【閉店】那覇のデカ盛り聖地「波布食堂」で戦ってきた!

2016年2月29日

那覇「波布食堂」のカツ丼(750円)

沖縄の食堂で食べる定食は、どれもこれも大盛りがデフォルト。ですが、ケタ外れのデカ盛りで有名なお店があります。それが那覇市内にある「波布食堂(はぶしょくどう)」。一言で「大盛り店」と片付けられないほど、爆裂ドカ盛り店なのです!定食1つで一般的な2〜3人前のボリュームがありますから、ナメてかかってはいけません。完食めざしてガッツリ飯を楽しみましょう。

那覇で最もデカ盛りなお店「波布食堂」!

サビが目立つトタン小屋、これが波布食堂です。

こちらが波布食堂の外観。那覇ふ頭が目の前のため海風のせいでしょうか、建物の外側はサビが目立ち始めています。看板をみると本当は「お食事処波布」っていう名前なのかもしれませんが、まわりの人たちは波布食堂と呼んでいます。

那覇「波布食堂」那覇のデカ盛りの聖地・総本山といえばここだ。

店内の様子。

店内に入ると、大きなテーブル席に並んだお客さんが、出来立てアチコーコーな定食をハフハフ掻き込んでいました。その光景を目にして「うわぁー、ここは戦場だ」と思った次第。なんせ食事を楽しむ雰囲気や、味わって会話をしている様子が見られないんです。なんだったらどことなく苦しそうな人も...

那覇「波布食堂」の店内。

波布食堂のメニューをチェック!

さて波布食堂のメニューをチェックしましょう。沖縄の定食野さんにしてはメニュー数はそんなに多くありません。価格帯は500~750円。そば、ちゃんぷるー、カレー、チャーハンなどがあるようです。

那覇「波布食堂」のメニュー表。

注文は、キッチンのおばちゃんに食べたいメニューを伝えるだけ。調理の音で聞こえない場合があるっぽいので、何度か伝えるといいでしょう。注文を受け付けると、おばちゃんが番号を教えてくれます。それが注文番号なのでお忘れなく。

那覇「波布食堂」の厨房で働くおばちゃんたち。

波布食堂のお食事レポート。

1食目:カツ丼(750円)

波布食堂での1食目は、カツ丼(750円)にしてみました。なんですか、これは。出てきた瞬間、「カッツドーーーーン!!!\(^o^)/」というアスキーアートが頭に浮かぶわたし。

那覇「波布食堂」のカツ丼(750円)

注文を受け付けてくれたおばちゃんからは「カツ丼、1番ねー」と言われたのですが、「17番のカツ丼」が誰も受け取りに来ないのを確認した後、「はい、おねーちゃん。カツ丼ー」と17番のカツ丼が回ってきました。出来立てアチコーコーなので何番でも気にしないけど、おばちゃんもお客さんも番号管理しきってないところが沖縄らしいなぁと、妙に納得したり。それにしても凄いボリュームです。これで750円は安い。大きなカツが2枚ほど、野菜と一緒にうず高く盛り付けられています。

那覇「波布食堂」丼が逆さになったほどデカく盛り盛りなカツ丼だ。

沖縄のカツ丼って、一般的なカツ丼は様子が異なります。薄手のカツを野菜と一緒に卵とじにしているんです。沖縄独自の食文化っていっぱいあるけど、このカツ丼もその1つだと思うんだよなぁ。

那覇「波布食堂」丼が逆さになったほどデカく盛り盛りなカツ丼だ。

味付けも内地とは少し異なります。甘じょっぱい丼タレですが、胡椒がピリッとしています。この胡椒はカツに付けられた下味でしょう。

那覇「波布食堂」のカツ丼は薄めのカツが2枚のボリューム。

カツ丼に添えられた汁物は、カツオ出汁がきいてる沖縄そば。この汁がとてもおいしいんですが、只でさえカツ丼が大盛りなのに、ここにきてまたもや炭水化物攻めとは... 波布食堂との初戦は完全に完敗です。デカ盛りっぷりは聞いていましたが、ここはほんとに凄いボリュームでした。食べ進め方を反省し、食い改めて2食目に挑もう、そう誓った初戦でした。

那覇「波布食堂」のカツ丼についてきた汁ものは、ミニミニ沖縄そばだった。

2食目:ゴーヤーチャンプルー(750円)

