沖縄在住のスーパードラマーLEON、SEX MACHINEGUNSを脱退。

2019年2月23日

2019年3月5日のライブをもち、SEX MACHINEGUNSのドラマーLEONが脱退することになった。

2019年2月22日。にゃんにゃんにゃんの猫の日に事件が起こった。

非公式ではあるものの、SEX MACHINEGUNSのオフィシャルと同じくらい情報発信してくれているアカウントさんが、こんなツイートをしていたのである(この記事を書いている間にツイート自体は削除されてしまったらしいが、引用元のテキストなどは残っているのでこのままにしておく)。

そのとき、世界が止まった。恋かよ。

アウトプットで頭を整理することにした。

そこから2時間。スヤスヤのお子サマーの横で卒倒しそうになったり、猛烈に凹んだり、思考停止してみたり、吐き気を催したり、鬱打氏脳になったり、東京時代につるんでもだっていたライブ仲間と交流をしてみたり。様々な感情を経て、ビールを飲みながらアウトプットをまとめることにした。前任のケンイチ脱退の時にはこんなことはしなかった。私が勝手に南の島のスーパードラマーと呼んでいるレオンは、記事にまとめたくなるほどに影響が大きかったのだ。

こうなると、一度頭を整理したくなる。ということで、真夜中にPCを立ち上げ、ビール片手にこの記事を書くことにした。終わりが何時になるのか若干不安だ(着手は24時過ぎ、ここまで書いて25時)。

先に書いておくが、ほんとのところなんてバンドメンバー間でしかわからない。邪推もしたくなるが、公式発表以上の情報がわかるものではないし、過去何度も繰り返してきた脱退・解散・活停の経験から、おそらく今回もこの公式発表以上の情報は特に出てこないものと思われる。それでは、以下わたしが垂れ流した様々な思いが渦巻くツイートをまとめてゆく。

思考停止→鬱打氏脳→脳内整理の回顧録→立ち直り

先にも掲載しているSEX MACHINEGUNS非公式アカウントのツイートを見て、反射的に反応してしまった。レオンが脱退するなんて、1mmも考えたことがなかった。

すぐさま、思考回路は完全ショートしていた模様。イベントでハコ行ったところでアーティストと交流できるはずもないのに、何言ってんだコイツ。

第6期のマシンガンズは非常に安定して見えていたのに、それがガラガラと音を立てて崩れていった様子がこちら。2002年頃から見始めた中で、もっとも安定していた4年半が、終焉を迎えるわけだ。頭の整理がつかない。

SEX MACHINEGUNS非公式アカウントのツイートは、FC向けの先行情報をソースとしたものだった。何か間違いではないか?と一縷の望みをかけ、何度も公式サイトをリロードした結果がこれだ。リアルに吐き気をもよおした。どんだけマシンガンズが好きなのか。

ここからは、2014年の沖縄移住からの5年弱を回顧。特にマシンガンズに特化した内容になっている。意図せず鉢合わせた時も思考回路ショートしたな。我が人生、応用力に乏しい。

レオンが加入する前からサポートとしてドラムを叩く姿を見て、わたしは「どうかマシンガンズに加入して欲しい」と願っていた。この時、正式メンバー2名、ドラム・ギターがサポート状態だったので、活動も安定しないしライブ本数も少なく寂しかったのだ。何よりドラムが楽曲にマッチしている。あとはこなれさえすれば抜群だと思っていた。そうしてわたしが沖縄移住した同じ2014年、レオンはマシンガンズの正式メンバーとなった。なんとラッキーなことか!活動の安定および沖縄に地縁ができた事による喜びは計り知れなかった。人を介していい話も聞けた。一番街付近の飲食店の人から「こないだそこの焼鳥屋さんでメンバーが飲んでたよ」と教えてもらうこともあった。年に数回マシンガンズが沖縄に来てライブするのは、レオンがドラマーとしてジョインしてくれたからだ。これは間違いない。彼のおかげでわたしは様々な恩恵を受けることができた。

レオンがメンバーだからこそ沖縄に来ることが多かったマシンガンズ。彼の脱退により、バンドは沖縄に来なくなるだろう。そもそも沖縄のマシンガー人口が少なすぎる。バンT着て沖縄歩き回ってるの何人いるんだろう。この島でマシンガンズのライブが見られなくなること、そしてマシンガンズほどのバンドが奏でるサウンドにバチッとハマるドラムを叩けるドラマーは他にいるのだろうか。レオンの叩くマシンガンズがお気に入りすぎて、もう聞くチャンスの無さが悔しい。

