九州南部の旅でお世話になったピロリこと小島健一氏が「おいしい魚を食べに行こう」と誘ってくれました。向かったのは川内河口付近にある「浜の茶屋」。川内串木野線から久見崎海岸に向かう細い道の先にお店がありますが、ほんとにこの道でいいの?と不安になるような場所だし、周辺には人の気配もないので、浜の茶屋地元民に連れてこられなければ絶対に訪れないお店です。それでも勇気を出して食べに行って欲しい。お刺身やアラ汁がおいしくて、また食べに行きたいほど。
浜の茶屋のすぐ近くに、九州電力川内原子力発電所があります。この川内原発、外壁には数メートル置きに監視カメラが設置してあるし、近くには原発反対派のテントがあったりして、なんとも言い難い気持ちになります。
そんな気持ちを引きずりながら、浜の茶屋の店内へ。入店するとこの日のおすすめと、生簀が目に飛び込んできました。ウマい魚を期待してますぜ!
店内はかなり広々。客席はテーブル席にお座敷席もありました。小さなこどもを連れたファミリーだとお座敷が良いかも。
こちらが浜の茶屋のメニュー表です。地魚をメインに定食や丼物を提供しているみたい。日替わりメニューもありました。
旬のメニューも提供中。GW時期はしらすを限定で出しているんですね。
九州ではおいしい魚を食べたいと思っていたので、ちょっと奮発してしらす海鮮W丼(1400円)を注文しました。ぴろり曰く「浜の茶屋の丼は、ご飯の量がすごい」とのこと。そこで、お店の方にお願いしてご飯の量を減らしてもらいました。それでもボリュームがスゴい。メインのW丼の他、汁物に小鉢3点に香の物。
まずは主役のW丼からいただきます。
丼の半分は釜揚げしらす。惜しげも無くたっぷり盛り付けたしらすは予想以上の量で、ご飯までが遠いこと遠いこと。
逆サイドの海鮮の様子です。ハマチ、鯛など5種類のお魚が2切れずつ盛り付けられています。これがねぇ、ものすごくおいしくて。刺身を噛みしめるごとに鮮度の良さを感じられるのです。刺身のサクッ・ムチッとした食感なんて当たり前だと思っていたけれど、違いました。いま生活している沖縄で、この食感はお目にかかれません。魚の違い、鮮度の違い、シメ方の違い。いろいろ異なると、この食感を楽しむことはできないんですよね。だからありがたく、大切にいただきました。
刺身の厚みも申し分なく、少し甘めの醤油と相性抜群。浜の茶屋のお刺身、本当においしかったなぁ。
W丼だけではなく、鯛のアラ汁にも心を打たれました。目や顔まわりの脂の乗った身がウマくてウマくて... 鱗の処理が雑でしたが、それを凌駕するほどウマかった。薩摩川内、おいしいものいっぱいで大好き!
こちらは小鉢類のアップです。煮物、魚入りのなます的なサラダ、マカロニサラダ。いずれも上品で懐かしい味付けでした。漬物とたけのこのピリ辛煮的なお皿もあったけど、撮影漏れしてしまった。
ということで、薩摩川内にある「浜の茶屋」でおいしい海鮮丼を食べてきました。鮮度・味・ボリューム、いずれも申し分なく、本当にバッチリ。意識せず、「おいしい、おいしい」と連呼しながら食べていたようで、ピロリに「キミたちが海鮮に飢えていることがよくわかった」と言われたのが印象的でした。そうなのです、沖縄ではおいしいお刺身が食べられないのです。九州を訪れて海鮮にこんなに心を打たれるとは思いませんでした。甘いお醤油とお刺身の相性も抜群に好きだなぁ。川内原発のすぐ近くにあり、若干物々しい雰囲気を感じたりもしますが、それでもこのおいしい丼はまた食べにきたい。そう思わされるほど印象に残るお店でした。ランチ営業・夜営業ともにあるので、お近くを通る際はぜひ。
終わり。
住所:〒895-0132 鹿児島県薩摩川内市久見崎町1358−4
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