函館の老舗すきやき店「阿佐利本店」は平日ランチがお得。でも奮発が正解!

2018年2月6日

函館・宝来町にある「阿佐利 本店」の外観(その3)

函館帰省している最中に、宝来町にある老舗すきやき店「阿佐利本店(あさりほんてん)」に行ってきました。市電の宝来町電停前にある、年季の入った建物が阿佐利です。少し前にも阿佐利精肉店のコロッケを買って食べていますが、ミシュランガイドに選ばれるほど有名な阿佐利のすきやきを食べずに沖縄には戻れないとおかんを誘い、朝10時頃にランチの予約電話をしてから食べに行きました。

函館・宝来町「阿佐利本店」は函館山の麓にある。

阿佐利の駐車場は建物の裏手にありました。広々としているので、おそらく停められないことはないと思います。

「阿佐利本店」の裏手には駐車場がある。

電車通り沿いには阿佐利精肉店があって、函館山に向かうあさり坂沿いにすきやき店の入り口があります。この古めかしくも風格を感じる建物は、明治時代のお医者さんの別荘だったんだとか。この辺りは開国と同時に栄えていた地域でしょうから、こういう歴史的な建物があるのですねぇ。まだまだ知らない函館がいっぱいあります。

函館・宝来町にある「阿佐利 本店」の外観(その2)

阿佐利の店内に入ると、広々とした玄関と、2階に繋がる黒光りの階段、そして奥にある中庭が目に入りました。お店の方にいらっしゃいませと声をかけられたので、予約している旨を告げます。靴を脱いで下駄箱に並べ、仲居さんに案内されるがまま奥へと向かいます。

阿佐利 本店の入り口。歴史を感じる建物の作りだ。

階段を登って2階の客間へ。この雰囲気、時代劇で見る料亭のようです。階段の作り、畳一畳分の幅の廊下、襖で仕切られた個室... 建物ができた当時にタイムスリップしたような気分です。

黒光りの階段を登り、2階へ案内された。

客間まで移動する間に見えた、中庭です。季節によって見える風景が変わるのを楽しめそう。私が小さい頃は、函館にも木造でトタン屋根の住宅がまだあったけれど、今はこういう作りも減しましたね。

2階の窓から中庭を眺める。

阿佐利の客間は全て個室なのでしょうか。畳敷の和室には障子の襖、床の間には掛け軸があります。豪華絢爛というわけではなく、歴史を感じる佇まいです。こんな個室ですから、周りの目が気になりません。商談しながらのランチにも使えるなぁと思いました。そうそう、お部屋には扇風機はあったけれど、クーラーがありません。火を使わない平日ランチを食べてても暑かったので、この部屋の狭さですきやきしたら夏場はだいぶ暑そう。冬場はストーブがあってもこの建物の古さだと寒いかも。

阿佐利 本店の客室の1つ。

さて、我々が案内されたのは6畳の4名席。事前に子連れと伝えていたためか、お部屋にベビーシートを持ってきていただきました。ありがとうございます!これがあるのとないのとでは、格段の差。

ベビーチェアーを貸し出してもらえる。こども連れにも対応。

さあ、それでは阿佐利本店のメニューです。この日は平日のランチタイム(11〜13時半)だったので、平日限定のランチメニューをいただきました。平日ランチは1400円と1600円の2種類。その差は、すきやきにコロッケがついてるかついていないか。このコロッケはもちろん阿佐利精肉店の売り切れ御免のあのコロッケです。いずれも+400円でお肉の増量が可能とのこと。老舗のすきやきが1000円代でいただけるのはかなり良心的!

函館「阿佐利 本店」の平日限定ランチメニュー。

この平日限定ランチ以外にも、通常の夜メニューもいただくことができるそうです。

函館「阿佐利 本店」のメニュー。

せっかく平日ランチを食べにきたので、わたしはAランチ(1400円)のお肉増量(+400円)を注文しました。通常メニューのすきやきは、仲居さんがお部屋で作ってくれるスタイルですが、ランチのすきやきは調理場で作られた定食が運ばれてきます。

函館「阿佐利 本店」の平日限定Aランチ(1400円)のお肉増量(+400円)

すきやき鍋の落し蓋を持ち上げて、開封の儀!鉄製の鍋全面に、お肉が広がっています。+400円でお肉を増量してもらいましたから、これくらいはないと寂しいってもんです。

すきやき鍋の蓋をとってみた。

さっそくお肉を1枚、溶き卵に浸します。この牛肉が意外とあっさりで、あら?っと言う感じ... 割り下の味もさらっとついてる感じで、お肉もびっくりするほどのおいしさではなく、正直に書くと拍子抜けです。これは老舗店のランチに期待しすぎたのがイケなかった気が...

溶き卵に牛肉をくぐらせていただく。

気を取り直して、お肉の下に隠れている他の具材をいただきます。白滝が牛の脂の旨味と割り下を吸い取ってとってもおいしかったし、たまねぎやしいたけ、ネギ、豆腐も同様で、割り下と牛脂を吸ってウマウマです。それに春菊の独特な香りも好み。なるほど味付けはおいしいけれど、お肉に課題を感じているわけだ。奮発して通常メニューのすきやきを食べとくべきだったか。失敗した!

お肉の下には野菜やしらたき、豆腐など。

阿佐利のごはんは普通のお茶碗に軽く盛られてきます。しかしこれでは大食漢のわたしには足りません。後から調べたところ、ごはんはおかわりできるという記述をいくつか見かけました。メニューに書いてないけどそんなサービスがあったとは!炊き加減も好みでおいしかったから、ガッツリおかわりしたかった。悔しい!

ごはんの炊き加減が最高。

シンプルなお味噌汁も上品でウマかったです。

白味噌の味噌汁もウマい。

食事が済んだら、部屋に備え付けられているブザーで仲居さんを呼び、デザートを運んでもらいます。この日は、酸味と甘さがすっきりの柚子シャーベットでした。お肉の後にピッタリです。

食後のデザート。

帰り際に手に取った会計伝票が、なんとなく気に入りました。

平日ランチのお会計。

ということで、函館は宝来町にある老舗すきやき店「阿佐利本店」で、平日限定ランチを食べてきました。この日はおかんと一緒だったので、ちょっと遠慮してリーズナブルな平日ランチを食べたのです。が、阿佐利のすきやきは奮発して通常メニューを食べとくべきでした。今度いつ食べに行けるかわからないのに、めちゃくちゃ悔やまれる... ちなみに、阿佐利にはすきやき弁当なるものもあるそうです。阿佐利精肉店のコロッケと同様、予約しておかねばすぐに売り切れてしまうんだとか。すきやき弁当も気になるし、ランチ以外のすきやきも食べてみたいので、いつかリベンジしようと心に決めました。
終わり。

住所:〒040-0043 北海道函館市宝来町10-11

(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩

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ユッキー@毎日ビール

グルメブログ歴12年、沖縄移住10年。沖縄定番グルメからローカル店まで食べ歩き情報を綴ってます。国内外のビアバーめぐりに、旅・遊びの情報も。クラフトビール歴は16年、ホップの効いたビールが好き。

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