悔しいといえば、数年前の米軍基地開放日のこと。基地イベントではライブをよくやるのだけれども、何故かマシンガンズが出演することになり、米軍関係者に演奏を見せつけてやって欲しい!と思って意気込んでいた。しかしイベント数日前に軍関係者による事件があり、イベント事態開催されなかった。もちろんライブも。米軍関係者にブチ切れたのは、あの時くらいのものだ。あのチャンスは2度と来ない。レオンが去ってしまったら、確実にチャンスはない。

レオン在席中のうちにもう一度マシンガンズを見に行こうと、最後のライブ情報を探す。日程は3月5日。チケット発売はまだしている。家族のカレンダーでスケジュール確認。ご主人サマーが逃去出張中で、育児任せられる人がいない... 積んだ... ナチュラルに凹んだ。

もともと2/23はセブンスヘブンコザへライブを見に行く予定だった。ジョージ紫と高崎晃となれば行かない理由がない。そこにレオンがいるのは当たり前の風景で、チケット予約時には全く意識していなかったものの、脱退発表→翌日ライブというスムーズすぎる流れ、しかも日帰りの予定を宿泊にチェンジしたことも含めて全てがどハマりすぎてて、何かに呼ばれたような気がしてならない。マシンガンズメンバーであるうちのレオンに会える。よかった。

もう2度と、こんなシーンに立ち会うことはできないのだろうか。そう考えるだけで落ち込んでしまう。育児期で県外に出る時間がなかなか取れず、フルタイム勤務ではあるものの保育料でお金は飛んでいくし、そう考えると時間もお金もない中でライブを見にいくなんてほんと難しい。沖縄でマシンガンズのライブに立ち会えることのなんという幸せなことか。レオンありがとう。あなたのおかげで、沖縄移住後5年近くをとても楽しませてもらいました。

メンバーが更新したSNSをまとめておく。

バンドメンバーやバンドのアカウントが今回の脱退について更新したものを集めておこうと思う。

一通り出揃ったので、発表から2日後の夜(2019/2/24)に追記。みな綺麗に脱退理由を述べていない。音楽性の不一致だとか、一身上の都合だとか、そういうのもないのだなぁと思いつつ。まあ、事務所的になのかバンド的になのか、脱退理由を提示しない方針になったんだろうな、と思う。嘘でも言ってくれればファン心理的には楽になれるのだけれども。どうかラストライブでレオン本人の口から理由を発表してくれることを願う。大人の事情的な理由をつくってくれたっていい。ファン心理のために、どうか、ぜひ。

あと、不思議なんですが、バンドの公式SNSアカウントがあるのに、どうして何も発表しないんでしょう。公式サイトにレオン脱退の告知があるのならば、そこに誘導するだけでもいいんです。公式サイトに書けばいい時代はもうとっくに終わっていて、公式SNSアカウントに「お知らせがあります」って該当URLを貼り付ければいいだけなんです。とても簡単なのだけど... このあたり、SNS運用が回っていない感じ。こういう話こそ後手に回ってはいけないと思います。

教訓とまとめ。

今回のレオン脱退は、今この記事を書き上げようとしている今でさえも、まるで夢のようで。現実感が全くない。昨年後半には高評価のアルバムをリリースし、BS番組・10年ぶりの地上波とテレビ番組にも登場。ツイッターのトレンドワードに「みかんのうた」が入ったほど!このSNS時代にやっとマシンガンズの活動が広まった!なのに、この勢いを止めてしまうことになるであろうレオンの脱退... ここに至るまでの経緯はわからないにしろ、メンバーで話し合った結果だそうなので、致し方ないと思うのだ。外野がアレコレ言ったところで、脱退に向けて動いているメンバーたちが変わるはずもない。

脱退ツイートを見てから2時間。やっと落ち着いた頃に、ふとグルクンマスクの言葉を思い出した。グルクンさんは事あるごとに「今見に行かなければ後悔する」というようなことをツイートするl。それは彼らが命をかけてプロレスしていることを指している他にも意味合いがあるとは思う。怪我や多少の無理を押してもリングに上がる彼らは、ちょっとしたミスで一生物の怪我をしたり命を落とす危険と隣り合わせなのだと思う。合わせて年齢の壁もあるはずだ。だからこそ「今見に行かなければ」ならない存在だとわたしは思う。

