函館牛乳の直営店「あいす118」のソフトクリームはコクがあってウマい!

2017年11月15日

函館牛乳のソフトクリームは黄色がかり、コクが強い。卵をつかっているからだ。

函館に住んでいた頃、牛乳といえばオレンジ色のパックの「函館牛乳」でした。今はコンビニやスーパーのPB商品もあるし、牛乳を買うときにも選択肢の幅が広がって入るとは思いますが、それでも尚「函館牛乳」には長い間地元に根付き、築き上げた知名度とブランド力を感じています。今回はその函館牛乳の敷地内にある直営店「あいす118」を初めて訪れたレポートです。こどもが楽しめるものがいくつもあって、小さな子は嬉しいだろうなぁ。

時期的に仔牛も数頭いた。興味津々で柵から顔を出す仔牛。

函館牛乳工場の売店「あいす118」に行ってきた!

このエントリーが出来上がるまで、函館牛乳についてかなり調査しました。それは「名前は知っているけれど、企業については詳しくは知らない。だけどなんか知ってる」というありがちなワナにハマッていたから。地元再認識のためにも、ある程度調べてから書き始めたかったのです。行って食べた・体験したこと、そして後から調べて得た情報を踏まえて、書き綴っていきます。

函館空港近くにある函館牛乳「あいす118」の入り口。

地元民なら絶対知ってる「函館牛乳」とは。

今回意識して初めて知ったこと。それは「函館牛乳」は商品名で、正しくは函館酪農公社というのが企業名です。「函館牛乳」を知らない函館市民っているんだろうか。それくらい函館牛乳は馴染みの深い名前で、食料品店の乳製品コーナーに必ず並んでいた記憶があります。このオレンジとブルーのパッケージ、目立つでしょ。

でも、なんだか違和感があったので調べてみました。すると、2015年2月にパッケージがリニュアルされていたようなのです。昔はハリストス正教会っぽいイラストでブルーも今より薄い感じだったんですが、湯の川方面から函館山を眺めたイラストが濃いブルーになっています。創業以来初めての変更だったんですねぇ。地元を離れていると、知らないことが増えていく...

ちなみにこの企業では、函館牛乳の他にも、緑と牛と大地という低温殺菌牛乳や、函館酪農校舎という社名ドンピシャな牛乳も製造・販売しています。牛乳がお好きな方は、是非函館でお試しを!

場所とアクセス。

函館牛乳があるのは函館空港から近い、中野町という場所です。このあたりは酪農地や野原、ゴルフ場だらけで、他の観光スポットがありません。強いて言えばトラピスチヌ修道院が近いけれど、函館牛乳までの路線バスがないし、足がなければ観光地巡りは難しいです。自分で車移動するか、タクシーに乗る、あるいは北都交通の定期観光バス・見どころ満足1日コースで訪れるしかありません。レンタカー利用の場合は、空港で返車する前にさっと立ち寄りましょう。

函館牛乳の直売所「あいす118」なら牛乳飲み放題が可能!

ということで、わたしは実家の車を運転して函館牛乳の直売所「あいす118」へやってきました。

函館牛乳「あいす118」の販売店舗

直売店の入り口には牛さんの体にソフトクリームやパフェなど乳製品のメニューが張り出されています。よーく見ると、牛乳飲み放題(低温殺菌牛乳)が1人200円と書かれているじゃないですか。いくら牧場だからって、牛乳飲み放題とは!飲み放題以外の1杯売りもあって、牛乳・コーヒー牛乳・飲むヨーグルトがそれぞれ120円とのこと。

店舗入り口には、牛乳飲み放題(200円)やパフェメニュー、ソフトクリームなどの紹介があった。

揚げ物(コロッケ)やチーズもあるそうで、小腹を満たすこともできそうです。

あいす118には、コロッケやチーズ、ヨーグルトもあるようだ。

函館牛乳のソフトクリーム(バニラ味)を食べてみた。

さて、我々はソフトクリームをいただきます。里帰り中、牧場訪問が恒例になりつつあったのですが、それはソフトクリーム休憩が目的でした。ソフトクリームのためにおかんを連れ回し、太らせてしまったようです。それはさておき、函館牛乳の直売所・あいす118にあるソフトクリームの味は、バニラ、モカ、モカミックス、抹茶、抹茶ミックスの5種類。わたしはバニラ(300円)の食券を購入しました。

券売機でソフトクリームのバニラ味(300円)を購入。

食券の交換窓口でスタッフの方からソフトクリームを受け取り...

