九州南部の旅、2日目のランチは薩摩川内・入来麓武家屋敷群でいただくことに。この日もピロリこと小島健一氏の案内で「武家茶房Monjo(もんじょ)」に向かいました。Monjoは武家屋敷をリノベーションしたお店で、キャッチーに言えば武家屋敷カフェとでも言いましょうか。東京の老舗料亭で修行した職人さんがIターンで入来麓武家屋敷群にお店を構えたそうです。ピロリが入来麓武家屋敷群に移住を決めたのも、ここの食事とコーヒーのおいしさがきっかけそうな。そこまで言うなら間違いない。
どっしりと重厚な門をくぐり、建物へ向かいます。「商い中」の看板が妙にツボ。
玄関に入ると、もんじょの古本市と題されたコーナーがありました。お土産として買って帰れるみたい。まずは下足して店内へ。
客席に向かうと純和風な空間。客席のほとんどがお座敷で、幼子連れで食べているお客さんを多く見かけました。畳に寝かせられる和室は便利ですもんね。お客さんはカップル、女性グループ、3世代利用など実に様々。店内が禁煙なのもありがたいし、ジャズが流れているのもおしゃれ。
またテーブル席も1つだけありました。Monjoは予約が可能らしいので、同席する相手に合わせてテーブル席をおさえるのもよさそう。予約時にお店に相談してみましょう。
さて、ピロリ曰く「おいしいメニューが全部食べられるもんじょ御膳(1390円)がオススメ」とのことでしたが、1日限定15食で早々に売り切れ。そこで、せごどんぶい(1050円)をいただくことに。こちらも1日限定15食です。丼に小鉢類と汁物、それに食後のドリンクとデザートがついた定食スタイル。お店の雰囲気とお食事ボリュームでこの価格。めちゃくちゃお得!
せごどんぶいというのは、西郷どんの好物である豚肉とお味噌を使った丼のこと。この入来麓付近の飲食店で、地域活性を目的に提供をしているご当地グルメなんだそうです。柔らかいお肉ならお子サマーも食べやすいかなと思って注文したところ、これが大正解!
この豚肉がめちゃくちゃにトロトロで、口の中に入れるととろけてしまうんです。六白黒豚のバラ肉を6時間蒸し、余計な脂を落としてから西郷梅入りの自家製味噌ダレで煮込んだものになります。こってり味、とろとろ加減、薄くスライスしているのに存在感のある豚バラ肉... こうなるとお子サマーが食べないワケがなく、丼のほとんどを食べてしまいました。カーチャンが食べたのは、記事を書きあげるための一口、二口程度で、もう1人前オーダーすればよかったと後悔... 育児って難しいですね、時々でこどもの態度が大きく変わるんだもの。
定食に付け合わせられたサラダ、香の物は上品です。茶碗蒸しはインパクトがあり、卵がしっかりと感じられる深い味わいでした。調べたところ、Monjoは地産地消や無添加にこだわりをもったお店で、この茶碗蒸しに使っている卵も自家製(鶏を飼育している!)だそうです。丼もおいしければ、付け合わせまでおいしい。
食後、デザートとドリンクが提供されます。この日のデザートは鹿児島産の甘夏を使った柑橘ゼリーでした。こちらもお子サマーにほとんど食べられてしまったけれど、本当においしかった。
ということで、薩摩川内・入来麓武家屋敷群にある「武家茶房Monjo(もんじょ)」でランチをいただいてきました。この武家屋敷群に住むピロリが「何を食べてもおいしい」と連れてきてくれた武家屋敷カフェ。せごどんぶいのほとんどをお子サマーに食べられてしまい、味見程度しか食べられなかったけれど、それでも十分にレベルの高さを感じました。メインもサイドもデザートも、本当に本当においしかった。てんがらもん御前(1000円)というキッズメニューもあるとわかったし、鹿児島地鶏の照焼丼(880円)も食べてみたい。この記事を書きながら、ピロリが入来麓武家屋敷群にいる間にまた訪れなければと考えています。
終わり。
住所:〒895-1402 鹿児島県薩摩川内市入来町浦之名56
(*・ω・)つ 鹿児島食べ歩き情報もどうぞー♩