2016年1月オープンの「琉球チルダイ」に行ってきました。こちらは現役国立大学生・藤崎育弘さんが店主のラーメン屋さん。「愛が溢れるこだわりラーメン」と「聖なる気だるさ」がテーマのお店です。ゆる〜いお店の雰囲気が妙にハマります。ということで、さっそく琉球チルダイのレポートいってみよ〜!
那覇のラーメン店「琉球チルダイ」に行ってきた。
お店の場所。
琉球チルダイは、国際通りからすぐ、ハピナハの横にあります。いつの間にか看板が付いていました。
この古い建物の1階奥、赤い扉のお店です。
扉にはビックリマン的デザインの琉球チルダイシールが貼られています。
店名のチルダイというのは、沖縄の言葉でけだるいとか何もしたくないなどの意味。どちらかというとネガティブに聞こえる言葉を店名につけるあたり、変わってます。自ら「本格派変態ラーメン店」というだけありますね。
「琉球チルダイ」の店内。
琉球チルダイの店内は2名がけのテーブル席が2つと、
畳が敷かれた小上がりっぽい座席に分かれています。小上がり側に入るとチルダイな気分になってしまい、まったりと長居してしまいがちです。
営業時間について。
このお店の店主さんは、現役国立大学生。恐らく平日は学業に専念しているので、ラーメン店の営業時間は土日がメイン。さらに営業時間も13時や14時からと、ランチタイムを外して開店しています。たま~に木・金曜も営業していますが、その週ごとに営業時間が異なるので、琉球チルダイの公式ツイッターで営業時間を確認してみてください。
>>琉球チルダイ公式ツイッターアカウント
「琉球チルダイ」のメニューは週替わりで変わる!
こちらの琉球チルダイ、固定のメニューはありません。店主が作りたいものを、週替わりで提供しています。メニューの告知もツイッターでしてくれているので、毎週何が食べたれるのか営業日前日あたりに知ることができます。時々仕込み中の写真もアップされるので、つい食べたくなっちゃうんですよね。それではこれまで食べたラーメンなどをご紹介していきます。
石垣黒鶏濃厚味噌ラーメン(850円)
ということで、週替わりのラーメンメニューをご紹介していきましょう。この週のメニューは、石垣黒鶏の濃厚味噌ラーメンと豚骨ラーメンがありました。
わたしは石垣黒鶏の濃厚味噌ラーメン(850円)をチョイス。この日の麺は中太麺。茹で加減は硬めでうまかった!
スープには石垣黒鶏のトサカやモミジを使っていて、コラーゲンたっぷり。かなりとろみがあるこってり系です。
見た目以上に野菜が盛られています。野菜の旨味も相まって、味噌味のスープは角のない味わい。そういえば!この日はレゲエが流れていて、古民家×ラーメン×レゲエの組み合わせなのに、妙に納得して帰ったのでした。
濃厚煮干し豚骨ラーメン(600円)にトッピング皿(+200円)
お次は、濃厚煮干し豚骨ラーメンとちゅら塩ラーメンを出している週に行ってみました。濃厚煮干し豚骨ラーメンは素ラーメンもあって、スープと麺だけで勝負する潔さを感じます。
この時は、濃厚煮干し豚骨ラーメン(600円)にトッピング皿(+200円)をチョイス。
スープが凄い色をしています。とあるラーメン屋さんが写真を見て「いわしだね」とコメントをつけてくれました。大きめの片口いわしの煮干し感が強く、武蔵家の家系豚骨スープに負けてません。琉球チルダイは武蔵家系のラーメン店なので、同じスープを使うこともあるみたいですね。
煮干し豚骨スープを絡めたストレート麺。
トッピング皿の具材は、島人参に青菜、豚バラ三枚肉、半熟の味玉でした。島人参を盛り込むあたりがニクいですね~。煮干し豚骨に青菜の組み合わせもおいしかったです。
がんじゅう家の魚介豚骨ラーメン(700円)に肉ダブル(+150円)
3度目に伺った時のメニューは、がんじゅう家の魚介豚骨ラーメンとちゅら塩ラーメンでした。がんじゅう家ってなんぞや?と思ったところ、以前、琉球チルダイの店主が公設市場付近で営業していた時のラーメン店のようです。閉店してしまったお店の味を復刻したというわけですね!
ということで、がんじゅう家の魚介豚骨ラーメン(700円)に肉ダブル(+150円)。メニューに「豚ハラミ煮込みが絶品!!!」って書かれていたので、トッピングしちゃいました。お肉盛り盛りだ~!
