北海道旅行で最初に向かったお店が、札幌は南区澄川にある「薩摩地鶏 地鶏亭」です。このお店は、非常に思い入れの強いお店なので、ガッツリ書かせていただきます!
地鶏亭とわたしの出会い
地鶏亭の木村大将との出会いは、わたしが大学生の頃に遡ります。学生時代、賄い飯がついてるバイト先を探して見つけたのが地鶏亭でした。それ以来かれこれ16年くらいの付き合いで、時々札幌に帰ってはおいしい地鶏料理を食べさせてもらってます。
「地鶏亭」ってどんなお店?
札幌初!薩摩地鶏を提供し始めた居酒屋
木村大将が澄川にお店を構えたのが1993年のこと。その頃はまだ地鶏ブームや芋焼酎ブームも全然まだなかったと思うんですが、地元・宮崎で修行した木村大将は、その後札幌で薩摩地鶏のお店を構えました。
薩摩地鶏ってどんな肉?
薩摩地鶏というのは、九州の薩摩地方で作られている大型の地鶏です。肉質はやや固めで歯ごたえがあり、食べていると顎がいたくなる人も。でも肉の旨味・甘味は非常に強く、皮の油分もおいしいです。食べ応えがあってクセになるためか、お店にはリピーターが多いのも特徴です。薩摩地鶏のウマさは、他の地鶏ブランドは全く目じゃない!と個人的に思っています。
「地鶏亭」の店内
金曜の19:30頃に到着すると小上がりは満席、カウンター席も半分埋まった状態でした。20:00くらいには満席に!さすが人気店です。宴会プランもありますし、木村大将は何かと話しかけてくれるので一人飲みでも気軽に立ち寄れるお店です。
ちなみにカウンターの内側は調理スペースになっています。目の前で炭火を炊き上げ、ファイヤー!しちゃう光景はいつ見ても迫力が有ります。ちなみにこのファイヤー!は名物のたたきを調理している時の写真です。夏場に炎を上げて地鶏を焼く作業は、暑くて大変なんだよなぁ。
「地鶏亭」で薩摩地鶏を食す!
まずは、とりあえず生!
カウンターに座り、とりあえず生!サッポロ黒ラベル(500円)で乾杯です。バイトしてた頃と変わらぬ価格っていうのが、また嬉しいじゃないですか。
お通し
この日のお通しは、3日前から仕込んでいた鶏モツ煮込みでした。鶏モツ煮込みはあっさり味なんですが、肉の味がしっかりあって、あっという間に食べてしまいました。ゴボウの香りと薄口の煮込みが相まって最高でした!
「地鶏亭」のフードメニュー
地鶏亭のお料理は、いつ何を食べてもサイコーにおいしい!なので、注文はご主人サマーにお任せです。でも初めて行くときは、地鶏亭の名物・たたき(950円)&もも焼き(小950円、大1850円)は試してもらいたいなぁ。
冬季限定!地鶏刺盛り合わせ
木村大将のご好意で1食分残してくれていた、地鶏刺盛り合わせをつまみます。刺盛りはもも、むね、ささみ、はつ、砂肝、レバーが乗っています。地鶏亭の刺身はバイト時代から大好きで、特にレバーがオススメです。
この鶏レバーと、九州産の甘い刺身醤油+ニンニクが良く合うんです。レバーの甘みが引き立つ!
鶏ももも刺身醤油+ニンニクでいただきます。これには玉ねぎのスライスが相性抜群ですよ!
こんなにおいしい鶏の刺身を食べて、お酒がすすまないワケがありません。大将、ビールお代わり!
赤兵衛は、いい酒の肴!
赤兵衛もオーダーしました。手羽先が4本で550円です。赤兵衛は手羽先を単純に焼いた物ではなく、一度揚げて火を通し、自家製タレに付けてから炭火で焼くという、手間のかかるお料理です。
甘じょっぱいタレと炭火の香ばしいかおり、そしてサクッとした食感がたまりません。一味を振って食べるとより一層アテ感が強まります。
ちなみに手羽先を食べるときは、こうやって骨をバラバラに外すと食べやすいですよ。手づかみで食べると手が汚れるので、新しいおしぼりをもらいましょう。
真打、もも焼きの味噌スペシャル!