あいす118の販売口。

テラス席に移動していただきます!函館牛乳のソフトクリームは牛乳のような白さではなく、うっすら黄色味がかっています。これはソフトクリームに卵を使っているから。ミルキーなだけではなく、卵のコクが加わることで、味に深みが生まれます。これは、他の牧場とは全く異なるソフトクリームでした。こういう差別化、いいですねぇ。

函館牛乳のソフトクリームは黄色がかり、コクが強い。卵をつかっているからだ。

眺めの良いテラス席で休憩。ここから津軽海峡の先にある青森も見えます。

ソフトクリームなどを食べるのは、こちらのテラス席。主に日よけや雨よけのない席ばかりなので、雨の日はちょっとツラいかも。函館は紫外線がそれほど強くありませんが、真夏は直射日光対策をした方がいいかもしれません。この日の函館はそれほど暑くはなかったけれど、ソフトクリームがどんどん溶けてしまったので、購入したら即食べるのが良さそうです。

函館牛乳「あいす118」のテラス席。空が開けて気持ちが良い。

テラス席の一角に、津軽海峡を眺める展望台がありました。この日は水平線に雲が滞在しがちだったのでハッキリとは見えませんでしたが、快晴の時にはこの場所から青森県の下北半島がよく見えるでしょう。

あいす118は丘陵地にあるので、函館市内や津軽海峡の先の青森県下北半島が見える日もあるという。

乳しぼり体験は、おひとり様50円です。

ソフトクリームを食べるテラス席をどこにしようか彷徨っているうちに、テラスの端っこ付近に下半身だけのホルスタインの模型を見つけました。こんな場所に、めちゃくちゃシュールです。

ソフトクリームを撮影しながらふと見ると、ホルスタインのお尻。

アイスを食べながら近づくと、この下半身模型は乳しぼり体験用の模型でした。めっちゃ興味ある〜!と思い、ソフトクリームを食べ終えてから改めて模型に近づき、乳しぼりしてみることに。お子サマーを抱きかかえたまま、乳しぼりの様子を見せてみます。

牛の下半身の模型は、乳搾り体験用だった。

乳しぼり体験と言っても乳首の先から出てくるのは、透明な水。まさか白濁したミルクが出てくるとは思いませんが、水かよ!とちょっと残念で、そして面白く思いました。

妙にリアルな模型で乳搾り体験してみたら、牛乳ではなく水が出てきた。

乳しぼり体験を終え、移動しようと思った瞬間、牛の模型の逆サイドに、乳しぼりの方法が書かれた紙や、料金表示と料金箱がありました。えっ、1人50円!?マジで!模型の周りにはスタッフはおらず、無人の無料乳しぼり体験なのかと思っていたら、料金がかかるのですね。50円だし全然気にしませんが、これ見逃してしまう人も多そうだなぁ。

乳搾り体験後に気付いた、乳搾り1回50円...

仔牛の哺乳体験も実施している(5月〜9月)。

こちらは、あいす118の中に張り出されていた、仔牛哺乳体験の告知です。これ、めっちゃ興味あります。わたしも仔牛にミルクをあげたい!哺乳体験の実施期間は5月〜9月末までとなっていて、希望日の1週間前までに予約が必要だそうです。体験者の費用は1人1000円で、見学だけの場合は100円だそうです。申込むと①哺乳体験、②心音聴取体験、③お散歩体験、④仔牛とのふれあい、⑤お姉さん牛への餌やり体験、⑥酪農・牛・牛乳についてのお話、というメニューが楽しめるんだって。これ、次はわたしも参加してみたい!

函館牛乳では仔牛の哺乳体験も行なっている

あいす118に隣接した、早乙女牧場で牛さんと触れ合う。

ソフトクリームを食べた後は、敷地内にある早乙女牧場へ向かいます。ここでは乳牛に接近して観察したり、牧草をあげることができます。外部の人間がここまで乳牛に近づける牧場は、道南では他にあるんだろうか。他のところは牛さんを牛舎に入れて、関係者以外立ち入り禁止にしているので、この早乙女牧場が珍しいんだと思います。

函館牛乳に隣接した早乙女牧場は誰でも立ち寄ることができる

早乙女牧場の入り口には、こんな張り紙がありました。早乙女牧場の入り口に、家畜防疫のための決まりごとが張り出されていました。牛さんたちを病気から守るために、3つの決まりごとがあります。①殺菌ミスト(微酸性電解水)を霧状に散布した施設を通過すること、②石鹸を使った手洗いをすること、③消毒マットの上を歩き靴底を消毒すること。

早乙女牧場出入口に張り出された、必ず守ってほしいことのお願い。

この決まりごとは難しいものではありません。なんせ、この施設に入れば、全て準備されているのですから。

早乙女牧場に向かうには、この家畜防疫施設の小屋を通る必要がある。

微酸性電解水の殺菌ミストは匂いや刺激はありません。手洗いの石鹸も用意されているし、靴底の消毒も簡単でした。

家畜防疫施設内部には電解水の殺菌ミストが散布されている。この小屋で手洗いをし、靴底の消毒も行う。

消毒の施設を経て、再度屋外に出ます。すぐ目の前には白黒の牛さんが!

各種消毒を経て、いざ乳牛たちが待つ早乙女牧場へ!

