わたしが沖縄の朝ごはんまとめの記事を作り始めたのは2015年のことですが、素敵なお店をひとつ追加できそうです。今日は那覇市樋川の「MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)」でいただいた、おいしい朝食のレビューをお届けします。こちらは那覇の中でもわりとディープな与儀市場通り沿いにあります。
暖簾をくぐると、インダストリアルっぽいかっこいい店内。
大和絵的なパネルが飾られ、アパレルや調味料の販売もしているようです。
店内に飾られた小瓶には、調味料でしょうか。
カウンターの照明もよく合っているし、MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)の空間づくりがめちゃくちゃツボりました。
味噌汁を入れるお椀もさまざま。とにかく雰囲気があってかっこいいです。
MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)の客席は、窓際のこちらのベンチのみ。この席の外側、真裏にもベンチが用意されていますが、そちらは外席です。
MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)のメニューはこちら。このお店では、焼きおにぎりと味噌汁をいただけます。単品オーダーも可能だし、焼きおにぎりと味噌汁、そして焼き魚を組み合わせた定食もあるようでした。
味噌汁の味噌は自分の好みで選べます。この日は6種類。岩手県花巻市のササチョウ、山梨県甲府市の五味醤油、愛知県の蔵元桝塚味噌のお味噌を2種ずつ用意しています。手前が甘みを感じるタイプで、奥が塩気を感じるタイプだそう。
お味噌を選ぶと、その場でシュッシュッと鰹節を削られます。この鰹節は宮古島のものだって。
お椀にお味噌と削りたての鰹節を入れ...
お湯を注いだらカチューユのできあがり。カチューユは「カチュー=鰹」と「ユ=湯」を合わせた沖縄の言葉で、数ある沖縄料理の中でも最もスピーディーに用意できます。地元の方は体調が悪い時、二日酔いの時にいただいていますよね。
この日、わたしがMEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)で注文したのは、焼きおにぎりセット(750円)です。塩または醤油から選べる焼きおにぎりひとつと、自分でお味噌を選べるカチューユがついてきます。
わたしは甘めのお味噌が好きなので、岩手県花巻市はササチョウのALESSIOを選びました。米麹の白味噌で、大豆と米麹の割合が1:1のため塩気の中に米の甘さが感じられます。お味噌って奥深いですねぇ。この鰹節は食べちゃっていいのかな?カチューユはほぼ初めてに近いのですけれど、昔ながらのおいしさを楽しみます。
カチューユは素朴な汁物です。旨味ダシなど使わず、厚めに削られた鰹節だけで旨味成分を引き出し、味噌の風味を最大限に感じながらいただきます。イマドキの旨味たっぷりな食べ物に慣れてしまった舌には物足りないかもしれないけれど、元来家庭料理はこういう味わいだったはず。少し前まではこれが普通だったのよねぇ…などと現代の食を見直してみたりして。そんな小難しいことはともかく、このお椀のスタイリッシュなことったら。
注文が入ってから焼き上げる焼きおにぎり。今回は塩味を選びました。ちょっと小ぶりの、だけど存在感があるおにぎりです。
オイルをかけて焼き上げてるので、焼きおにぎりの表面はパリッと香ばしく、中はふっくら。玄米が口の中でほろほろとほどけます。めっちゃおいしい!お塩は2種類をブレンドしているそう。これだけおいしければ、ふたつ注文すればよかったかも〜。
ということで、那覇市樋川の「MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド)」で朝ごはんを食べてきました。
鰹出汁の素朴な旨味にお味噌。ブレンドの塩と玄米、オイルの旨味。食べながら「わたしはいったい何にお金を支払ったのか」という考えが止まりませんでした。食事代としてはもちろんですが、少しだけ昔のあの頃、忘れてしまった何かを思い出すためにこのお店を訪れた気がしてなりません。なんともノスタルジーな気持ちになりました。原点に戻りたくなったらまた訪れようと思います。
終わり。
お店の情報
店名 | MEGURO miso soup stand(メグロミソスープスタンド) |
住所 | 〒900-0022 沖縄県那覇市樋川1丁目30-24 樋川・高良アパート103 |
営業時間 | 8時〜13時 |
定休日 | 月曜 |
駐車場 | なし |