那覇は国際通りからすぐの場所にある、沖縄料理「ゆうなんぎい」へ行ってきました。ゆうなんぎいは1970年から続くこの辺りでも古くから営業しているお店。各種観光媒体にも必ず掲載されているほど知名度が高く、人気もあります。そりゃあ行列ができるわー。でも安心してください、ランチタイムは回転が早いので、タイミングがよければ思ったより待たずに入店できたりします。そんな感じで、ゆうなんぎいのレポート行ってみよー!
「ゆうなんぎい」は地元の常連さんが通う沖縄料理店。
どこにあるの?駐車場は?
ゆうなんぎいは、那覇市中心部にあります。ゆいレール県庁前駅から歩いて5分ほど、国際通りからはわずか20mほど入った場所にあります。こんな便利な立地ですから、観光客が訪れないわけがありません。お店に専用駐車場はなさそうです。周辺には久茂地周辺にはコインパーキングも多数あるので、そちらに停めてから訪れましょう。
「ゆうなんぎい」って、どんな意味?
店名の「ゆうなんぎい」って字面も響きもいいなぁと思っていました。ただ、どんな意味なのかがわからない。ずっと気になっていたので、店員さんに伺ってみました。すると「ユウナの木のウチナーグチ」とのこと。沖縄や奄美付近でユウナと呼ばれていますが、和名はオオハマボウで、浜辺やマングローブの近くに群生しているそうです。海やマングローブを見に行くときに気をつけて確認しようっと。
店内の様子
店内には小上がり席が4つ、テーブル席が2つかな、あとはキッチンを取り囲むようにカウンター席があります。おひとり様はカウンター席へ、2名以上だと小上がりやテーブル席に案内されますが、大人4名でもパッツパツのとても小さいテーブル席なので、大人数で訪れるのにはむていないかもしれません。またランチタイムは予約が席ませんが、夕方の営業開始直後(17時半〜18時まで)は予約が可能だそうです。
カウンター席に座ると、キッチンの様子を伺えます。どんどん入ってくるオーダーにテキパキ対応するおばちゃんたち。1970年の営業開始から、女性だけでお店を切り盛りしてきたそうです。この日は合わせて7人でお店を回していました。
カウンター上には7~8種類の自家製果実酒が置いてあります。フーチバー(よもぎ)やウッチン(ウコン)など、沖縄の薬草ものも多かったです。
メニューや値段について
ゆうなんぎいのメニュー表は、店内テーブルに設置されています。お店の外にもあるので、入店前に値段確認ができてありがたいですね。
沖縄そば、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)、一品料理として有名なものは一通りあります。ラフテーやソーキ煮付け、テビチ煮付け、グルクン唐揚げ、チャンプルー系、いなむるち、イラブー汁、海ぶどう、ミミガー、島らっきょう、豆腐ようなど、耳にしたことがあるメニューは確実に揃っています。沖縄料理をちょっとずついろいろ食べるなら、ゆうなんぎい定食がオススメ。定食はAとBとあるので、お好みを選ぶとよいでしょう。
こちらは店内にあった日替りランチのメニュー表。日替りランチは地元民向けに用意されているメニューです。いつもAランチ・Bランチ・Cランチと3種類あります。定食内容を丁寧に細かく書かいてくれる点も嬉しいですね。そして本日のオススメとしてイカスミ焼きそばも用意されています。
実食!グルメレポート
味噌仕立てのラフテー(720円)をごはんセットで
お隣のおばぁが頼んでいたラフテーがおいしそうだったので、ラフテー(720円)を頼んでみました。ゆうなんぎいには定食セットみたいなメニューがほぼありません。でも、一品料理を注文するとご飯・汁物・お新香をつけていただけます。この時も「ご飯つけますか?」と一応確認があり、二つ返事でお願いしました。