まずは麺から。今回は縮れの卵麺。プチプチとした弾力を楽しめる卵麺が大好きなので、テンション上がります!スープは豚骨と魚介のスープで、濃いけれどクドくありません。
トッピングを追加した豚ハラミ煮込み。ラーメンに乗せる具材って、チャーシューじゃなくてもいいのか!と衝撃を受けました。柔らかいハラミの煮込みがこれまたおいしくて... この煮込み、ビールも合いそう。
まるまる1個乗せられていた半熟卵。スープとよく合います。海苔も醤油ベースのスープと相性バッチリでした。
今回オーダーしたがんじゅう家の魚介豚骨ですが、どうやらこの辛高菜もハズせないようです。今回のラーメンのためにわざわざ仕込んだ模様。
なので、わたしも辛高菜を入れてみます。豚ハラミ煮込みと辛高菜、麺と辛高菜、半熟卵と辛高菜、海苔と麺と辛高菜。いろいろ組み合わせられて楽しみました。
熊本とんこつラーメン(800円)
沖縄は夏。暑くなってきたのでラーメンなど温かい食べ物から離れておりましたが、久しぶりの来店です。この日の週替わりメニューは熊本とんこつラーメンでした。売り上げの一部を熊本でラーメンの炊き出しを続けている方に送る、チャリティーラーメンでもあります。
ということで、熊本とんこつラーメン(800円)をいただきます。今回はトッピングはせず、ノーマルでオーダーです。色彩的に無骨というか、男性的な印象を受けました。
豚骨醤油のスープは味が濃いめ。熊本ラーメンといえば、新宿にあった桂花ラーメンを思い出します。結局一度も食べずに沖縄移住してしまったけれど、あの店もこんなスープなのでしょうか。
麺は味の濃いスープに負けない中太麺。最初はワシワシ食べる感じに思ったけれど、食べ進むうちに丁度いい麺の硬さになって、ツルツル食べられました。
ゴロンと乗せられた豚の角煮は柔らかく、とろんとした脂身がおいしいです。スープ+麺+脂身=口福の方程式。
琉球チルダイのラーメンって野菜たっぷりのイメージがあります。今回も茎わかめやキャベツ、キクラゲ、みじん切りタマネギがたっぷりでした。特にこのキャベツ。スープの塩気を中和してくれる、いい働きをしてました。
プレミアム塩らーめん(800円)のチャーシュー増し(+100円)
お久し振りの琉球チルダイ。今週のラーメンはあっさり系だよ、と誘ってくれた同僚と一緒に食べに行ってきました。到着すると6人待ち。この日は磯部水産と琉球チルダイの限定コラボだそうです。背脂煮干しラーメンもチルダイっぽいけど、今回はプレミアム塩らーめんにしました。
こちらがプレミアム塩らーめん(800円)、チャーシュー増し(+100円)。お腹ペコペコだったのでお肉増しです。真っ白の器に端麗な盛り付け。チャーシューの色も映える美しいラーメンです。
まずはスープを一口、ズズズッと。ウマい!スープは久米島の赤鶏と魚介類を使っているそうです。沖縄の3種類の塩を器に入れ、あとは旨味たっぷりのスープで割っただけという、非常にシンプルなスープ。無化調なのに、これがウマい。出汁がしっかりしていて、無化調だそうだ。器に塩を入れて、あとはスープで割っているだけ。すっきりあっさり、だけどしっかり芯のあります。
麺は細めのストレート。あっさり旨味のあるスープによく合っています。あっという間に食べ干したわけですが、これは麺大盛りとかしちゃっても罪じゃない!
