喫茶店で食べるナポリタンって、どうしてあんなにウマいんでしょう。麺の茹で上がり、ケチャップ味の濃さ、具の炒め方、粉チーズやタバスコの味変だっておいしい。今回は、100点満点の喫茶店ナポリタンを見つけてしまったお話。お店の場所は沖縄市のコザ十字路近く、「六曜舎」というジャズ喫茶です。
こちらの六曜舎には、コザ好きの同僚にオススメされて食べに行きました。お店の入り口にはキジトラ猫。入り口はあっちだよ、と言わんばかりに目線を向けています。
扉を開けると、薄暗い店内にしっとりとジャズが流れています。
照明が落とし気味で、落ち着いて過ごすにはちょうど良さそう。
天井に目を向けると、そこにはスピーカー。ここからいい音が流れてくるのかな。
メニューを持って来たお店のおばちゃんに「今日のランチは、六曜舎ナポリタンかハンバーグのどちらか。ランチはドリンク付いて850円よ」と話しかけられました。なるほど、それではとナポリタンをオーダー。セットドリンクはコーヒーか紅茶が選べます。ちなみにランチタイムは食事せずにドリンク注文だけでもOK、15時以降はいろんなメニューを注文できるそう。
メニューは早々に回収されたので、六曜舎日記を読みながらランチを待ちます。キッチンから漏れる調理の音とナポリタンの香りに食欲がそそられるぅー!
待つこと10分ほどでこの日のランチ、六曜舎ナポリタン(850円)がやってきました。トーストにサラダ、揚げ物もセットでボリューム満点。このビジュアル、こんなお店が近くにあったら毎日通ってしまうでしょ〜!
ナポリタンの具材はしめじ、たまねぎ、ウインナー、ピーマン、赤パプリカ。もう、見るからに「THE喫茶店のナポリタン」です。そうなの、これが食べたかったんです、これこれ!さっそくいただきます!
六曜舎のナポリタン、めちゃくちゃウマい!ケチャップの酸味と甘みのバランスが絶妙。太めで柔らかい麺の食感が最高。ケチャップの絡め具合も多すぎず足りなすぎずで、全体にしっかり味が回っています。いつもならチーズやタバスコで味変しちゃうけど、六曜舎のナポリタンは最後まで味変なしで食べ終えるほど好みでした。これは100点満点のナポリタンだわ!
100点満点ナポリタンに感動していたところ、お店のおばちゃんに「お口に合いました?」と声をかけられました。めちゃくちゃおいしいです!おばちゃん曰く「味付けは市販のケチャップだけよ。ケチャップは甘いのと酸味があるのと、2種類使ってるの。昔ながらの味付けだから心配で」と言われました。わたしが食べたかったナポリタンが食べられて最高の気分です!
ナポリタンに添えられたトーストもウマかった。パンは柔らかく、甘さを感じます。軽くマーガリンが塗られているのもいいですね。
こちらはレタスたっぷりのサラダ。ドレッシングはわさび系でしょうか、みずみずしい生野菜も嬉しかった。唐揚げはどこかのお惣菜屋さんのかな、衣の味付けが濃い目でパンともよく合います。
食後のドリンクをお願いしたところ、「偶然あったから」とアップルパイをサービスしていただきました。おばちゃん曰く「このアップルパイはね、ベースで売ってるリンゴ缶を使ってるの。45年も前から作ってるのよ。よかったらどうぞ」とのこと。きっと沖縄市にある洋菓子店のアップルパイでしょう。リンゴの酸味が程よく、甘みは控えめで食後のいいデザートになりました。
コーヒーは酸味は控えめで深煎りな感じ。これもわたし好みです。ジャズを聴きながらまったりするのに良いコーヒーだなぁ。
ということで、沖縄市・コザ十字路近くのジャズ喫茶「六曜舎」でおいしいナポリタンをいただきました。おばちゃんとの会話もとても楽しくて、とっても素敵な思い出ができました。おばちゃんは謙遜していたけれど、ナポリタンはもちろん、サービスでいただいたアップルパイもおいしかったです。沖縄市に好きなお店がまたひとつ増えました。
ちなみに、お店の中にあるスピーカーは亡くなられた旦那さんのものだと、お店のおばちゃんが教えてくれました。ラジカセで録音したジャズのカセットも積み重ねてあり、時の流れの速さを感じるなぁ・・・なーんて考えていたら、おばちゃんが「今ってとっても便利よね。お店で流れているジャズはUSENなの」と教えてくれました。おばちゃ〜ん、それは秘密で良かったかもしれないよ!(そんなお茶目なおばちゃんも好き)
終わり。
住所:〒904-0011 沖縄県沖縄市照屋1丁目13-7
(*・ω・)つ 沖縄食べ歩き情報もどうぞー♩