ラフテーは甘味噌仕立て。豚の角煮っていつも醤油+砂糖で作ってたけど、味噌仕立てもいいですねぇ。これはお酒、特に泡盛にも合いそう。夜食べに来たらいい酒のアテになるだろうな。もちろんご飯にもバッチリ。味噌仕立てのラフテーは沖縄ではここ以外で見かけたことがありません。きっとめずらしいはず。でも、沖縄には味噌蔵も多くあるので、ラフテーとの組み合わせは妙に落ち着くのです。
お肉は非常に柔らかく、丁寧に調理されていることが伺えます。八丁味噌のような濃い味噌と豚脂、とってもよくマッチしています。おいしくて、あっという間に食べちゃった。
日替りAランチの三枚肉と冬瓜の煮物(620円)
こちらは地元民向けの日替りランチ。日替りは2〜3種類あって、その名の通り季節や日によって提供内容が異なります。こちらは同僚が食べていたAランチ、三枚肉と冬瓜の煮物(620円)です。ごはんとお新香、アーサー汁、ジーマーミ豆腐、ぜんざいがセットになっています。マカイ(焼物の食器)にたっぷりの煮物が盛り付けられています。三枚肉、冬瓜、ニンジン、昆布。おすそ分けいただいた冬瓜はホロホロで、味がしみっしみ。この日のAランチは12時10分には完売していました。食べ応えあるし、安いし、そりゃあみんなこれ食べたくなるわ〜。
日替りBランチの野菜そば(620円)
こちらはまた別の日に食べた、日替りBランチの野菜そば(620円)。メインの野菜そばと、おむすび、セロリの酢物、ぜんざいがついて620円。めっちゃお得!
まずは野菜そばからいただきます。柔らかめの中太麺が丼の中にびっしりと詰め込まれていて、野菜もたっぷり。これだけでもかなりお腹いっぱいになります。
スープは濃いめの色味ですが、塩気はそれほど強くありません。モヤシやキャベツ、ニラなどの野菜の旨味が出て、ほっと安心できる味です。トッピングの薄焼き卵も昔ながらな感じがしていいですね。
おにぎりはミニサイズが2個。野菜そばだけでもお腹いっぱいなのですが、おにぎりもしっかり食べました。満腹だー!
ぜんざいがセットでついてきました。沖縄のデザートと言えばぜんざいです。ほどよく甘い小豆の他に、穀物が入っているのがぜんざいの特徴ですね。黒糖由来の独特な甘さが、素朴でおいしいんです。
日替りCランチの豆腐ちゃんぷる(620円)
こちらは日替りCランチの豆腐ちゃんぷる(620円)。メインのおかずにごはんとお新香、ミニそば、ジーマーミ豆腐、ぜんざいがついてます。豆腐ちゃんぷるのお豆腐が硬めの島豆腐ではなかったのが珍しかったな。野菜たっぷりでおいしかったです。ジーマーミ豆腐はもちっぷるっの食感。そういえば、ジーマーミ豆腐に豆腐ちゃぶるーに、豆腐づくしだなぁ。
こちらはセットのミニそばです。三枚肉とかまぼこがトッピングされています。やさしいスープに、柔らかめの麺。今回も食べ応えありました。
いなむるち(600円)+ハーフサイズのフーチャンプルー(400円)
12時半頃に訪れると、既にランチが売り切れていました。なのでいなむるち(600円)を注文することに。メニューを見ると、汁ものご注文の方、フーチャンプルー又はナービシのみそ煮400円増と書いてあったので、フーチャンプルーを注文して定食っぽくすることに。ごはんはランチタイムのサービスだそうです。
沖縄の郷土料理・いなむるちは、お祝い事で振る舞われる具沢山の汁物です。ゆうなんぎいのいなむるちは、カツオと椎茸の出汁、そして甘みを感じます。柔らかな豚肉、こんにゃく、しいたけ、かまぼこがたっぷり入って食べ応えアリ。途中、意外と味が濃い気がしてきました。出汁も味噌もしっかり味なので、ごはんとの相性がよいです。
ハーフサイズのフーチャンプルーはシャキシャキのもやし、半月切りのニンジン、ニラ、タマネギ、お麩がたっぷり。炒め具合が絶妙で、炒め油と野菜ってなんておいしいのだろう。食べ終わり間際、お皿に残ったコンビーフに気付きました。おいしさの隠し味はコレだった!