肉系のカツ丼で完敗したので、2食目は野菜系に振ってみました。大好きなゴーヤーチャンプルー(750円)です。

那覇「波布食堂」のゴーヤーチャンプルー(750円)

ゴーヤーが大好きなので、出てきた瞬間、このボリュームに胸がときめきました。めっちゃボリューム満点!こんな量を独り占めできるなんて、この上ない幸せでございます。

那覇「波布食堂」一般的な食堂の2〜3倍の量はあろうかというゴーヤーチャンプルーの山。

ゴーヤーチャンプルーには、コンビーフとポークと島豆腐、短冊切りのかまぼこが入っていました。波布食堂のチャンプルー、おいしい!コンビーフがいい味です。...が、この後、食べても食べても減らないゴーヤー地獄に突入します。まさに、フードファイトの気分で、ゴーヤーだけでお腹いっぱい。1食分でいったい何本のゴーヤを使ってるんでしょう。ビタミンも葉酸も補給しまくりです。

那覇「波布食堂」のゴーヤーチャンプルーはゴーヤー、ポーク、コンビーフ、島豆腐、かまぼこが入っている。

波布食堂のゴーヤーチャンプルーは、味が濃すぎず薄過ぎず、コンビーフがいい調味料役になっておいしいんです。でもボリューム多すぎて途中から飽きてしまう... そんな時はコーレーグスで味変!コーレーグスとコンビーフがマッチしてとてもおいしかったです。

那覇「波布食堂」ゴーヤーチャンプルーにはコーレーグスがあう。

波布食堂2食目のゴーヤーチャンプルーは、おかずだけ完食。ごはんと汁物は食べきれませんでした。お会計の時に、レジのおばちゃんにいったいどんだけゴーヤ使ってるの?と聞いてみると、「3本くらいかな」とのこと。ゴーヤー3本って!食卓に並べたら、何人家族のおかずになるんだろう... 食べきれない場合は、こうしてパックをもらって持ち帰ることもできますよ。

那覇「波布食堂」同僚が注文したゴーヤーチャンプルー(750円)はほとんど持ち帰りになった。

3食目:持ち帰りの弁当(400円)

久しぶりの波布食堂は、持ち帰りの弁当を買って帰ることにしました。レジのおばちゃんにお弁当と告げると、「350円と400円のがあるよ」と教えられます。えっ、そうなの?2種類あるの?でも作り置きの弁当はないらしく、注文後じゃないとどんな弁当かわかりません。それじゃあと400円の弁当を注文し、5分ほど待って作ってもらったのがこちら。ギューギューです。

那覇の「波布食堂」でお弁当(400円)を買ってきた。

パッと見ではそれほどのボリューム感ではなさそうだし、お弁当の重さ的にもそれほどでもないかな、なんて思いました。しかしそれは大間違い。ごはんの盛り方が半端なくてパックが閉まらず、フタは輪ゴムで無理やり閉じてます。さすが波布食堂、お弁当ですらドカ盛りに応えてくれます。

那覇「波布食堂」のお弁当は、パックのふたが閉まらないほどご飯が盛り付けられている。

お弁当のおかずは鯖の味噌煮、沖縄らしい薄いお肉のトンカツ、ポーク玉子、そしておかずに隠れてたっぷりの野菜炒め。鯖の味噌煮は以前から食べてみたかったものなので、お弁当に入ってて嬉しい!テリッと濃い味の味噌に、鯖の脂。この組み合わせが悪いハズありません。さくさくのトンカツも揚げたポークも温かく、いずれも塩気がご飯を進ませます。お弁当の半分を埋める野菜炒めには、もやし、キャベツ、青菜、コンビーフ、そして豆腐がたっぷりと。野菜も肉・魚類もとれちゃうお弁当ですね。

波布食堂のお弁当(400円)のおかずは、鯖味噌、トンカツ、ポーク卵、豆腐野菜炒めだ。

パックの半分は、固めに炊かれたごはんです。ぎゅーっと盛り付けられたごはんは、厚みが目測で4〜5cmあるんです。おかずの塩気でどんどんごはんが食べられちゃうんですが、さすがにお腹いっぱいになって白米を1/3くらい残してしまいました。どう考えても二人分はあるぞ、このお弁当…

那覇「波布食堂」のお弁当は、ごはんの量が半端ないのだが、おかずがおいしくてどんどん食べてしまう。

4食目:肉そば(750円)