ここまで食べて、既に何度もウマイウマイ言っていたのですが、ここで地鶏のもも焼きが用意され始めました。一口サイズにカットされたもも肉に、自家製味噌ベースで味をつけ、鉄板で熱していきます。この時も炭火で焼き上げます。
ジュージューとおいしそうな音をたててやってきた地鶏のもも焼き(小950円)。もも焼きには塩・味噌の2種類があって、どちらもウマいです。選びきれません。この日は味噌焼き+ネギトッピング(+100円)の通称・味噌スペをオーダーしました。
味噌焼きには一味が合います。お好みでどうぞ!これでまたビールが進んじゃう。ほんっと、地鶏亭は何を食べてもお酒が進むお店です!
串物だってウマいんです!
串物も5種類ありますよ。この日はネックを塩、ぢどりつくねをタレでお願いしました。1人前2本で300円です。ふわっと軽い食感のつくねは、バイト時代から大好きでした。あの頃と変わらぬ味でこれまた嬉しい。
もう少しつまみたい時は、地鶏ぬたで決まり!
ここまで食べてだいぶお腹はいっぱいです。でももう少し飲みたいし、ちょっとつまみたいな~って時にオススメなのが、地鶏ぬた(500円)。これは地鶏のもも肉をたたきに甘めの酢味噌+白髪ネギを乗せたものです。これもバイト時代から好きな食べ物だったんですが、久し振りに食べてもやっぱりおいしかった!炭火で炙った皮目の香ばしい香りと酢味噌が最高の相性!どれもおいしいけれど、本日のベストヒットはぬたかもしれません。
「地鶏亭」で飲む酒
地鶏ぬたに合わせて、日本酒をオーダーしてみました。福岡の繁桝、特別純米酒です。山田錦を使った日本酒だそうで、軽い飲み口ですが味はふくよか。安っぽいアルコール感なんて全く感じられず、上品にまとまった日本酒でした。改めて繁桝のおいしさを思い知ったわけです。
地鶏亭には日本酒の他にも、芋・米・麦焼酎が揃っています。木村大将に何がオススメか聞いてみたら、きっと好みのお酒を出してくれます。わたしはここでお酒の知識を得たような物で、それが未だに繋がっていると考えると、人の出会いっていうのは不思議な縁だな~と思います。
そろそろシメようかと思ったら、毛ガニ!
これまた木村大将のお気遣いで、毛ガニを1パイ丸々出していただきました。地鶏屋さんなのに毛ガニ!気を使わせてしまって申し訳ないと思いつつ、甘えさせていただき、食べ尽くしましたよ~。ご馳走さまでした!
観光客の皆さん、カニの中で一番おいしいのは毛ガニです。タラバやズワイなんかよりおいしいです!
毛ガニを食べた後は、カニの甲羅に日本酒を入れて炭火で炙って甲羅酒を楽しみます。うふふ、これも地鶏亭で仕込まれたお酒の楽しみ方ですね。
最後にみんなとキャンポーズ!
たっぷり食べて、しっかり笑って、お腹いっぱい幸せ気分をいただいたので、そろそろお会計。その前に、カウンターにいたお客さんたちとキャンポーズでシメました。木村大将&息子さん、飲んでたみなさん、ありがとうございました!
地鶏屋の頂点は「地鶏亭」だ!
大学時代にこの地鶏亭と出会い、薩摩地鶏のおいしさを仕込まれたわたし。その後、東京付近・沖縄へと住居を変えておりますが、未だかつて地鶏亭以上においしい地鶏屋さんに出会ったことがありません。それは札幌の地鶏亭が基準値となっているからかもしれないし、昔バイトしていたという贔屓目でもあるかもしれないです。ここまで書くとお店の回し者みたいだけど、いやーでもさーうまいものはうまいし、うまくないものはうまくないじゃないですか。そのへんの味覚は備わっていると自負していますので、ハッキリ言わせてもらいますよ。
日本全国に地鶏屋さんは色々有るけれど、地鶏屋の頂点はここ「地鶏亭」だ!!
ということで、札幌市南区にある「地鶏亭」で薩摩地鶏を堪能してきました。このお店との出会いがあってこそ、今の自分があると言っても過言ではありません。地鶏亭に出会えて豊かな人生を送れているし、酒ライフがっつり満喫できているのも地鶏亭のお陰です。札幌に行ったらまたお邪魔したいと思います!
終わり。
住所:〒005-0004 北海道札幌市南区澄川4条2丁目10-19 EFエミュオンB1F
(*・ω・)つ ビール飲み歩き情報もどうぞー♩