日替りAランチのサバのからあげとカラシナ炒め(660円)
会社の近くにある食堂のひとつ、ゆうなんぎい。11時半のオープン直後に入店し、この日はAランチを注文。この日はサバのからあげ(カレー味)とカラシナ炒め、ハンダマの酢の物、ヒラヤーチー、ソーメン汁です。このボリュームで660円は安すぎます。
サバのからあげはふんわりカレー味。サバの脂がじゅわっと滲み出てくるのと、レモン汁のほんのり酸味と塩味でごはんをパクつかせます。
カラシナの炒めの具材はカラシナとお麩、コンビーフハッシュ。シャキシャキの食感もあるし、旨味を吸ったお麩のおいしいこと。噛み締めるごとに出汁の旨味を感じます。さすがの味付けです。
日替りAランチのカニ棒と長命草の豚肉巻き(660円)
この日は会社の方と一緒に訪れました。この日のAランチはカニ棒と長命草の豚肉巻き、野菜炒め、イナムルチ、セロリキムチ、ぜんざい。これだけそろって660円は安すぎるし、1000円と言われても全然支払える金額です。
カニ棒と長命草の豚肉巻きのおいしいこと。カニカマを長命草と豚肉でくるりを巻いたフライは、長命草がふわっと香っておいしいです。こうやって食べればいいんだねぇ、ひとつ勉強になりました。
メインの他に、野菜ちゃんぷるーもついてくるのが嬉しい。しかもゆうなんぎいのちゃんぷるーは味付けがお上手なので、ごはんがパクパクすすんじゃう。
ナスと牛肉のしょうが焼(700円)
会社の同僚がすっかり気に入って、訪れる頻度が上がったゆうなんぎい。この日は少し珍しいものをとナスと牛肉のしょうが焼(700円)を注文してみました。お店のおばちゃんが「時間がかかるよー」というのですが、このお店にしては珍しく30分くらい待ちました。
しょうが焼きと言いますが、ナスは油通しして熱々。そのままかぶりつくとメチャ熱いので火傷しそう。ごはんの上で割いて冷まし、掻き込みます。ナスがとろりとしておいしい!牛肉よりナスがメインのおかずです。
ゴーヤーチャンプルー(660円)
この日は原点回帰のゴーヤーチャンプルーをいただきました。夏ですから、食事でビタミンCを取りたくて。
ゆうなんぎいのゴーヤーには、ポークではなくカマボコが入っています。これ、とても珍しいし、家庭料理感がありますね。食べてみると普通においしいチャンプルーでした。ボリュームもほどよいし、ランチにぴったり。
日替りAランチのゆしどうふとソーキのピリ辛(660円)
内地からの客人を引き連れて、久しぶりのゆうなんぎい。観光シーズンが落ち着いた時期というのに、平日のランチタイム前から行列ができていました。1巡目でカウンター席に滑り込めた我々、注文したのは日替りAランチです。この日のおかずはゆし豆腐とソーキのピリ辛でした。
ゆうなんぎいのゆしどうふ、やさしい味付けで胃腸に染み渡ります。豆腐もたっぷりで食べ応えがありました。
ソーキのピリ辛はお肉と野菜の甘辛い炒め物。本ソーキを炒めていますが、骨から外れやすいお肉がホロっとしておいしかったです。沖縄の家庭料理をいただけるのも、この食堂の魅力ですね。
まとめ
ということで、那覇市久茂地の有名店「ゆうなんぎい」でランチしてきました。地元の人たちはほぼ日替りランチを頼んでいて、3種類の日替りランチは12時半にはどれも売り切れになります。日替りランチを食べるなら、早めにお店に向かいましょう。日替りランチも一品料理もどちらもおいしいから、ここはオススメ店です。
ランチタイムは予約が取れない上に観光客・地元客が並びます。時間に余裕をもって訪れるか、お昼のピークタイムを外して訪れるかがよいでしょう。いつか夜に食べに行けたら、その時の様子も記事に追記しようとおもいます。
終わり。
お店の情報
店名 | ゆうなんぎい |
住所 | 〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3丁目3-3 |
営業時間 | 12時~15時/17時半~22時半 |
定休日 | 日曜・祝日 |
駐車場 | なし。近隣にコインパーキングあり。 |