同じ原理で、わたしはマシンガンズを見るために東京へ、台湾へ飛んだのだ。いま見なければ、いま行かなければ、いま買わなければ、いま。なのに、いくつものスケジュールを見て対バンはいいかなとスルーしてしまった自分がいる。レオンの脱退の前から、2019年のスケジュールが遅いなというのは感じていたのだけれども、そういう変な気付きは割と直感的に当たるものなのかもしれないね。いくつかの点や違和感が線になってしまった今、もはや手遅れなのだけれども、こういう思いをしないためにも見たいものは見にいく・行きたいものは行く、という調整をしなければと思った次第。

人生残すところ40年、と思いきや1分後どうなってるかわからないよーなもんだから。行ける環境の人はもちろん、多少無理してでも行ける場合は好きなこと・やりたいことをやって楽しく生きるべしと私は思うのです。ともかく、レオンはお疲れ様でした。4年以上も沖縄からライブやツアーにまわってくれて、ありがとう。楽しい時間をていきょうしてもらいました。わたしはこれからもセブンスに行くし、フツーにライブを見てフツーに盛り上がってると思う。だからこれからもかっこいいドラムを見せてね!ゆたしく〜。

書き上げるのに2時間半を要しました。以上で、レオンの脱退に関する混乱を落ち着かせるための頭の整理エントリーを終了いたします。
終わり。

【2019年2月24日追記】発表翌日23日、セブンスヘブンのイベントに行ってきた。

偶然にも、レオン脱退告知の翌日23日にセブンスヘブンへ行く予定でチケットを元々押さえていました。傷心を抱えたままハコに突撃。

ビールをよく飲むので、バーカウンター目の前の座席に入るも、無駄に失恋した心境になる。

しかし、音楽というのは不思議なもので、3部構成の中盤くらいから、レオン脱退ニュースのことを忘れてライブに没頭し始めました。やっぱライブは楽しいなぁ!

ライブを終えて思ったことは、レオンは「マシンガンズのレオン」の前に「セブンスヘブンのレオン」であること。そもそもわたしが「レオンすげぇ!」と思ったのはマシンガンズ加入前だった、ということを思い出しました。彼自身がそれを意識しているかどうかは別として、レオンはレオンなんですよね。譜面を見ながらドラムを叩く姿はマシンガンズ加入前のサポート時代と変わらないなぁと思ったし、Deep Purpleをジョージパパやレイさんと演奏しているのを見ても、ホームはここだというのを改めて思ったんです。もちろん、彼の脱退でマシンガンズの戦力が欠けることに変わりはないのですが、結論としてわたしはレオンの奏でる音のファンであり、そもそもセブンスヘブンがお気に入りなわけで...

とりとめのない文章になってしまうのですが、マシンガンズからスーパードラマーが抜けてしまうことは悲しいのだけど、その悲しみを払拭するほどイベントが楽しくて。おかげで腹が座ったというか、もうメンバー同士で結論を出したのだから仕方のないことだと現実をしっかり受け止めてしまったように思います。もちろん、仮や嘘でも理由が欲しいという気持ちはありますが、発表段階でメンバーは一歩先に踏み出しているわけだから、ファンのために今更答えを用意することは考えてもないかも。

わたしはマシンガンズは大好きだし、スーパードラマー・レオンのことも大好きです。だったら両方応援するよ。昨日のライブで、レオンはマシンガンズのグッズを身につけていました。驚いて二度見したほどです。マシンガーが来るイベントでもなく、脱退発表翌日でもあるのに、わざわざラバーバンドを身に着ける必要ないでしょ。だけど身につけてステージに立ってるというのが、なんとも感慨深かった。ただ、これを見て、レオンはマシンガンズを嫌いになって脱退するんじゃないだろうなと、自分の中で納得する答えを出しました。これが正解かどうかはわかりません。でも、それでいいんです。だって本当の答えはバンド側から出すはずないのだから。そんな感じで、この件についてはこれで最後にしようと思います。

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ユッキー@毎日ビール

沖縄移住10年のブロガーによる、定番グルメからローカル店まで沖縄情報。国内外の旅グルメ・ビアバーめぐりの情報も。クラフトビール歴は16年、ブログ歴12年、カーチャン歴7年。

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