先日、ご主人サマーのお友達が新婚旅行で沖縄に来ていたので、夜に飲みに行くことになりました。仕事終わりに歩いて向かったのは、沖縄の地の魚がおいしいと評判の「いゆじ」さん。那覇は泊の、少し入り組んだ場所にあります。お隣には産婦人科の糸数病院があるので、そこを目指して訪れれば間違いなし。
皆さん、わたしより早く到着していたので先に始められていまして、到着してすぐにお刺身4点盛りと島豆腐の冷や奴がやってきました。
何はともあれ、まずは乾杯!ということで、オリオンビール(400円)を。
ビールのアテは近海でとれた魚!沖縄でお刺身を食べようとしてもおいしいお店がなかなか無いのですが、いゆじさんのお刺身はおいしかった!皮目を炙って香ばしさを出していたり、身が厚めに切られていて食べ応えがありました。
続いてザルもずく(400円)。大きなザルにもずくがてんこもり。
そばを食べるように、もずくを出汁につけていただきます。わさびも合う!これ、かなり気に入りました。
オーダーしたしらす大根サラダよりおいしいよ、とお店の方に言われて出てきたサラダなので料理名がわかりません。こちらのサラダは火の通った白身魚が盛りつけられていて、マスタードソースがいいアクセントになっていました。
もう少し食べたいね、とオーダーした地魚のみそたたき(950円)。いくつかのお魚が大きめのたたかれて、少し濃い味噌の味付けで出てきました。これを、
こうやって海苔で巻いていただきます。味噌と海苔の風味、そして新鮮な魚の味がミックスされて美味~!これ、かなりのヒットです。海苔で巻かなくてもみそたたきだけで酒のアテになりますね。FBに写真アップしたら酒飲みたちの食いつきが凄かったです。
いゆじさん、どれを食べてもおいしいので、途中で何度もビールを追加せざるをえません。もちろん島酒も揃っていて、有名な島酒ではなく地元の人が飲むような名前を知らない泡盛がたくさんありました。ご主人サマーとお友達の方が北谷の一本松や、宮古島のニコニコ太郎という泡盛を珍しがって飲んでいました。メニューの泡盛はどれでも1合500円でした。
名前に惹かれた惹かれたエチオピア煮つけ(900円)。エチオピアって国の名前だと思っていたので、エチオピア風の味付けなのかと思ったら、エチオピアっていうスズキ目シマガツオ科のお魚でした。淡白な白身魚なので、濃いめの煮汁がマッチしておいしかった。
最後のシメにザーサイ(150円)をつまみつつ、島酒の水割りをちびちび舐めてみたり。(体質的に蒸留酒が苦手なのか、島酒たくさん飲んじゃうと翌日大変なんですぅ~)
島酒っていうのは泡盛のことなんですが、沖縄の人たちは島に関するものに「島」をつけます。島人、島野菜、島酒、島魚、島ぞうり、島唄。そもそも沖縄のことを「シマ」って呼ぶなぁ。自分たちのシマに、愛着があるってことなんでしょう。
という感じで「いゆじ」さんのおいしい海鮮料理をアテにビールを飲んできました。いゆじさん、どれを食べてもおいしいので、このお店は間違いないです。沖縄観光で友達が来たら、下手な居酒屋に連れて行くより、いゆじさんに連れて行きたいと思いました。カウンターがあるので一人でも大丈夫ですね。ここはまた食べに行きたいお店です!
終わり。
【2019年5月25日追記】4年半ぶりのいゆじへ。
食べに行きたい、食べに行きたい、と思いつつ前回の訪問から4年半も経過していました。おいしい魚が入らなければ営業しないこだわりのお店だから、食べに行きたくとも営業していなかったり。こどもが小さく食べに連れて行くことが難しかったりと、条件が合わない4年半でした。今回、okamoooさんが来沖するにあたり食べに行くことができたので、その様子をさらっとまとめておきます。まずはメニュー表から。相変わらず個性的なリアル手書きフォントのメニュー表。お店の大将の人柄が全面に出ています。
いゆじに来たら、必ず食べて欲しいざるモズク(400円)をすくい上げるokamoooさん。ちょうどもずくの旬ですから、太くて食感の良いおいしい生もずくを食べてもらえてよかった。
お刺身盛り合わせ(5点、1550円)は全て地魚。魚の名前を教えてもらうも、クルシシュー・カタサシ・カーサーなどさっぱり頭に残らない。和名はクロホシマンジュウダイ・サザナミヤッコ・タカサゴヒメジ・クロメジナなどだそうです。こちらもさっぱり頭に残らない。沖縄の魚は名前が独特です。この日食べた魚はどれも白身系でさっぱりとしています。この点、いゆじはカットが分厚く提供してくれるので、魚の味や食感がしっかり感じられるんですね。これが他のお店との大きな違い。そしてどのお魚もおいしくなるよう、皮目を炙ったり、おそらく軽く干したりなど、一手間加えていることがわかります。お刺身を食べれば、いゆじの腕の良さがわかるはず。
お子サマーが「おさかなたべるー」と言うのですが、いゆじの大振りなカットでは食べきれないのが予想できます。するといゆじの大将が「小さく切ってあげようね、お魚は小さな頃からどんどん食べさせなさい」というのです。個性的な大将、めちゃくちゃ優しい!
おいしかったので、お刺身盛り合わせを追加しました。今後は3点盛り(950円)です。こちらもあっという間にお腹に消えました。
こちらも珍しいお魚、イタビラー塩焼き(1350円)です。「魚の食べ方が汚い人には食べさせたくない」と大将が言いましたが、okamoooさんもわたしも魚の食べ方に自信があると言って出してもらいました。イタビラーは骨がそこまで多くないので食べやすいです。さっぱりとした白身魚ですが脂乗りもよく、醤油を少しだけかけると旨味が増します。特に血合い部分、プリッとしてウマかった〜。皮は硬いから残せと大将に言われるもトライしたokamoooさんが食べられるというので、わたしも便乗してみました。サクサク系ですが、旨味はあまり感じられず。うん、確かに皮は食べなくてもいいかな。
いゆじはどのお料理もおいしいのですが、地魚みそたたき(950円)はお酒のいいアテです。ただ、大将は「そんなもん食べるなんて信じられない」みたいなことを言うかもしれません。これは大将なりのただのコミュニケーションです、驚かずにそのままおいしくいただきましょう。
地魚みそたたきは海苔に巻いていただきます。むちむち食感のお魚に、お味噌の優しい味付け。海苔と合わない訳が無い。大将がなんと言おうと、ウマいものはウマいのです!大将が大将ならば、好き好んで食べに来てオススメじゃない料理をウマいウマいと食べる客も客なのであります。こだわりのお店なのだから、店主が個性的であっても何も違和感ありません。ウマい店というのは、そういうもんだと我思ふ。
煮付けもいただきました。マンビカーの煮付け(1450円)だったかな。味の濃そうな色ですが、魚の味を邪魔しない味付けでした。こちらもウマかったー。
最後は揚げ物。お魚はウチワフグかクスクーだったかな。価格は1500円ほどです。ボリュームだし野菜たっぷりでうれしい。フグの唐揚げのような味で、身もふんわりしていました。これもおいしかったなー。
大皿にたっぷりの揚げ物を前に、めっちゃいい表情のokamoooさんでありました。泡盛を飲んで真っ赤!久しぶりのいゆじ、ここはやっぱりグルメ好きを連れて行くには間違いないお店ですね。大将のこだわりと優しさを感じられた1日でした。
住所:〒900-0012 沖縄県那覇市泊1丁目26-12
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