函館帰省中、A氏に連れられての酒場放浪2軒目は、大門エリアの「やきとり居酒屋 ひろ笑(ひろみ)」というお店でした。夜道で目立つ赤い暖簾と提灯は、まだ寒い3月の北国に温かみを与えてくれます。お店の目の前までやってきて、最初は飲屋街の焼き鳥屋さんかなーくらいに思って入店したのですが、これが妙にツボ!それもこれも引率してくれたA氏のセンスだなぁと感服です。
ひろ笑の店内に入ると、カウンター席とテーブル席がありました。我々はカウンターへ入ります。この写真ではわかりにくいのですが、カウンター上の照明に遊びがあります。一升瓶の中に電球を仕込んだ照明が吊るされているんですね。これに気づいた飲兵衛たちはニンマリするハズ。
まずは生ビール(500円)で乾杯。お通しはジャーマンポテトでした。いいアテ!
こちらがひろ笑のメニューです。やきとり居酒屋なので、串物中心のラインアップです。函館のやきとりと言えば、豚串。鶏ではなく豚がデフォルトです。ひろ笑も豚串がメニューの上部にあり、その下に鶏が部位ごとに並んでいます。この日は2軒目だったので、軽くつまめるものをいくつかオーダーしました。
まずは、北海道産ホエイ豚バラ(1本180円)。そこまで分厚いカットではないけれど、ジューシーな脂の甘みがビールを捗らせます。
こちらは北海道産知床ポークバラ(1本350円)。先程のホエイ豚バラよりもやや厚みがあり、歯ごたえと食べ応えを感じました。知床ポークバラは上品な肉質で、ワサビと大根おろしと一緒に食べると、より一層あっさり。豚精ウマいなぁ。函館出身のわたし的にも、やきとり=豚肉なのです。
時計を見ると、時刻は19時。まだまだ夜は始まったばかり、と壁に貼られたメニューを眺めます。卓上のメニューにはなかったガツ・ハツ・サガリなどの串物も気になりますが、黒板に書かれた「キャペリン80g」が気になりました。商品名にグラム数を書いているおつまみなんて初めて見たわ。お店の方にキャペリンって何?と聞くと、「キャペリンです」としか返事がなく。もうちょっと教えてよ!と聞くと、「まあいいから食べてみな」だって。
ということで、炙られたキャペリン80g(480円)がやってきました。なるほど、これがキャペリンか!スーパーとかでシシャモとして安く売られているカラフトシシャモのことでした。本物のシシャモとは学術的にも価格的にも全然違う魚ですが、酒のアテにするには全然事足らず、安くツマめる庶民の味方なのでした。
お魚をもう1品。こちらも黒板に書かれていた生身欠にしん(400円)です。北海道に戻ったら、必ず食べたいもののひとつです。やきとり屋さんな割に魚系の一品メニューも揃っているひろ笑、素敵!
そうそう。お店の方もゴッツい体をしていれば、店内には全日本プロレスのポスターもありました。函館出身のプロレスラーって少なくないと思います。有名なグレート小鹿だとか、沖縄プロレスでめんそーれ親父の中の人だった中島洋平とか。中島くんは今も沖縄にきて試合をするので、勝手になじみ深さを感じてます。そんな中島くんが全日のポスターにドドーン!と載っているので、酔いに任せて大興奮。やたら楽しかったー。A氏曰く、お店の人は「おまえの先輩だぞ!」とのことなので、今は合併して名前が消えた出身校のパイセンだったようです。世間は狭いね!
ということで、函館・大門にある「やきとり居酒屋 ひろ笑(ひろみ)」へ連れて行ってもらいました。わたしが一人で大門をフラついてたとしても、きっとこのあたりには近寄らないと思うんです。松風町の交差点から函館山側に向かって歩くことは昔からありませんでしたから。やっぱ地元人に連れられて飲み歩くと、知らないお店の開拓ができてありがたいなぁ。また函館に帰った時は、A氏にいろいろ連れていってもらおう、そう思ったのでした。
終わり。
住所:〒040-0036 北海道函館市東雲町18-10
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