長い間食べ戦うことを夢見ていた肉そば(750円)にチャレンジしてきました。波布食堂の閉店情報が流れ、急いで食べにいったのですが、おそらくこれが最初で最後の肉そばです。ものすごい山盛り!波布食堂の顔である肉そばでシメることになるとは、ストーリーが出来上がってるようにも思います。

那覇「波布食堂」の肉そば(750円)

堆く積まれた肉野菜炒め。その上にある紅生姜は、番号を呼ばれて取りに行った時にぼろろとお盆の上に落ちてしまいました。なので変なところに引っかかってます。

那覇「波布食堂」の肉そば(750円)を注文すると、別皿がついてくる。

肉そばを注文すると、デフォルトで別皿を用意してもらえます。これは誰かとシェアして食べるようのお皿ではなく、肉野菜炒めを移し変えて食べるためのものです。じゃないといつまでたっても麺にたどり着けませんから。こうして移し変えている間に、何度も何度も肉野菜炒めがお盆に転げ落ちていきます。盛りすぎ!

那覇「波布食堂」肉そばを食べる時は、別皿に肉野菜炒めを移し変えてから食べる。

別皿に移し変え、上から肉野菜炒めを食べ進めること10分。やっと麺にたどり着きました。ここまできたらアレができるはず。アレとは、そう...

那覇「波布食堂」肉野菜いためを食べ進め、やっとそばの麺が出てきた。

天地返し!食べても減らない肉野菜炒めのおかげで、過去最高にやりにくい天地返しでした。波布食堂のそばは、平打ち麺を使っているんですね。柔らかく食べやすい麺でした。この後も食べ進め、別皿の野菜を丼に戻して食べて、食べて、食べて... 最終的にあと3〜4口で完食というところまで戦いました。善戦するも、やっぱり負けた〜!

那覇「波布食堂」の肉そばを天地返し。そばは平打ちのゆで麺だった。

まとめ

ということで、那覇の有名店「波布食堂(はぶしょくどう)」で、デカ盛り定食と戦ってきました。わたしがここに来るのは、だいたい一人です。ご主人サマーには「波布食堂はちょっと... 爆盛り過ぎて不健康だから」と断られるのです。お店が混雑して食べるまでに並ぶとか、駐車場が混んでるとか、そういう理由ではなく、「爆盛り過ぎて不健康」って!なんというお断り文句... ちなみに波布食堂の食べ物の味は普通においしいです。だから何度も食べに行くのですが、でもボリュームが多すぎるので毎日通いたい気持ちにはなりません。月に1度、いや半年に1度でいいかな... こどもがもう少し大きくなったら、2人で1食で済むので経済的かもしれませんね。さあ、次は何を食べてみようかな!
終わり。

【2019年3月1日追記】今月末で閉店という情報が...

那覇のデカ盛り店の象徴である「波布食堂」が、2019年3月末で閉店するという情報が飛び込んできました。ただ、ソースが曖昧... 張り紙だとか、もっと有力な情報を見つけ次第、追記しようと思います。

【2019年3月2日追記】閉店情報を自ら検証してきた。

昨日の追記にもあるように「閉店だって!」という情報だけはあるものの、情報精度の高さに疑問を持っていました。張り紙があるだとか、お店からのリリースがあるだとか、そういうわけではなく人づてだったりソースなしのツイートだったりで、どうも信ぴょう性に欠けると思ってしまったのです。なので今日食べに行きつつ、お店の様子を確認してきました。ネタは足で稼ぎ、正しい情報を自分の目で確かめたいタイプです。

お店の入り口や店内のどこにも「3月末で閉店」という張り紙などがなさそうでした。なのでニンジンをシリシリーしているおばちゃんに声をかけてみました。

どうやら閉店は本当らしい。ただ、答え方に歯切れの悪さを感じたので、閉店に事情があるのかな?とも... 一方、常連さんからの「今月末で閉店ねー」などという声かけには「今までありがとねー」「また食べにきてねー」という返事をしていました。波布食堂のおばちゃんにとって道産子顔のわたしは観光客に見えたのかもしれません。今日の様子はリンク先のツイートにツリー型で残していますので、よかったら見てみてね。

〒900-0035 沖縄県那覇市通堂町4-22

(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩

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ユッキー@毎日ビール

沖縄移住10年のブロガーによる、定番グルメからローカル店まで沖縄情報。国内外の旅グルメ・ビアバーめぐりの情報も。クラフトビール歴は16年、ブログ歴12年、カーチャン歴7年。

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