”土と息吹”と耳にしたわたしは、頭にふわりとワインが浮かびました。那覇市松尾の「WINE SHOP ツチトイブキ」は、コロナ禍にオープンしたトランク系列のワイン角打ちです。今回の緊急事態宣言が明けたタイミングで訪れてみると、店内もテラス席も満席の大盛況。そこで少し時間をあけて再訪すると空席が!この後、あれよあれよと満席になってしまったので、来店のタイミングはとても大事です。
ツチトイブキはただの飲食店ではありません。ナチュラルワインや高級ワインを揃えたボトルショップを併設している角打ちです。さまざまな角打ちを訪れましたが、こんなにオシャレな角打ちは見たことがありません。
ボトルショップのセラーで購入したワインは、持ち込み料を支払えば店内で飲むことができます。
この日テラス席に入ったわたしは、ビールでスタート。何種類かあったうち、サッポロ黒ラベル(550円)をチョイスしました。安定の味。
ビールを飲みながら、グラスのワインメニューをチェックします。味わいの説明も記載されているので、これを手がかりにオーダーしました。
でも指定したワインが切れていて。代わりに「ビールが好きそうなので、少し苦味のあるワインを持ってきました」とオススメされた、ヴィニ リーブル ス・キ・ヌ・リ(グラス900円)を。優しい酸味のすっきり飲めちゃう白ワインですが、温度が上がってくると確かに渋みを感じます。
何かつまみたいとメニューをめくりますが、フードが見当たりません。店員さんに伺うと、フードメニューは店内にしかないとのこと。テラス席のわたし、カメラを預けてメニューを撮ってもらい、これを見ながら注文します。
レモンイエローの液色に合わせたのは、柿とブラータチーズ(550円)。硬めの柿にフレッシュなチーズ、そこに黒胡椒をガリッとひいた組み合わせ。これ、温度が上がってきた頃にチーズと柿を食べるとより一層おいしいのです。チーズのオイリーでふくよかな風味がいい!提供されて10分くらい放置するのがオススメです。
無花果の白あえ(400円)もいただきました。無花果はイチジクと読みます。和の白胡麻ソースに皮付きのイチジクが合う!この組み合わせ、不思議とおいしいです。白ワインが進んで仕方ない。
お次はオレンジワインをいただいてみることに。銘柄はお店の方にお任せしたところ、南アフリカのMOTHER ROCKというボトルがやってきました。いいネーミングじゃないですか!カーチャンでロック好きなわたしは、飲む前から気に入りました。マザー・ロック・リキッド・スキン(グラス1300円)の飲み口は白ワインっぽく、ややシュワッとしています。辛口で飲みやすくて、酸味とアルコールを感じます。
オレンジワインのアテには餃子や小籠包がオススメだそう。えーっ、ワインと中華?!そこで東江そばの焼餃子(400円)を注文してみることに。これがね、おいしい組み合わせだったのです。薄めの皮に旨味のある餡。タレは白ワインビネガーと黒胡椒です。餃子のタレってお酢の酸味があるじゃないですか。そりゃあ餃子と酸味のワインが合わないわけない!
ということで、那覇市の浮島通りにある「WINE SHOP ツチトイブキ」でワイン角打ちを楽しんできました。短い表現で表すならば「この店、とても楽しいぞ」です。店員さんと会話しながらその日のオススメのワインを注文し、フードもおいしい組み合わせを聞けば間違いないはず。定番のワイン&パテもよいけれど、面白い飲み方を知るなら店員さんに聞くのがイチバンな気がします。ツチトイブキ、ワイン専門店の奥深い角打ちでした。
終わり。
お店の情報
店名 | WINE SHOP ツチトイブキ |
住所 | 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾2丁目7−27 |
営業時間 | 13時〜21時 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | 駐車場2台あり(要確認) |