ドイツ人の造るドイツビールを飲んできました。那覇市首里池端町にある「ウォルフブロイ(WOLFBRAU)」というブルーパブです。オープンイベントでお邪魔した後、ご無沙汰しておりましたが、その間いろんな人から「ウォルフブロイがおいしい」「沖縄行ったらここのドイツビールを飲まなくちゃ」「絶対に外せない」という声が届きました。自由に出歩くことが難しいご時世に書き上げたレポートです。さっそく行ってみよ〜!
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ウォルフブロイ(WOLFBRAU)について
どこにあるの?駐車場は?
ウォルフブロイ(WOLFBRAU)は那覇市の首里エリアにあります。首里城や龍潭池からも近く、世が世なら、琉球王朝御用達のビール屋さんだったかもしれません。アクセス面がやや弱く、ゆいレール駅から向かうと少し歩きます。バス移動の場合、バス停「首里城公園入口」で下車すればお店はすぐ近く。那覇中心部からはタクシーで1000〜1500円程で到着します。お店の前には駐車場が2台分ありますが、イベント時は利用できないため近隣のコインパーキングを利用しましょう。
お店の様子
この日、ウォルフブロイ(WOLFBRAU)には16時半頃に到着しました。イタリア人ピザ職人Mircoの大きなキッチンカーが出され、店内もテラス席も人がいっぱいです。決して便利な立地とは言えない首里、しかも観光客が多い時期でもありません。子連れで訪れている人も多い。耳に入ってくる会話も根っからのビール好きというわけではなさそう。ということは、首里に住む人々がウォルフさんのビールを飲みに訪れているのでしょう。地域に愛されるって素敵なことですねぇ。
店内に入ると、レジのカウンター奥に工場設備が目に飛び込んできました。ふとドイツの国旗に目が止まります。こちらはドイツ人が造るドイツビールのお店です。
ウォルフブロイ(WOLFBRAU)はビールを醸造する工場とパブが合体した、いわゆるブルーパブです。ビール醸造家との距離感が嬉しいブルーパブはビールファンにとって特別なもの。しかし、この記事を書いている2020年12月時点で那覇市内のブルーパブはここ1軒だけ。そもそも沖縄本島においてブルーパブ形式のお店は少なく、ウォルフブロイ(WOLFBRAU)の他は北谷ハーバーブルワリーとコザ麦酒工房くらいかなぁ。サンゴビールもパブっていう感じではないし...。そんなわけで、このブルーパブという観点でもウォルフブロイ(WOLFBRAU)を応援したいのです。
何気なくビールの原料である麦芽が飾られているのも、工場併設ならではですね。
この日ウォルフブロイ(WOLFBRAU)を訪れて「おや?」と思ったことがひとつ。オープン直後に訪れた時には見かけなかった白黒のワンちゃんがいました。ウォルフさんに伺うと、名前は麦ちゃんとのこと。大人しく床に寝そべりながらも時折幼く戯れる様子も見られます。この時まだ8ヶ月とのこと。大きな体ですが、あどけなさを感じるわけだ。人懐っこく、看板犬としていろんなお客さんに可愛がられていました。
ブルワーのウォルフラムさん
ジャーマンスタイルのビールがおいしいウォルフブロイ(WOLFBRAU)は、ドイツ人のウォルフラムさんが醸造しています。ウォルフラムさんのビール、だから店名がウォルフブロイ(WOLFBRAU)です。日本語を話せるので意思疎通は問題ありません。でも、木製ビア樽からビールを注ぐ様子だけ見ると、ここはドイツのパブって感じがする!
タップリスト(ビールのメニュー)
この日のタップリストです。ウォルフブロイ(WOLFBRAU)はクラフトビールのお店なので、ビールのメニューはその時々で変わると思います。オクトーバーフェストやピルスナー、ヘーフェヴァイツェンなどの、このお店オリジナルのビールが繋がっていました。
ビールのサイズは2種類、L(500ml)とM(300ml)があります。お腹の満たされ具合や酔いに合わせて、サイズを選びましょう。
注文してキャッシュオンでお支払いを済ませたら、ツヤ消しのかっこいいタップタワーから注がれたビールを受け取りましょう。
久しぶりに訪れたら、チーズやハムが並んだ冷蔵ケースがありました。以前はおつまみがなくフードトラックばかりだったので、軽くつまめるものが常設されると嬉しいですね。
実食!グルメレポート
パンビールのDAS BROT
この日、ウォルフブロイ(WOLFBRAU)での1杯目は、パンビールのDAS BROT(ダスブロート)をいただきました。M300mlで700円(2020年時点)となっています。パンビールとしては第2弾だそうで、赤みを帯びた色合いからは香ばしいパンを思わせる風味が楽しめます。マイクロブルワリーにありがちな発酵不良感や雑味はなく、すっきりとおいしくいただけました。なるほど、友人の「沖縄行ったらここのドイツビールを飲まなくちゃ」という言葉が頭に浮かびます。
オクトーバーフェスト
お次はドイツのお祭りから名前をとった、オクトーバーフェスト(M750円、2020年時点)です。個人的に、ドイツビールって麦芽の特長を楽しむビールなのかなと思いますが、このオクトーバーフェストはホップの風味も感じられてホップヘッドなわたし的にも満足でした。10月のビール祭りは楽しくておいしいなぁ。
ヘーフェヴァイツェン
ヘーフェヴァイツェンはLサイズ(1100円、2020年時点)で注文しようと決めていました。ヴァイツェンを飲むならこの形のグラスがいい!ヴァイツェンはヴァイツェンでも、ヘーフェだと余計に嬉しくなります。変な酸味は一切なく、フルーティで小麦を感じるおいしいヴァイツェンでした。500mlをガブガブとあっという間に飲み干しちゃった。やっぱ、ここのビールはクオリティが高いなぁ。
プレッツェル
久しぶりのウォルフブロイ(WOLFBRAU)を訪れたところ、なんとプレッツェル(1個350円)がありました!これは嬉しい〜!注文すると軽く温めてもらえます。むっちりと目の詰まった生地に大粒の塩。大好きです!
ピルスナー
ここを訪れたら必ず飲んでほしいビール、それはピルスナー(L500ml、1150円)です。沖縄のマイクロブルワリーの中で最もおいしいピルスナーは絶対にここだと思っているので、胸を張ってオススメします。レシピは時々かわるのでしょうか、以前と比べてホップの香りが強まった感じがして、それもまたわたし好みなのです。
おつまみのハム
この日、冷蔵ケースに並んでいたおつまみの中からモルタデッラ(650円)というハムをいただきました。ところどころに具材が混ざり、日本でいうところのボローニャソーセージ的な感じ。加工肉とビールの相性はいわずもがな。
おつまみのチーズ
わたしが訪れた日は5〜6種類のチーズが並んでいて、その中からペコリーノ(850円)をいただきました。バジルやピスタチオの入ったチーズで、白ワインにも合いそうなフレーバーでした。このタイプ、パンが欲しくなっちゃうね。
まとめ
ということで、那覇市首里にあるドイツビールのお店「ウォルフブロイ(WOLFBRAU)」のレポートでした。沖縄県内のマイクロブルワリーで、いま最も人に紹介したいお店がこのブルーパブです。沖縄県外のビアギークたちがオススメするのも納得のおいしさで、どのビールも雑味や酸味を感じずクリアでおいしいところが気に入ってます。頭ひとつ、いやふたつもみっつも飛び抜けている印象です。
ブルーパブを訪れるタイミングによって、繋がっているビールが異なるのもクラフトビールの醍醐味です。次はどんなドイツビールがいただけるのかなぁ。普段はアメリカのビールばかり飲んでいるわたしですが、こちらのジャーマンスタイルには定期的に訪れたいと思います。
終わり。
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お店の情報
店名 | ウォルフブロイ(WOLFBRAU) |
住所 | 〒903-0824 沖縄県那覇市首里池端町34 |
営業時間 | 月〜金曜:14時〜19時半 土・日曜:8時〜19時半 |
定休日 | 水曜 |
駐車場 | 店前に2台。イベント時は近隣コインパーキングを使用 |