近づいてみると、たくさんのホルスタインが牧草を食べている最中でした。牛さん、こんにちはー!この距離で牛さんに触れ合えるのって、普段の生活ではなかなかありえないですし、ちょっとしたイベントで楽しいです。子連れだとより一層楽しめるなぁ。

早乙女牧場にいるホルスタイン。目もくれず、餌を食べていた。

牛さんたちともっと仲良くしたければ、こちらの牛のおやつ(バケツ1杯100円)がオススメです。バケツにいっぱい牧草が詰められて100円と破格。

牧場内には牛のおやつとしてバケツいっぱいの牧草が100円で販売されている。

お水を飲む牛さんに近づいてみました。お子サマーは全く怖がりません。この直後「ンモオオオォォォォー!」と鳴き声を上げられ、わたしがビクッとしました。びっくりしたなぁ、ンモォォォ。大きな牛さんだけじゃなく、この日は生まれて間もない仔牛も何頭かいました。夏場は乳牛の出産期でもあるので、この時期に遊びに行くとかわいい仔牛に会えるかもしれません。

お子サマー meets 函館牛乳の牛さん。

ペット同伴で入れる場所もあります。

牛さんと戯れた後に気付いたのですが、牛舎の近くにある花畑(?)は、ペット用の芝生になっていました。ここで初めてわかったのですが、どうやらここは連れてきたペットに解放されている場所のようなのです。そういえば、先ほど見た早乙女牧場の殺菌についての張り紙にも、「殺菌ミストは人体・衣服・ペットに影響がない」と書かれていたんですよね。ペットに影響がないということは、ペットも殺菌すれば同伴OKってことなのか!今度はお犬サマーも連れて入ろうっと。

牧場だし、ペットは不可だと思ったら、なんとペット用芝生が用意されていた。

あいす118のお土産品

あいす118を一通り見て回り、帰る前にお土産品をゲットしました。お土産品はソフトクリームの購入場所と同じです。函館牛乳にちなんだ牛乳パッケージのカステラ、これいいわー。

函館牛乳「あいす118」で販売しているお土産品(その1)

乳製品を使ったバラ撒き用のお菓子があったり、なめらかプリンも何種類も売っています。冷凍品のコロッケもありました。

函館牛乳「あいす118」で販売しているお土産品(その2)函館牛乳「あいす118」で販売しているなめらかプリンなど。冷凍コロッケも販売していた。

牧場のチーズっておいしいですよね。もちろんここでも販売しています。函館牛乳を使ったチーズは、ゴーダチーズにプレーン、地域で取れる行者ニンニク入り、バジル入り、ブラックペッパー入りなど様々売られていました。

函館牛乳を使った各種マリボーチーズ

函館牛乳のコロッケを持ち帰って食べてみた。

おかんが函館牛乳のコロッケを購入しました。よって、この日の夕飯のおかずは、このコロッケです。コロッケは単品でも販売しているし、1箱5個入りのセット売りもあります。単品だと、牛乳コロッケ120円、肉コロッケ140円、チーズコロッケ220円。セットの内容は、牛乳コロッケ2個、肉コロッケ2個、チーズコロッケ1個となっていて、通常740円のところ、セット価格で650円となります。

夕飯用に買ったコロッケ5個セット(650円)は函館牛乳の牛乳コロッケ2個、肉コロッケ2個、チーズコロッケ1個がお得に購入できる。

わたしは牛乳コロッケと肉コロッケを食べました。見た目的には、大きな差はありません。

わたしは牛乳コロッケ(左、120円)、肉コロッケ(右、140円)を食べた。

コロッケを割って見ても、ぱっと見で大きな違いはなさそうです。肉コロッケには挽肉がパラパラと混ざっています。函館牛乳を使っているコロッケとのことですが、かといってミルキーな感じではなく、割と普通のコロッケです。ほんのり牛乳の風味がするといえばするし、気にして食べなければ気にならないかも。お味はおいしかったです。一番高額なチーズ入りを食べればよかったなー。

牛乳コロッケ(左)はミルクを感じる味。肉コロッケはお肉の割合が少なめで、コロッケを邪魔しない。

まとめ

ということで、函館空港の近くにある函館牛乳の「あいす118」へ行ってきました。単純にソフトクリームを食べることだけを目的に訪れたのですが、テラス席で搾乳体験ができたり、ミニ牧場で牛さんと戯れたり、お土産品もあれこれあって、見応えのあるスポットでした。時期によっては仔牛への哺乳体験ができるそうです。あとは工場見学もできるとのこと。今回はそれらを知らずに訪れたので、次回はぜひ試してみたいな!お子サマーが大きくなって、自分で牧草を食べさせられるようになった頃に、また函館に帰ってこよう。こどもと一緒に牛さんと戯れてキャッキャしたいです。
終わり。

住所:〒042-0912 北海道函館市中野町118-17

(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩

 あわせて読みたい

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
毎日ビール.jp プロフィールカード用

ユッキー@毎日ビール

沖縄移住10年のブロガーによる、定番グルメからローカル店まで沖縄情報。国内外の旅グルメ・ビアバーめぐりの情報も。クラフトビール歴は16年、ブログ歴12年、カーチャン歴7年。

-アイスクリーム・ソフトクリーム, スイーツ, ペット同伴OK, 函館市, 函館空港, 北海道, , 都道府県別, 食べ歩き
-, ,