーウルケル専門店のひょうたんやもあるみたい。ビール好きなわたし、大阪遠征する理由がまたひとつ増えちゃったなぁ。
朝早い時間に新梅田食道街を訪れたので、通勤移動している人が多く見られます。そんな中、赤い提灯に近づくわたし。こちらが今回の目的地「大阪屋」です。古き良き昭和な香りが色濃く残る居酒屋さんで、1971年創業というので、この記事を書いている時点で53年営業していることになります。
こちらは朝7時から飲めちゃう居酒屋で、わたしが到着したのは朝9時前のこと。この時間から既にほとんどのお客さんがお酒を飲んでおり、軟骨からあげとかスルメ天とかオーダーが入っていきます。そんな中、「どないしてん」「おおきに」の関西弁が飛びかい、ここにしてよかったなと思いました。
入店したソロ客のわたし、カウンター席に案内されました。早い時間は1階席だけの営業です。カウンター上に小鉢が並び、ポテサラでハイボールやらメガハイやらを飲むお客さんばかり。わたしも小鉢をアテにビールを煽りたかったけれど、服薬中でお酒を飲めない期間だったので我慢です。
こちらが大阪屋のメニューです。今回は7時〜15時まで提供している朝定食を目当てに訪れました。朝から1階でつまめるフードメニューもあります。小鉢類に焼き物・揚げ物など。手がかからず、サッと提供されるものが多い感じ。外気が入り込むカウンター席に座ったので、季節柄かなり寒く、何か温かい食べ物がないか探しました。が、おでんは15時からだそう。残念。ちなみに昼定食もあるみたいです。
メニューを選んでいると、お店のお母さんが「定食〜?」と声をかけてくださいました。その流れで朝定食を注文します。朝定食は、玉子ごはん・とろろごはん・納豆ごはんの3種類。いずれも350円とリーズナブルです。
わたしは玉子ごはんを注文。ササッとTHE日本の朝ごはんがやってきました。ごはん半分でと言ったのに、普通に結構な盛りで着丼です。なんてことないごはんですが、一口頬張ってにんまり。この「普通」がよいのです。味噌汁はさっぱりとした味付けで、塩辛さは控えめ。具材はワカメとネギと小さな角切りのお豆腐が入っています。
玉子かけごはん、どうやって食べますか?わたしは玉子を溶いて、白飯に掛け回すのが好きです。玉子を持ち上げようとしたら、この弾力!鮮度が良さそうですね。
チャッチャッチャッと玉子を溶き、ごはんにかけ回します。
卓上調味料の中から醤油を選び…
バーッと醤油を回します。なんてことない朝ごはんの様子、そのものです。
この後、ごはんと玉子を混ぜ合わせ、いただきました。うん、いかにも普通。普通だからこそ、毎日でも食べ飽きない。自分がもし梅田勤務だったなら、朝通り掛かりにここに立ち寄り、朝ごはんしてそうだなぁと想像を膨らませました。
朝定食だけでは寂しい気がして、大阪屋の名物であるどてミックス(450円)もいただきます。
主な具材は、ほろほろのすじ肉、とろとろに煮込まれた大根、食感を楽しむこんにゃく。白味噌ベースに甘い味付けで、それがまた朝にちょうど良い気がします。小皿サイズでポーションは控えめですが、温かいフードは寒さを凌いでくれますね。
途中、一味唐辛子を振りかけます。甘い煮汁がピリリと引き締まり、これまたウマし。
朝定食の後半、TKGにどてミックスをオンしました。甘さと煮汁の出汁が加わり、これまた朝にピッタリ。甘さの合間にたくあんの塩気を挟みつつ、最後はガガッと掻き込みました。
ということで、大阪市の新梅田食道街にある「大阪屋」で朝ごはんを食べてきました。このご時世に350円で朝ごはんを食べられるのは、相当貴重なスポットですね。お食事は質素ですが、お好みでどてミックスや小鉢など、好きなメニューを追加できるのはポイント高めです。
昼定食のニーズもあるでしょうし、夕方からの1階立ち飲み・2階飲みも楽しそう。こういう昭和なお店が大好きなので、またいつかこのガード下に立ち寄り、その時はメガジョッキでも傾けたいものですね。
終わり。
お店の情報
店名 | 大阪屋 |
住所 | 〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町9-22 新梅田食道街 |
営業時間 | 7時〜23時 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし |