妹家族がドライブのお土産を買ってきてくれました。その際、聞いたのが「賞味期限1時間のシュークリームは売り切れていて買えなかった」という話。へ〜、そんなシュークリームがあるんだ!めっちゃ気になったので、数日後におとんと一緒に買いに行ってきました。函館から130kmほど離れた、せたな町の「甲田菓子店」というお店です。お店の前には停車している車がずらっと。どうや甲田菓子店に来ているお客さんの車みたい。
お店の前に到着した瞬間、お店の人が入り口に何やら張り出していました。
近づいてみると... 「本日の岩シューとサクサクカスターは完売致しました」って、まだお昼なのに!
店内に入ると、お店の中はお客さんでいっぱい。甲田菓子店は明治33年創業の老舗菓子店。明治33年って、西暦でいうと1900年です。この辺りでは一番古い和菓子店じゃないでしょうか。今は洋菓子も作るようになり、売り切れるほど人気メニューもある和洋菓子店として営業されています。
今回初めて甲田菓子店を訪れましたが、今まで食べたことがあるお菓子がいっぱい。お店の商品を眺めて、ああ、あのお菓子はここの商品だったのか!と思うものが並んでいました。
あわび最中やあきあじ最中、ほたて焼なんて漁師町っぽい名前の和菓子もあります。あわび最中、小さい頃から好きだったなぁ。懐かしい。
ちょうどお盆時期だったこともあり、菓子折りや詰め合わせもよく売れているようでした。
お得な割れせんべいっぽいものも。これ、買わなかったことを後悔。失敗したなぁ。
アイスの入った冷たいどら焼きなんて、夏場にぴったり。いや、道産子ならば、真冬の寒い日にこそ、ポカポカの室内で半袖になってアイスどら焼き食べるのかも。
甲田菓子店の人気お菓子ベスト5の紹介がありました。1位は岩シュー、2位はせたなラスク、3位大福シリーズ、4位たまごちーず、5位感謝プリンとのこと。大福シリーズ、気になったのですがこの日は売れてしまってほとんどありませんでした。モカ大福、食べてみたいなぁ。
お店の入り口にも張り出されていたけれど、岩シューはやっぱり完売です。
しかし、後ろの棚には、岩シューらしきものが。ラックには「予約分」と書かれています。そうです、この岩シューは予約が可能なのです!わたしは前日に電話予約したので、しっかり購入することができました。
レジでお会計をすると、シューにクリームを詰めてくれます。それから包装して商品を受け取ります。
シュークリームを入れた紙袋には、ピンク色のお知らせがついています。そこには
という、賞味期限1時間としている理由が書かれていました。よーく見ると、販売日と販売時間の刻印までされていたんですね。すごいや。
そんなわけで、1時間以内にシュークリームを食べなければいけません。そこで向かったのは、甲田菓子店から近い場所にあるせたな青少年旅行村。ここでせたな町の風景を眺めながら、岩シューを食べることにしました。岩シューの名前の由来である三本杉岩はどこにあるのでしょう。
フェリー乗り場の奥には奥尻島が見えています。北の海は沖縄のような派手さはありませんが、しかしこれが何故だか落ち着きます。
そんな馴染み深い海を目にしながら、いざ、賞味期限たった1時間の岩シュー開封の儀!
こちらが、甲田菓子店の岩シュー(140円)とチーズ岩シュー(180円)です。包装は違えど、中身はパッと見て同じです。
まずは定番の岩シューから。大きさはそれほどありませんが、手にずっしり重みを感じます。
シュークリームを割ってみると、中にたっぷりのクリームが詰まっていました。ザクザク食感のシュー皮に、バニラが香る濃厚カスタード。この食感を楽しむためには、賞味期限をしっかり守りましょう。
こちらはチーズ岩シューを割ったもの。普通の岩シューと見た目的に大きな違いはありませんが、味は別物。こちらの濃厚クリームは、チーズの風味がしっかり感じられるものでした。
ということで、せたな町にある老舗店「甲田菓子店」の人気シュークリームを食べてきました。その賞味期限、たったの1時間。せたな町で買って、函館まで運ぶ間に賞味期限がやってくるので、現地で食べるのが一番。また、確実に購入するには、事前予約が必須です。それから、小さな頃から食べていたあわび最中のお店だったことも驚きました。檜山地方にも老舗のお店があるんだなぁ。道南をもっと開拓したくなりました。
終わり。
住所:〒049-4816 北海道久遠郡せたな町瀬棚区本町343-1
(*・ω・)つ 北海道食べ歩き情報もどうぞー♩