そしてこの2種類のチャーシューが、またイイんです!世の中にこれ以上しっとりしている鶏チャーシューなんてあるのでしょうか。豚チャーシューも柔らかく、ピンク色のきれいな色。スープの熱で少しずつ日が入っていく変化も楽しめます。いやー、ほんとおいしかった。あっさり系が好きな方にオススメしたいです。
酢胡椒でいただく島豚餃子(400円)
ラーメン屋さんといえば、餃子を提供しているお店も多々あります。もちろん、琉球チルダイにもあります。それがこちらの島豚餃子(400円)。
皮がちょい厚めで肉感もしっかり。酢胡椒タレなので、結構あっさりと食べられます。
豚骨醤油ラーメン(700円)の全部のせ(+300円)
かれこれ7ヶ月ぶりの来店です。この日はラーメン2種類と、つけ麺1種類がありました。
やたらとジャンキーなラーメンが食べたくなったので、豚骨醤油ラーメン(700円)を全部のせ(+300円)でいただきました。丼いっぱいにトッピングがドーン!味玉、ホウレンソウ、ネギ、レアチャーシュー、海苔が所狭しと盛り付けられています。海苔が10枚くらいあって、もうそれだけでスペシャル。
この豚骨醤油ラーメンは、小禄にあった武蔵家の家系ラーメンをそのまま再現したもの。豚骨と鶏ガラを炊き上げた濃厚スープと特注極太麺、たまらん。育児休暇中の身ゆえ家で食事することが多いのですが、自宅ではこの手のジャンクな味にありつけないこともあり、やたらとウマく感じます。
丼の中でやけに存在感のあるレアチャーシュー。ピンク色に染まった豚はそのままでもよし、スープの中に沈めて温めてもよし。4枚も乗ってると、お腹いっぱいになりますね。
家系ラーメンには海苔とホウレンソウが欠かせません。海苔が10枚くらいあるので、麺+海苔も麺+ホウレンソウも食べられて満足ですが、海苔+ホウレンソウの組み合わせも抜群でした。豚骨醤油スープとホウレンソウの海苔巻き、間違いなくビールに合うでしょ。あと、ごはんも絶対合うわ。ああ、胃の容量が足らん。
こちらはご主人サマーが食べていた、優しいつけめん〜あっさりしょうゆ〜(800円)の全部増し(+300円)です。一口食べてみたのですが、こっちもとてもいい。あっさり醤油スープに細麺の組み合わせ、ウマいわ。名前の通り、優しさに溢れるつけめんでした。
胡麻味噌ロング麺(800円)の麺大盛り(+100円)
久しぶりのチルダイです。オーナーの藤崎育弘さんがバリへ出店するにあたり、沖縄を離れると聞いて食べに行きました。あの日、育さんと一緒に飲む機会がなければ、沖縄のラーメン屋さんを食べ歩くこともなかったろうし、えぼ太さんにお会いすることもなかったろうし、ラヲタな皆さんがこのブログにたどり着いてくれることもなかったハズです。ブログを通じて出会いが感慨深く、そしていつか育さんのラーメンを食べにバリへ連れてってもらおう(他力本願)と思いました。
しんみりは苦手なので、食べたラーメンのレビューをば。この日は限定ラーメンといつもの豚骨醤油、ちゅら塩ラーメンがありました。豚骨醤油も食べたいけれど、限定が味噌味だっていうじゃないですか。即、味噌を注文です。
注文からしばらくしてやって来たのが、胡麻味噌ロング麺(800円)の麺大盛り(+100円)です。お肉の赤身に、コーンの黄色、グリーンもあるし、お揚げや揚げレンコンも乗ってます。なんだか可愛い、そんな印象。
麺を持ち上げてみると... あああっ、めちゃくちゃロング!カメラを思わずタテに構えました。どこまで箸揚げできたろう。もっと持ち上がっただろうな。この麺がウマいんですよねぇ。いつもより長い麺をズルズルズルとすすり、硬めの茹で具合なのでむぐむぐと食べました。
スープは豚香る味噌スープ。ピリッと辛くてウマいヤツです。味濃いめスープにロング麺が合うんです。チルダイのラーメン好きだなぁ。育さんがバリへ行った後も、お店は閉店せずに営業を続けるって。なので、今後どんな動きになるか注目です。
那覇・牧志「琉球チルダイ」まとめ!
ということで那覇・国際通り「琉球チルダイ」に行ってきました。どのラーメンもボリュームがあって、食べ応え抜群です。ラーメンは店主が作りたいものを週替わりで提供するスタイルって、面白いですよね。ラーメンの他にもつけ麺も提供されているようです。いろんなメニューが用意されているので、琉球チルダイは食べ飽きることはないでしょう。
ちなみに、店員さんは店主1人のみ。なのでオーダーが重なると、提供までの時間がかかる場合もあります。そんなことがあったら、チルダイの意味を思い出して下さい。けだるいとかだらだらしてるとか、店名からしてそんなネーミングなので、まったりとラーメンを待ちましょう。
終わり。
【2017年9月26日追記】店名が「武蔵家 沖縄本店」にチェンジ!
2日ほど前、国際通りへ出向いた時のこと。琉球チルダイの看板が「武蔵家 沖縄本店」になっていました。マジですかー!そういう動きがあるとは、全く知らなかったので驚きました。
この日はラーメンを食べていないので、お店の外に出ていた情報しかキャッチできていませんが、武蔵家 沖縄本店では、バリッバリの家系豚骨醤油が食べられるっぽいです。あとは沖縄の塩を使ったちゅら塩ラーメンが引き続き食べられるっぽい。小禄の武蔵家が閉店した後、家系に飢えていた人たちは、チルダイ跡の武蔵家へレッツゴーです。わたしも早く食べに行きたい!
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住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2丁目1-19